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オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『プラダを着た悪魔』

2013-01-06 | おすすめ映画

年末のタワレコのセールでゲットしたDVD『プラダを着た悪魔』。
年末に大掃除しながら観ました。やっぱり面白かった。

「大学を卒業したばかりのアンディの夢は、ジャーナリストだ。しかしそんな彼女が、ひょんなことから就いたのは、NYの一流ファッション誌の編集長アシスタント。多くの女性が憧れる職業かもしれない。でも当のアンディには興味ゼロの世界。果てはジャーナリストになるため!と職場に向かったのは良いけれど、彼女が手にしたアシスタント職は、生易しいモノではなかった。超カリスマ的な存在として君臨する編集長のミランダは、まさに「プラダを着た悪魔」だったのだ。」(goo映画『プラダを着た悪魔』あらすじより)

2006年に公開のこの映画、当時大好きだったんですよね。
アン・ハサウェイが可愛いのとメリル・ストリープの鬼上司ぶりがサイコー。ファッションも音楽もオシャレで、観ていてとっても楽しい映画。

監督は『Sex and The City』のデイヴィッド・フランケル。
さすが現代時代の女性の心をグッと掴む術を心得てます。
ウィットに富んだリズミカルな台詞は、英会話の勉強にもなりますね。

アン・ハサウェイ扮するアンディのように、高い志を持って就職しても周囲の価値観に知らず知らずに染まっていくことって往々にしてあるもの。そうしてある日気付くのです。「これは自分が望んでいたものと違う!」って。
その時に「まあいいか」ってそのまま染まっていく生き方と、そこでちゃんと今の自分に決別して志に戻る生き方。どちらもありだろうけど、私は、アンディのように自分の志を思い出せる自分でいたいなと思います。

ファッションセンスがまるでないアンディは学生時代の自分とかぶるところもあったり(笑)。
就職したての頃、周りの女子大出身の同期女子のバーゲンへのものすごい意気込みにタジタジになってたことを思い出します。



オープニング曲のKT Tanstallの『Suddenly I See』も大好きな曲。



 KT、やっぱカッコイイわ~~。
アルバム買いたい。 


映画『カールじいさんと空飛ぶ家』(ネタバレなし)

2012-08-19 | おすすめ映画
カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD]
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

実家のDVDで『カールじいさんの空飛ぶ家』を観ました。
前から、いいよって聞いてたんだけどね。
かなりの感動!!!

とにかく映像が美しい~~~。
特におじいさんの家が風船で空に舞い上がるシーンなんてもう素晴らしいの一言に尽きます。
音楽も優しくてとってもいいです。

涙あり笑いあり、ハラハラするシーンやしんみりするシーンもたくさんあって、見どころ満載。
年を取って伴侶を失うという体験は多くの人がすることになるけど、その時にいつまでも思い出にすがってくよくよしてないで、自分自身の人生を生き始めることが大事なんだよ、って静かに教えてくれます。
さすが、ディズニー・ピクサーの名作。
 
キャッチコピーは、
「いくつになっても、旅に出る理由がある。」

 

とっても素敵です。
まだ観たことない方はぜひ観てみて下さいね。



映画『ピアノマニア』

2012-08-03 | おすすめ映画

多忙な合間をぬって、レディースデイの今日は映画を観に行きました。
映画『ピアノマニア』

いやーー感動しました。
途中映画に入り込み過ぎて思わず息を止めてしまっていて、途中で何回も深呼吸しました(笑)。
この映画は生涯忘れられない映画の1つになりそうです。

映画のストーリーを紹介します(HPより転載)

【転載開始】

バッハ晩年の未完の傑作《フーガの技法》に現代音楽の旗手エマールが挑むことになった。

選ばれた楽器はスタインウェイ社の逸品“245番”。世紀の録音まで1年・・・
ウィーン・コンツェルトハウスで、調律師がピアノに向かう――。
ロカルノ映画祭を皮切りに世界が熱狂した『ピアノマニア』は、スポットライトを浴びるピアニストではなく、彼らを影で支える調律師の存在に光を当てる異色ドキュメンタリーである。

主人公のシュテファン・クニュップファーは、ピアノの老舗ブランド・スタインウェイ社を代表するドイツ人調律師。
彼の務めは、使い慣れた自分の楽器を携帯できないピアニストが、演奏会や録音に万全の状態で臨めるようバックアップすることだ。1台のピアノで様々な表現を追求するピエール=ロラン・エマールは、試し弾きのたびに「質問がある」と繰り返す。次々と高いハードルを課す完璧主義者のピアニストと、職人としての意地とプライドを懸けて、無理難題を丹念にクリアする調律師―。究極の響きを求めて、両者一歩も譲らぬ“ピアノマニア”同志の共同作業の模様が、時に緊迫した、時に平穏な空気の中で映し出されていく。

世界の名だたるピアニストたちから絶大なる信頼を寄せられる現代最高峰の職人が過ごした “もっとも長い1年” の記録。

1年間にわたる一大プロジェクトの狭間で、カメラはシュテファンの普段の仕事ぶりにも着目する。
注文の多い顧客に一途な彼を追ううちに、観客はコンツェルトハウスの“裏舞台”を目の当たりにする。
さらに、時代の申し子ラン・ラン、引退を目前に控えた巨匠・アルフレート・ブレンデルから、人気道化コンビのイグデスマン&ジョーまで…

彼に絶大なる信頼を寄せる錚々たるピアニストたちの貴重なリハーサル風景も、大きな見どころのひとつ。
“ブラボー!”の喝采の影に潜む、芸術への愛、完璧への執念、そしてわずかな狂気ー音に魅入られたピアにマニアたちの熱い想いが、音楽の都ウィーン響き渡る。
演奏会では決して覗けない芸術の神秘へようこそ。
いま、“裏舞台”への幕が上がる!


【転載終了】

普段私たちが目にするのはスポットライトの当たった舞台のアーティストのほんの1時間ちょっとの演奏だけ。その後ろに、どれだけの努力と苦労と多くの人の音楽に対する愛と真剣さが隠されているのかほとんど知る機会はありません。
ピアニストにとってピアノは自分の所有楽器を持ち歩けるわけではないので、その場所のピアノと調律師に信頼を寄せるしかない。どんなピアノに出会っても「最高の音楽を届けたい」という思いを込めて私たちはピアノを演奏するわけで。

そんな中で素晴らしいピアノに出会えたときの衝撃は、まるでずっと待ち望んでいた恋人にめぐりあったような感覚。ステージでの演奏はその恋人とダンスを踊るような気持ち。
そういうピアノを用意するのが、この主人公シュテファンのような調律師のお仕事です。

ピアノの一音一音のビブラートの響き、サスティンペダルの残響の消え方、力強く、優しく、ささやくように、響き渡るように・・。演奏家も聴衆もその場にいる全員が音楽の世界にトリップできるように、入念に準備されていく舞台裏の仕事。
そんな中にも彼の日常、奥さんとのやりとり、仕事への狂気とユーモアが随所に垣間見れて、ある意味どんな物語よりも面白い映画でした。

演奏家として出演するフランスのピエール=ロラン・エマール(1957~)、中国の若手ピアニストラン・ラン(1982~)、ベテランのアルフレート・フレンデル(1931~)、ジュリアス・ドレイク(1959~)、ルドルフ・ブッフビンダー(1946~)、アレクセイ・イグデスマン&リチャード・ヒョンギ・ジョー、彼らのパフォーマンスの素晴らしさもこの映画の見所の一つ。

私たちは一人一人が映画の主人公。
出会いと別れ、恋、結婚、家族、友人、仕事、夢、日常・・小さなことから命をかけるような大きなことまで、生きてくことは本当に素晴らしい。

あなたの仕事がスポットライトの当たるような仕事であっても、裏方の仕事であっても、その人の人生は全て表舞台。
どんな人にも、与えられた人生の一瞬一瞬を大切に生きてほしいと思います。



この映画を観た後、私には怒濤の4時間リハが待ち受けていたわけです・・(笑)
これが私の人生!!(笑)

8月11日(土)ほうらいの里でお会いしましょう。

私、吉田優子さんの伴奏、Peppermint Leaf(Vo&Key)、TOMG(Jazz)のピアノ、同じくTOMG(ハワイアン)のコーラスとして出演します。
出血大安売りでお届けしています。
この機会をぜひお見逃しなく!!

♪♪♪ほうらいの里 音楽会♪♪♪

日時:2012年8月11日(土)
出演: 吉田優子 / Peppermint Leaf / TOMG / フラのダンスあり
ゲスト:田中俊雄(RCCアナウンサー)
場所:ほうらいの里「宮島」1階レストラン
   (広島県廿日市市前空2丁目1-7 Tel.0829-55-1828)
料金:3000円(弁当・飲み物付)

宮島水中花火大会の日に、対岸のほうらいの里でライブを楽しんだその後、
屋上やロビーからみんなで花火を見ましょうという楽しい企画です。
絶好のロケーション、ぜひご一緒にビールで乾杯しましょう~!!

残席僅かです。
ぜひお早めにお申し込み下さい。




映画『カンタ!ティモール』

2012-07-19 | おすすめ映画

ヲルガン座で映画の上映会があると知ったのはつい5日前のこと。
『カンタ!ティモール』
インドネシアの東の小さな島、東ティモールの現実を描いたドキュメンタリー映画。
監督が25歳の女性っていうところにも惹かれて。

【以下HPより転載】

東ティモールで耳にした、ある青年の歌。日本帰国後もメロディが耳に残って離れない。作者は青年を探すため島へ戻る。
そして一つの旅が始まった・・・。
「ねぇ仲間たち。ねぇ大人たち。僕らのあやまちを、大地は知ってるよ・・・」
歌はこう始まっていた。直接的な言葉を歌えば命に危険が及ぶ、インドネシア軍事統制下にひっそりと歌われた歌だった。
青年に連れられて、作者は島の奥へと入っていく。そこに広がるのは、精霊たちと共にある暮らし。太陽に照らされた、はじけるような笑顔の人々。
その一方で、人口の3分の1の命を奪ったインドネシア軍の攻撃が濃い影を落とす。報道にのらない地下資源ビジネス、日本政府の驚くべき行動。
「悲しい。いつまでも悲しみは消えない。でもそれは怒りじゃない。」
日本、ティモール、インドネシア。みな同じ。
母一人、父も一人。大地の子ども。
叩いちゃいけない。怒っちゃいけない。」
弾丸が飛び交う中、人々は命をわけるように助け合い、大地への感謝を歌と踊りに表し続けた。
自然を敬い、輪になって踊る、遠く懐かしい風景。
いつのまにか、ティモールの旅はそっと作者に問いかける。愛すべきふるさと、日本の島々の姿を・・・。

【転載終了】

映画は期待以上に素晴らしかった。
作者の純粋な視点から導き出されていく東ティモールの隠された現実は、私たち日本人全員が知らなくてはいけないものだと思います。

そして音楽。
この映画の中心として描かれるアレックスのギターと歌のメッセージが素晴らしい。
「この大地にはたくさんの小さな命が息づいている。小さな命は言葉を持たない。だから僕たちがこうやって歌にしていくんだよ。」
アレックスがギターを持って歌い出すと、キラキラと輝く目をした子どもたちが見る見るうちに集まってきて、一緒になって歌い出す。
音楽の持つ力。それを再認識させられます。

「この東ティモールの隠されてきた悲劇の影に、私たちの知らない世界の図式がある。私にはそれがたまたまティモールだったのです。」とは監督の広田さんが言われていたこと。
上映会終了後、主催のSさんと少しお話ししました。
一つのことをより深く知るとそこから世界の支配図が見えてくる。
私が関わっているパレスチナ問題も全く同じ。
Sさんはご自身も関東の方から避難してこられていて、福島の子どもたちを避難させる運動にも関わっておられるそうです。



来月、竹原と尾道で上映会を開催されるそう。
監督の広田奈津子さん、プロデューサーでミュージシャンの小向定さんも来られるそうです。
もう一度観に行こうと思います。
ぜひ良かったらご一緒しましょう!!


映画『ソウル・サーファー』

2012-06-11 | おすすめ映画

映画『ソウル・サーファー』観ました。

サメに片腕を奪われた13歳の天才サーファー、ベサニー・ハミルトン。
奇跡的に一命をとりとめた彼女は、周囲の予想を裏切り、事故後わずか1ヶ月でサーフィンを再開。プロとしての夢をあきらめかけるも、再びサーフィンの頂点を目指す彼女と、無償の愛で彼女を支える家族の絆の物語は、今を生きる私たちに、あきらめない事の大切さを教えてくれる。全世界に勇気を与えたベサニー・ ハミルトンの心揺さぶる感動の実話を完全映画化!
公式HPより)

感動で号泣ーーーー!!!!!

「自分のことが映画になるなんて考えてもいなかったけれど、この映画に励まされて、自分がどんな苦境にいようとも人生を最大限に生きようと思ってもらえたらうれしいわ」
という現在22歳のベサニー。

実は5年前くらいに、あるハワイ在住の日本人サーファーの方から彼女の話は聞いていました。
当時彼女は17歳で、ホントにスゴイって言われていたと覚えていました。

彼女の生き方はほんとに多くの人を勇気づけてくれます。
たくさんの子どもたちに見てもらいたい映画です。

音楽もとっても良かったです。
こちらはエンディング曲で、Britt Nicoleの『Set the World on Fire』。
エンドロールではこの曲に載せてベサニー本人の映像が流れたのも大感動でした。





 「人生はサーフィンに似ている。波に飲み込まれたらまた次の波にのればいい。」


ぜひ、多くの人に観てもらいたいです。





映画『しあわせのパン』

2012-01-27 | おすすめ映画

以前からチェックしていた映画が明日1月28日から封切りです。
原田知世と大泉洋主演の映画『しあわせのパン』
ところが広島での上映はなぜか3月からなんだよね~~~。ちょっとがっかり。

「今冬、北海道から心あたたまる映画をお届けします。
舞台は、北海道・洞爺湖のほとりにある小さなまち・月浦。
映画『しあわせのパン』は、宿泊設備を備えたオーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦と、その店を訪れるお客さまたちの人生を描く、春夏秋冬の物語です。
(中略)
監督は、NHKでドキュメンタリーを数多く手掛け、本作が長編映画初監督となる三島有紀子。
主題歌にもなっている矢野顕子と忌野清志郎の二人が歌う名曲「ひとつだけ」からインスパイアされて脚本を書き下ろし、オール北海道ロケに臨んだ。」(公式サイトより抜粋)

という映画。

まず北海道の自然が美しい。
そして原田知世と大泉洋の透明感と存在感。
ほのぼの心がぽっと温かくなる感じがします。

それに何より嬉しいのは、主題歌がアッコちゃんとキヨシローの『ひとつだけ』だっていうこと。
この歌大好きなんですよね~~。

アッコちゃんとキヨシローの幻のライブが2週間限定でここから視聴できるそうです。
北海道のライジングサンというライブでの貴重なライブ映像です。
粉雪の舞う中で楽しそうに歌ってる二人を見てたら、なんか感動で涙でちゃいました。

あ~~~~いいなあ。
早く観たいです。

 


『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』(ネタバレ追記しました)

2011-11-17 | おすすめ映画

予告通り観てきました!!
『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』


これ、相当面白いです!!
ただ笑える映画かと思いきや、ホロッとくるところもあったりして。
とにかくキャストの演技がイイ!!
特に沢村一樹と生瀬勝久がめちゃめちゃ光ってます。

ということで、ちょっと感想を(ここからちょっとだけネタバレあります)。

小池徹平演じる新城誠が新入社員として入った会社は、業界第5位の『NEOビール』。
その新城の配属された営業一課でのちょっとおかしなサラリーマン生活を物語は描いていきます。どこかにありそうでない感じがいいですねーー。

部長よりも力のある生瀬勝久演じる中西課長は大の阪神ファン。
のっけから笑わせてくれますよ。
もうありとあらゆる場面がヘン(笑)。
いきなりバランスボールが出てきたりとか、バッティングセンターのシーンとか大ウケです。

その『NEOビール』が業界第1位の『大黒ビール』を打ち破るべく、社運をかけた新ビール開発に挑む!!見方を変えれば、フィクション版「プロジェクトX」とも言える一企業の挑戦を描いたストーリー。まあフィクションはフィクションなんですけど、サラリーマンの人なら「あるある」と言える部分もたくさんあったりして、妙に説得力もあるわけです。

小池徹平と言えば、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』というやたら長いタイトルの映画でも主役を務めたのは記憶に新しいですが、私はまだこっちは観てないのでちょっと観てみたくなりました。

新城と中西課長が並んでゲーセンの『太鼓の達人』に興じる場面にはちょっとホロッときたり、ね(笑)。
あとはあんまり書いちゃうとこれから観る人の楽しみを奪ってしまうので、この辺にしておきます。

というわけで、私の中では『ステキな金縛り』に勝るとも劣らないこの秋のコメディ映画です。
日本のコメディ万歳!!もっと世の中に笑いをーー!

監督は1969年生まれの吉田照幸さん41才。
これからも是非注目していきたい監督さんです。
「笑いあり、涙あり、夢あり、挫折あり、わがままあり、おっちょこちょいあり、色恋あり、ダンスありの痛快大逆転コメディが、日本中の疲れをフッと吹き飛ばす!!」
(公式HPより抜粋)
ぜひこの秋に見て欲しいオススメの1本です。

一緒に観にいったEちゃん、偶然映画館で一緒になったTくん&Nちゃんとも映画を観終わって大いに盛り上がれました。
コメディ映画ってこれがいいんですよね。
ぜひ皆さんもぜったい誰か一緒に行って下さいね!

では最後に、郷ひろみ&布袋寅泰のコラボのエンディングテーマ『笑顔にカンパイ!』をご紹介しますね。
フレフレ~~~♪ ~(笑)


映画『ステキな金縛り』(ネタバレなし)

2011-11-01 | おすすめ映画

三谷幸喜の最新作『ステキな金縛り』を観てきました。
ホントによく笑い、よく泣きましたよ。
三谷監督ってつくづく映画が好きなんだなあ、そして映画ってつくづくエンターテイメントだなあ、って感じましたね。

三谷監督自身がご自身の映画の中で「最高傑作」と言うだけあって、まさに最高傑作と感じさせる映画でした。アッパレって感じです。
ちょっとレポしてみたいと思います。
今回はまだ封切りしたばかりなので皆さんのためにネタバレなしで。

「失敗続きでもう後がない三流弁護士エミに、ある被告人の弁護が持ち込まれる。資産家の妻殺しの容疑で捕まった男。だが彼にはアリバイがあった。なんと事件があった夜、彼は旅館の一室で金縛りに遭っていたというのだ。
無実を証明できるのは、彼の上に一晩中のし掛っていた、落ち武者の幽霊だけ。」
(公式サイトStoryより抜粋)

という内容なんですけど、映画は最初から最後まで見逃せない面白さ。
まずはキャスティングが最高。
深津絵里は可愛いし、西田敏行も輪をかけてキモ可愛い(笑)。中井貴一の演技も阿部寛もいいね。生瀬勝久には泣くほど笑えるし、浅野忠信もいい味を出している。戸田恵子はいわずもがな。佐藤浩市には脱帽。
竹内結子の悪女っぷりとあの顔は今後の役どころを確実にグレードアップさせたよね。
書いてないキャストも全員はずれなし!!抜群です。

とにかくタイトルシーンからエンディングロールまで是非全部しっかり観てほしいですね。
1つ1つのシーンがめちゃめちゃ凝っていて、もうそれは車のナンバープレートから旅館の扉一枚まで徹底的に作り込んであります。
古い映画をもっと知ってたら、もっともっと楽しめるんだろうなあとも思いました。

まだ見てない方は少なくともこの映画を見る前に『ザ・マジックアワー』だけはDVDで観てから劇場に行って下さいね。面白さが倍増です。

あーー絶対もう一回観に行こう!!


映画『コクリコ坂から』(ネタバレあり)

2011-09-22 | おすすめ映画

映画『コクリコ坂から』を観ました。
スタジオジブリ。宮崎吾朗監督映画。
もともとあんまり観るつもりはなかったんだけど、ブルータスのムック本、

BRUTUS特別編集 スタジオジブリ (マガジンハウスムック)
マガジンハウス
マガジンハウス

を買って読んでたら、なんだか無性に観たくなってしまったのでした。

観た感想は、良かったなあーーーという感じ。
設定は昭和30年代の古き良き時代。
主人公は高校2年生の松崎海(通称メル)。
お父さんは船の船長だったんだけど朝鮮戦争で船が沈んで帰らぬ人に。
研究者として研究を続けるお母さんと家族の生活を支えるために、おばあちゃんの家で下宿を営んでいる。
そんなメルと1学年上の高校3年生の風間俊との出会い。
『カルチェラタン』と呼ばれる、文化部の部室がひしめきあう建物の取り壊し決定をくつがえそうと動いてる俊たち。そしてメルと俊との淡い恋。
ところが二人には出生に関わる大きな秘密が・・。

ここからはネタバレです(注意)。

二人はある日、お父さんが同じ、つまり兄妹だったということがわかるわけです。
この辺まで観た時に「やばいぞ、よくある韓ドラとか昼メロっぽいぞ」とガックリきそうに・・・なったんだけど、その後の展開がさすがジブリ。
ただの昼メロでは終わらせません(笑)。

戸籍上は兄妹の二人だけれど、俊の実の父は別の人。
俊の父親とメルの父親は親友だったのだけど、俊の父は戦争で、母も俊を生むと同時に死に、親戚はみんな「ピカドン」でやられ、俊は生まれたばかりで天涯孤独の身になってしまったという。
その俊を、メルの父親が無理矢理自分の戸籍に入れてしまったのだということがわかるという流れ。
全ての真実がわかり、メルと俊は何のわだかまりもなくそのまま愛を育んでいく・・という未来を感じさせて映画は終幕。
めでたしめでたし、という終わり方でした。

兄妹という事実がわかってからのメルの心理描写が良かったですね。
一晩だけ泣いて気持ちを整理して、その上で「たとえ兄弟でもずっと好き」って俊に告白をするシーンにはちょっとジーンときました。
「好きだ」って気持ちって、どんな事情があってもすぐになんとかできるものじゃないもの。
たとえ報われなくても好きな気持ちは変えられない。
そういう恋する女の子の独特の気持ちを丁寧に描いてくれていて嬉しかったです。

「ピカドン」って言葉にドキッとしたのはやっぱり広島人だからかな。
個人的には、生徒会長の水沼史郎の二枚目ぶりに圧倒されてしまいました。
でも俊くんの真っ直ぐな性格はやっぱり女の子なら誰でも惚れます。
ジブリ映画の男の子たちは、みんなカッコいいよね!!

声の出演は長澤まさみと岡田准一。
ちょっと抑えた感じがなかなか良かったですね。
サントラも今までの久石サウンドのサントラじゃなく、武部聡志作曲の歌詞付きの歌がたくさん使われてるところとか実験的で面白かった。ジブリっていつも挑戦してますね。

私の夢はいつかジブリの音楽に私の曲を使ってもらうこと。
私の曲を使うとなると、挑戦というよりむしろ冒険という感じかもしれないけどね(笑)。
宮崎監督にこれからもエネルギーを発信し続けようと思います。
ジブリ関係者のみなさん、ぜひどうぞよろしく!!



映画『ダンシング・チャップリン』(ネタバレあり)

2011-07-26 | おすすめ映画

周防正行監督の最新映画『ダンシング・チャップリン』を観ました。
とっても素晴らしい映画でした。
少し感想を書いてみます(ネタバレありです)。

『Shall we ダンス?』で知られる周防監督。
彼が今回選んだ題材はバレエ。

「フランスの巨匠振付家ローラン・プティのチャップリンを題材にした 『ダンシング・チャップリン(原題:「Charlot Danse avec Nous(チャップリンと踊ろう)」)』。
チャップリンの数々の名作がバレエとして表現された作品である。

『ダンシング・チャップリン』は 1991年の初演からチャップリンを踊り続けるダンサー、ルイジ・ボニーノのために振り付けられた作品であり、 世界で唯一この作品のチャップリンを踊ることができるバレエダンサーである。
しかしルイジも還暦を迎え、肉体的に限界を迎えつつある。 このままでは幻の作品になってしまう! と危機感を感じた監督の強い思いからこの企画がスタートした。

本作『ダンシング・チャップリン』は映画化にむけて監督がイタリア、スイス、日本を巡り、草刈民代をはじめとする世界中から集まった ダンサーたちの舞台裏60日間の記録である「アプローチ」を第一幕に、プティの『ダンシング・チャップリン』の全20演目を13演目に絞り、 監督が映画のために再構成・演出・撮影された「バレエ」を第二幕とし、最高に美しい体験をする事が出来るエンターテインメントに仕上がった。」(HP作品解説より)と紹介されています。

映画公開の後、2011年7月10日にこの振付家のローラン・プティ氏が急逝されたことを思えば、この作品があって本当に良かったと思えます。
この作品がある意味の彼の遺作ですね。

こちらが予告編です。


第一幕では、プティ氏に映画の話を持って行く周防監督の、ちょっとびくびくした感じだとか、映画のクランクインまでのダンサーたちの稽古の様子がドキュメンタリーとして綴られ、第二幕はその舞台そのものが作品としてまとめられていました。
ただただ素晴らしかった・・。
まさかこういう構成だとは思ってなかったので、映画を観終わったあとで不思議な感覚が残りました。

振付家のローラン・プティ氏は、映画監督で俳優でもあったチャップリンをバレエで表現しようと思いつき、それをルイジのバレエとして完成させ、そして周防監督はそのバレエを映画に残そうと思いつき、この映画として作品化した。
なんか劇中劇のような・・なんて言葉で表現していいのかわかりませんが、とにかく人の芸術に対する尊敬の輪が循環してなんだかすごいものができたという感じです。

とにかくルイジ・ボニーノ氏、草刈民代さん、ほかバレエダンサーの皆さん、振付家ローラン・プティ氏、周防監督、そしてチャールズ・チャップリン、一体誰に一番に拍手を送っていいかわからないくらい、ホントにこの方々全員に敬意を表したい映画でした。
芸術ってつくづく奥が深いですね~~。

ほぼ日にも『かっこいい、草刈さんと周防さん』という特集が組まれています。
この記事も興味深いです。
ぜひ読んでみてくださいね。