おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

平成の巌窟王はどーなのよ?

2008-03-25 09:55:17 | 我思う、故に書くなりよ。
「アンタの調べてる事件さぁ~、これじゃないのぅ?」

調べている事件とは福迫雷太氏(以下、氏…)がハワイで起こした日本人著名占い師親子殺人事件のコトである。調べているとは言っても、コナン君じゃないので「真犯人」を探しているワケではない。まぁ、結果的にはその方が良いのだが、その前に氏が何をして、何をしなかったのかすら、よく判っていないんである…。日本だと裁判が終わればそれなりに詳しいコトも判るのだが、アメリカの法律で裁かれているせいか、非常に乏しいんである…。

「どーよ?」

と、知人から教えられた先のブログは、まさに事件そのもの…と言うより、この事件で刑務所に入っている氏を応援するものであった。

「あー。さんきゅー!」

一応、礼は返信メールで返しておいたが、望むモノがそこにあったかと言えばあったんだが、無かったと言えば無い…って感じである。

事情はよく判らないが、被害者の親族の方が加害者である氏を応援しているブログページ…となっている様子。これ、かなり希有なのだが、被害者の親族としても、刑務所に入っている氏は無罪で冤罪だと言う主張みたいだ。ずいぶんと昔に週刊誌でそんなのを見た気もする…。

でまぁ、一通り最新の記事まで読み終えたが…いや、数度読み直してみたんだが、どうしても疑問符は浮かぶ。

なぜに「無実」で「冤罪」であるのか、良く判らないのである…。こうした点からいわゆる「ツッコミ」なコメントが出たりで、荒れ気味ではあるが、ツッコミも当然かなぁ…と言う気もするんである…。ありゃ…なかなかこのあたりを鋭く指摘したコメントが消えちゃったぞ…。また荒れちゃうんじゃなかろうか…。

逆に、そうした点が無いまま、この事件を「無実」で「冤罪」と信じてしまうのも、少々考え物である…。先にも書いたが、情報が圧倒的に乏しいのだ。

氏は、最初から「無実」を訴えており、訴えたまま刑務所に14年とちょっといる。私も事件直後から氏のお父上(故人)から「無実」であると聞いている。ところが、そこに繋がる証拠なり反論というモノがほとんど出て来ないんである…。

その辺が詳しく判るブログなのかと期待したのだが、ほとんど出て来ない…。

単に…

「捕まって1人で外国で大変でしょう…」

って応援話なら趣旨は判る。だけれども「無実」で「冤罪」で…となると、話は違ってくる。当然、そうした事情なり、理由なり、根拠…ってモノが出て来ないと…

「何がどーしたらコノ人は無罪で冤罪なの?」

ってコトにはなってしまう。日本だと、検察の主張する言い分に見受けられる矛盾点だとか、証拠に対するツッコミとか、そうしたモノがあったりもするもんだが、この事件にはそうしたモノがほとんど見受けられない。裁判ではいろいろと出ているんだが、ことごとく退けられている。

これは事件発覚当初も同じ状況で、その点を、裁判を支援するためのカンパをお願いされた折りにお父上にも尋ねてみたのだが、明確な話は聞けなかったのである…。ただ…

「セガレの仕業じゃない。手伝っただけだな…」
「あんなに手際のイイヤツじゃねぇんだ、セガレは…」

とは聞いている。少なくとも全く無関係では無いが、その関わりの度合いは明らかにしてくれなかったのである。

「じゃあ、どこの誰によ? 手伝うと言っても殺人だよ、殺人。2人もさぁ…」
「いかにもな荷物運んでエレベーターに乗ってるのは誰よ?」

とまぁ、そうした疑問も当然出るのだけれど、知り合いだからカンパ頼むぜ…ってだけじゃあ納得も行かない。ただでさえ安い給料の中から数万円も出すのだから、それなりの希望なり展望が無ければ困る。そう尋ねても明らかにはしてくれなかった。

まぁ、当時は日本でも大きく騒がれ、報道による2次被害的なコトもあったし、ましてや裁判中でもあるから、何もかも…ってワケには行かないだろうけれども、無実を訴える…にはあまりにも材料が乏しかった…。

まぁ、応援ブログについて言えば、被害者の親族しか知り得ない情報ってのもあってのことだと思うので、プライバシーに関するとか、それなりの理由はあるんだと思うのだが、肝心なトコロが欠落している感じが否めず、残念至極…。

そうした点の乏しさを指摘されて、開設サイドは「中傷」と言う感じに受け取られている様子だが、それはまぁ違うよなぁ…。揉めているYou Tube の件についても、あれはFOXが番組として制作したものが分割されて流れているだけで、どこぞの個人が中傷目的で作っているモノでは無いだろう。(オリジナルと差違はあるとしても…)良くある「犯罪捜査紹介番組」の一部だったし、DNA鑑定の紹介みたいなモンだった…。(4月にスカパー! のFOXCRIMEチャンネルで見られるらしい…)それとも他に流れているのかな?

ホントに殺っちまってんなら、そりゃ仕方ない。人生の2回分を刑務所で過ごさなきゃならぬと言う法律で罰せられても、文句は言えない。だけれども、事件との関わりの度合いで刑罰が相応かどうか? 疑問を挟む余地がありそうならやはり情報が必要だし、傍観せずにやらねばならん。それがありそうなのか、なさそうなのかも判断が出来ないほどに、一般には情報が出ていないのだ。

無実で冤罪とならば、なおいっそう、それ相応の根拠はどうしても必要になってくるし、そうした材料があるなら早く出さないと、氏のためにもならない。私と同年齢である氏も、すっかり刑務所の中で中年になってしまっているハズ。あの頃は「青年」だったんだけどねぇ…。

直接、氏に聞いてくるのが一番いいんだけれどなぁ…。時間はあっても金ないしなぁ…。

氏に会うコトは、今は叶わないが、いつか会いたい。2人も殺している殺人犯に会ってどうする? と、フツーは言う。だけれども、氏と私が会うコトは、お父上が楽しみにしていたコトだった。新橋の小料理屋でセガレの話を良く聞いた。いつもは豪放磊落なお父上ではあったが、セガレの無実を信じているコトを語る時は、目が赤かった…。酒のせいだけじゃない。どんどん手の届かないトコロへ行ってしまうセガレを思えば、募る想いだって溢れてくる。

息子の無実を信じたまま世を去ってしまったお父上を思うと、やはり、いつの日にか会わねば…と思うんである。そして、真実を知りたい。氏にだって「言い分」もあるだろうし、「言い訳」もあるだろう。どちらも聞きたい。

ホントに「無実」で「冤罪」ならば、やはり少しでも早くなんとかしないと…。日本じゃ既に忘れ去られようとしている事件でもある…。

そのために「望むモノ」が未だに見つからないでいるんである…。

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