おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

演歌がヤバイらしい…。

2005-12-21 18:58:11 | 我思う、故に書くなりよ。
んー。全く聴かないジャンルなので、どーでも良いんだが、その存亡と現状に危惧して努力する業界関係者の様子を深夜のテレビで観た。

まぁ、それなりの「人生経験」って物が理解出来ないと、歌う方も、聴く方も…ってのが「演歌」なんだろうしねぇ。そうした事に共感出来る、もしくは心の癒しどころを求める世代そのものが「絶滅危惧種」な感じだとも思ったので、観ていて…

「トキみたい。」

と正直に思ったなあ。演歌がトキほど手厚く保護されているかどうかは別として、仮にそうであっても絶滅は不可避…みたいな。

確かに、周囲を見渡しても演歌に心をゆだね、心底聴き入ってその世界に浸っている同世代の人間は探す方が難しい。絶対皆無とは言えないにしろ、友人知人の中にはそうした人間を見付け出すのが難しい事は確かだ。私より下の世代を見ても同じ状況である。演歌歌手でデビューするのと、アイドル歌手でデビューするのとでは、どちらを数多くの人が選ぶか? と、考えると、やはり寒いもんは寒いなぁ…。

ただ、そうした世代の変遷に迎合して演歌を作ってしまったら、それが果たして「演歌」と呼べる物なのかどうなんだか怪しくなってくる事も事実だろう。昔、テクノ演歌なんてのもあったんだけれど、色物で終わった。なかなか良いと思ってはいたのだがギャグだったしなぁ…。

それほど「確立」したジャンルでもあったワケで、他のジャンルとの「なし崩し」な融合が望めない物だった事も絶滅への道を辿るのに、拍車をかけているのではないかと思う。歌謡曲…なんてのはもうゴッチャになって明確な線引きすら難しいし、ポップスも同じ。ニューミュージック…に至ってはどうしちゃったんだか…。そうした「死語」とさえ言われかねない遺物の中からひょこっと顔を出したままだったのが「演歌」だったんじゃないかな。かと言って「カントリー」的な存続も難しいんだろうし、苦労は尽きないよねぇ…。

じゃあ、演歌復興のためにCDでも買うか…ってワケには行かないしな。そこに価値を見いだせない限り、買うのは相当な勇気が必要だったりするのは演歌に限った事じゃないけれど…。

「歌は世につれ、世は人につれ…」

その「人」が問題なので致し方ないのかも知れないが、古来から残り、脈々と続いている短歌や俳句の様な生き残り方も難しく思えて来るのは、全く聴かないジャンルの音楽だとしても「文化」として見たら、やっぱり寂しいねぇ…。そうした変遷を辿りながら、消えたり生まれたりするものが「文化」だとしても、ね。



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