おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

母さん、事件です! いや。母さんが事件だ…。その8。

2016-09-21 20:02:43 | 我思う、故に書くなりよ。
…今日は特に騒動もなく終りそうな感じでめでたい…。

まぁ、昨日少々歩き回ったり、頭使ったりしたので、いい塩梅に疲れて睡眠も十分そうに朝を迎えた。

今日は、外出と言う外出でもないが、散歩だったりなんだりで出掛けており、近所な範疇だったこともあったので私は付いて歩かず、今までどおり1人で行かせてみる。

母の知人宅へ伺い、世間話をしてくる…ってのも、以前ならいつもの感じで気に掛けることなど無く送り出してもいたのだが、こうとなってはそうそう楽観も出来ない。

必要なものを渡すついでにお茶話してくる…ってのも言っちゃ簡単だが、こうにもなってしまった母にはハードルが高い面もある。

母の知人には事前に、伺う事と用件を伝え、妙な行動になったら直ぐに連絡して頂けるようお願いしてのことだが、概ね大きな問題は無かったらしい。

だが、お茶話の中味は問題で、ほとんどが泥棒話のリピートで終ってしまったそうだ。詳しく尋ねると、単に「泥棒」とだけ言っており「私や架空の存在でありながらも私の彼女」といった、今までは必ずと言っていいほどに登場していた標的が出て来なかったと言う。

今朝もそうした「モノが無くなっている」話は母との会話の中で幾度も出ていたが、私が泥棒呼ばわりされもせずに会話は進んだものの、やはり同じ事の繰り返しであったのを思い出した。どうあっても、大事なモノが無くなっているのは泥棒に盗まれたから…って事なのだ。

散歩は1人で近所の公園を歩いてくるだけなので、日課とは言えないものの、足腰を自身で気遣っての事。歳が歳だけに、自分でも気遣っていた運動なので制止するよりは進めた方がいい。

およそ400mを歩いて来た事になるが、特に疲れたとかイヤだとかな感想も無く、気晴らしには良かったみたいだ。

…さて…。

昨日の事をどれくらい覚えているかを窺い知れるキーワードを会話の中から探ると…。

あちこち行った事、そこでいろいろやった事、などは概ね記憶に残っている。銀行の受付の人にしつこく言ってもらった事も覚えていた。だけれど、いったい何をしに出掛けたのかが消えていた。

「銀行の口座が止められていたので、それをまた使えるように頼んで、出金もして来た」
「え? 誰が?」

…あんただ…。あんたが行かないとどうにもならんからオレが連れて行ったんだ…。それでも、いろいろと書類にたくさんあれこれ書いて来た記憶は残っているみたいだけれど、それが何のためなのかが消えちゃっている。

台風が迫る中だったので、連れ出すのもどうかと思ったが、出掛ける理由を説明するとひどく嫌がり、面倒だのなんだの、連れ出すのが大変だったのだが、母が自署しないと何も進まず、銀行を利用する事が出来ないって事で納得して出掛けたのだが、何をしに出掛けたのかが消えてしまっていた。

午後になると、急に、病院へ行く予定を幾度も繰り返された。

来月まで行く必要は無いが、目的も含めて日時も幾度と無く伝えて来たのだが、毎度、まるで初めて聞いたかのような新鮮な驚きの表情を持ってマジに驚かれる。病院がイヤということではないらしいので、何が不安なんだか判らないが、どこかしら何かに不安を覚えているからこその繰り返しだと思う。

型通りの健診だから、問診票にアレコレ書いて、割引券だかなんだか一緒に持って行けばOKだし、提出するものがあれば提出するだけだが、母が出して来たご案内兼問診票んだのなんだのを一瞥すると、やけに薄っぺらである。

要は、郵送で届いたそれらの案内をバラバラにしてしまい、揃っていたハズのものが全く不完全な形になっちゃったんである…。これ持って行っても健診がまともに受けられるハズもないので、私が再度もらいに行く事に…。

案の定、必要なモノは揃ってもいなかったので、不足するものを新たにもらい、帰宅すると…

「あんたどこ行ってたの?」

んまぁ、そうした病気だから怒る気もないが、数十分前にさんざんに話した中味がどこかへ消えちゃっている。

ブチ切れだの罵詈雑言は無くて済みそうだけれど、あまり状態としては好転しているワケでも無い…。

夜になり、夕食を作る時間となった。

気になったので、調理する所からちょこちょこと眺めていたが、やはり病気の影響はこうした日々繰り返されるところにも現れていた。

量的には大病した事もあって、少なめだが種類はそこそこの数を摂ってもいた母だが、今日見た限りじゃ自分で作って揃えるとか、選んで揃えるって事がおろそかになってきている。

おかずの幾つかは自身で調理もしているが、食べられなくはないものの、以前の母の調理とは違い、鍋やフライパンを焦がして廃品にする理由も判った。煮るだの焼くだの…食材とそれに適した調理器具の相応が記憶に残っておらず、火加減まで注意が回らないために、焦がしてダメにするか、それほど美味しくは無い味になったものが出来上がるのだ。

今日は火加減以外は口出しせず、眺めて様子を伺っただけだが、魚だの肉だの野菜だの…幾つかの種類を揃える気持ちはあるけれども、冷蔵庫の中をゴソゴソやることに終始してしまい決める事が出来ないままでいる。そうこうしているうちに、食事を摂る…って事への注意が失われてしまい、食べるのがイヤになって来るのかたいして箸も付けずに終えてしまうんである。

食べ切れなかった分は、冷蔵庫へ入れられるのだが、自身がそうしたモノが冷蔵庫に増えて行き、なおさら選ぶのが難しくなっている事も判った。

あれこれとアドバイスできることは山ほどあるんだが、ここで口を挟むとブチ切れかねない様子にもなるのでやめておく。そうして食べ残されたモノを、方法はいざ知らず、処分して減らさなければならない事は口にもしていたので、無下にダメだとか、ああだのこうだのは言わないでおいた。

ちなみに、母が摂っていい食事と私が摂っていい食事は違うので、私が食す分は食材を選んで食べられる量だけ自分で調理して食べている。

…今日の夕食を見てた限りじゃ、まだ先週の罵詈雑言警察を呼べっ!ウィークの方がマシに思える事を考えると、いずれは私がやらんとダメな日も近いのかなと思う。ただ、存外に大量に作ったり、調味がメチャクチャとかそうした大きなトラブルは今のところは無い。火の始末の確認も、言われずともやっていたし。

んまぁ、栄養と量を考えれば、その都度注意した方がいいのかもしれないが、これは専門家を交えての時に考えて頂いて、彼らから言っていただいた方がいいかなと思う。今まで当たり前にやってきた事を制限されたり、制止されたりは本人にしてみればショックだろうから、場数を踏んだ彼らに任せるのが相応と思う。

これで、泥棒騒ぎと徘徊の予兆なんてのがなく、平穏無事に就寝して朝を迎えてくれればコチラは楽だが、そうした恐れとその対策も十分に取れない以上は警戒を怠ってもいられないんである…。

 

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