おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

ジャックと豆の木…の豆。

2006-06-29 11:00:52 | 我思う、故に書くなりよ。
久々に友人がやって来て、ポケットから何やら2つほど取り出すと、

「養え…」

と言う。ハムスターを養うきっかけも彼だったのだが、今度は何かと思えば「豆」。それもかなりデカイ。豆には見えないのだが、豆。これをどーしろと?

頂いたのは「ブラック ビーン」とか「招財進寶樹」とか「ジャックと不思議な豆の木の豆」と呼ばれているモノで、確かに豆である。形としては豆らしくない形で、おケツのデフォルメ…な卑猥な形状である。

遠い昔、友人宅で読んだ「手塚治虫」の作品集にこんなのが出て来たのを思い出した。

まぁ、それは良いとして、面白そうだから頂いておいた。だが、豆がこの大きさとすると、その豆をたわわに実らせる樹木とはいかほどの大きさになるのか?

「ジャックと豆の木」の話はうろ覚えだが、ウシと交換しちゃった豆を植えると、みるみるうちに巨大な樹木となり、その先は雲の上。また、そこを登って、上に住んでいる大男から何やら窃盗してくるんだと思ったが、そんなに大きくなられてもかなり困る。

原産地を調べると、北部オーストラリアとか、ニューギニアとか、熱帯から亜熱帯らしいコトは判ったが、ここ最近、亜熱帯化が著しい日本でもあるので、ちょっと心配にはなったが、さほど心配は要らないらしい。そりゃそうだ。こんなのが林立しちゃった日本って言うのも、日本だけ沈没…よりもおっかない。

「で、これを蒔くとどーなんの?」

豆だけを残し、早々に立ち去ろうとする怪しい友人の背中に問いかけてみると、

「…幸せになれるらしい…」

と。確かに「金のなる木」とも紹介されてはいるし、その変わった発芽の様子が興味深く、ちょろっと調べればいろいろとブログやらHPにヒットはするんだが、

「この豆のお陰で金持ちになれた…」
「ああ…幸せのお豆ちゃん…」
「三国一の幸せ独り占め豆っ!」

なんて話はほとんど書かれていなかったりする。

「どうしたコトでしょう。この豆を植えてから間もなく、今までがウソの様に街ではモテモテ。憧れのあのコに告白するまでもなく彼氏になれたんです。仕事も繁盛しちゃって、遠い夢だったフェラーリまでもが今では愛車です…(35才・配管工)」

「この豆を植えてから、私、もう最高にルンルンっ! ラブラブなんです! ずっと片思いだった彼からプロポーズまでされて、結婚するコトになりました! (42才・歯科助手)」

てな具合に、一昔前の少年雑誌の表3とか表4に出ていた様な、全くのデタラメではあるものの「体験談」と言う体裁でいたいけな少年少女から小銭を巻き上げるに等しい広告よろしくな話は付いて回ってはいなかったりするらしい…。

「あー。ヒランヤのペンダント欲しかったんだけど、シーモンキー買っちゃったんだよなぁ…3600円分の切手買ったのも生まれて初めてだったなぁ…」

と、遠い昔に思いを馳せてみたりもしたが、豆だし…これ。

せっかくだから、観察を兼ねて、小学生の甥と育成を競ってみようかと思う。成長が早いらしいので、夏休みの宿題なんかにも良いかな…。


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