おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

パロマ殺人湯沸かし器。

2006-07-22 05:44:22 | 我思う、故に書くなりよ。
心配になって、我が家の湯沸かし器を雨の中、外へ見に出た。

外へ出た時点で、そうした危険の少ないタイプだとは判っていたのだけれど、人が死んでも副社長くらいしか謝りに来ない様な会社の製品じゃイヤなんである。

で、パロマでなくて良かったところ…。

まぁ、去年から『ダメ社長列伝』が続いているのもなんだが、パロマの社長も群を抜いちゃったなぁ…。こうした人間のダメっぷりを見て楽しむってのも、なかなか面白いのだけれど、際立ってマジだから見ていて「ドン引き…」。

『社会的危険人物オブザイヤー』

とでも認定しておいた方が何かと良いかと思う。人権だの差別だの文句言うヤツもいるだろうが21人も殺しちゃってんだから、文句言えねぇだろうなぁ…。

その辺はさておいて、

「ひょっとしたら人が死んでしまうかも…」

と、恐れてよい『生活必需品』は多々あったりする。それゆえに、勝手に作って売ったりも出来ない仕組みがあって、それは『基準』とか『規格』なんて呼ばれているのだが、それさえ越えてしまえばよい…と、単純なモノでも無い。

ミスもあれば、不具合も出る。どんなに技術や創意でそれらの危惧を小さくは出来ても、どこかに限界はある。だからこそ、製造する側には重い責任が課せられるワケで、その責任は「何かあった後…」だけの話では無い。

「何かありそうだ…」

と言う時点で、何かしらの対応を取らなければイケナイという責任も必ず付いて回るのである。

それを全く知らなかったか、知っていても放棄していた風にしか考えられない態度と内容で『会見』してしまうのだから、ダメ社長の真骨頂炸裂とも言えよう。

…4~5人のバカが並んでハゲ頭見せたトコロで済む話じゃねぇんだよ…

すでに、21人が死んでしまった。使い方が悪かった…と言う場合も考えられるのだが、そうであった時にも、そうはならない為の…

『安全装置の不具合の放置』

だから、世の中大騒ぎしているのである。しかも、外部から指摘されていたにも関わらず…にだ。なお、かなり以前から…と言うオマケまで付いている。

この点は最近問題になったトヨタにも似ている点はある。いずれ起きるだろうと予測されていたのは『危険』であって『安全』ではない。

会見で、際立ってバカ社長を印象付けたのは…

『この人は自分の会社の製品を知っていない…』

と言う点である。湯沸かし器なんぞ、ネットで機能や性能を調べて、メーカーや機種を選んで買いに出掛けるなんてコトの滅多に無い製品だと思う。すでに家に備わっているか、もしくは出入りの「ガス屋さん」に任せるコトがほとんどで、末端のユーザーとしての使用者は「取り扱い説明書」を読むくらいの事しか出来ない。設置はおろか、メンテナンスとしての機能維持すら資格を持った「ガス屋さん」に任せているハズである。

それだけ、メーカーやガス屋さんに安全を任せておける商品なのだし、そうした商品はある意味特殊であり、消費者が中をいじってどうのこうのな商品では無いのだが、あの発言の一部始終は…

「ウチで作ってはいるが、誰かが売ってんだろう…」

的な感覚でしかこの社長はいないのだな…って感じ。自社の製品と言うモノが、万が一の場合にどうなるのか頭に無かったんだと思う。おかげで、ガス屋さんを始め、そこから先の消費者まで敵に回しちゃったとしか考えられない発言なんである。

こうした発言は、撤回だの修正だのは、言ってしまったらもう無意味。ひょっとしたら、人が死んでしまうかも…な商品を製造販売している企業としては致命的だったし、死ぬようなコトはまかり間違っても無いだろう…商品でさえ、買うコトはもちろん、使う事が不安になってしまう。企業人としての「社長」の発言を通り越して、人間的にかなりヤバイ…とさえ感じてしまう。それがこの企業の『社長』だとは判ったが…。

すでに21人も人が死んでいる。少なからず、そこに関わるのがこの会社の湯沸かし器である。もう『事故』ではなくて『事件』である。いったい、どう責任を取るつもりなのか…。

また、人が死ぬ様なコトが起きないと、こうしたダメ企業やダメ社長が未だに世に知られないと言うのも、この時代になんだかかなりチグハグな感じがする。そんなこんなを監督する省庁がそうした機能を果たしていないと言う点も、

『安全装置の不具合…』

ではないだろうか。少なくとも、人の生死に関わるような恐れの考えうる生活必需品の類に分類される商品に関しては、キチンと監督、管理してもらわないと困る。

なおかつ、21人も殺しておいて、世間が到底納得出来ないような処分しか企業に与えないのも、いい加減やめて頂きたい。裁判だのなんだのって話にはなるかと思うが、社会的制裁のオマケが付いているとしても、軽すぎる罰がほとんどなのは、国家としておかしいだろうに…。『死』と言う最大最悪な被害を消費者が受けているのに、微々たる金銭的補償と微々たる懲役、執行猶予付きで誰が納得する?

また、誰が悪かったのか? だけではなく、何が悪かったか? を追及しなければ、こうした事件を捜査するのは意味が無い。責任を取るべき人間が悪いコトにはなるのだが、これほど長い時間をまたいで起きている事件である。必ず、企業のどこかで『問題』が表面化していたハズ。そこがどこで、いつからなのか? それは何故事故に繋がるのか? そして、何故に事故は連鎖し続けたのか? 解き明かさなければ、どこでも同じコトが繰り返されてしまう。調べるだけではなく、それを公に消費者が判る形で明らかにする必要もね…。

また、今も使用され続けている製品が多くあるが、それらが果たして安全と言い切れるだけのモノなのかどうなんだか、その根拠も早急に示すべきじゃないだろうか?
単に「事故が起きていない…」だけを信じて良いモノなのか? 何がどうしたら、これは「安全」と確認できるのか判らないまま使い続けるのも「恐怖」だと思う。無色無臭の致死性の高い気体に襲われるワケだし…。

そうしたことまでもが『製造者責任』として課せられるだけの商品でなければ、非常に困る。単純に「使えない…」だけでは済まされない先が予見されるワケだからね…。

『生活必需品』ではあるけれど、そこに隠れている『危険』を積極的に知るコト、そしてそれらが万が一、危険だけでは済まないコトを我々消費者も忘れちゃダメなんである。

Q:「湯沸かし器 → ほにゃらら → 死」
A:「ほにゃらら = 火事・火災」

と、簡単に考えちゃダメだってコト。使い方も含めて、使用者にも責任はあるんだと知っておかねばイケナイ。そうした部分も含めて、人が死ぬ…様なコトが有り得る商品が多々あるのに、そうした情報の伝達ってのが、何もかもがヒドク遅れている感じが否めない。まぁ、そうした危険を告知する様な番組がテレビで流れていたりもするが、TVや新聞の中だけの話じゃなく、どこの家庭にもある『危険』だと知っておかねば。

ちなみに、湯沸かし器を1時間眺めても、それが危険かどうだかサッパリ判らないと思う。そんな『生活必需品』こそ、気を付けなければイケナイんじゃないか…。


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