不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

花と鉄輪

趣味であるオートバイでの出来事と、
日常での出来事。
三河遠州を中心に花、滝、巨木を回ってます。

新城市四谷・ふりくさ道の釜滝と不動滝

2013-06-13 21:21:25 | 
前回の続き

山上滝の入り口から舗装道を上り詰めるとT字に突き当たる


右が今登ってきた道
背後は県32の千枚田の上あたりに出る
林道高畑線で海老へ抜けられるらしい

T字路の合点にふりくさ道の看板が立ってる


「ふりくさ道と石仏群」


地図部分

目的は23番付近の釜滝
ちなみに記載のある白滝と黒滝は
位置がだいぶ離れてるので参考程度に・・
も一つ、3番の上にある不動様は、先に紹介した山上の不動様のことだ


T字路やや林道よりにある元茶屋(上六茶屋)
今は廃屋
この茶屋の左隣から作業道が登ってる
それがふりくさ道への入り口となる


登り始めて最初の右カーブに杭があって
不動明王の文字が気になったが
先ずは釜滝と思い、さらに作業道を登る

そしたら次の左カーブに「はっつけ場・赤子淵」の杭があったが
これもスルー
その先あたりから道が荒れ始める


10分ぐらいで角石場の杭と観音様
ここにも茶屋があったらしいが、今は跡形も見つけられず

ここで作業道は終点なので
右へ折れ、砂防ダムの上の沢を渡る

その先はイマイチ分岐が不明瞭なのだが
なるべく進み易い踏み跡をたどる
カンバンタ道との分岐を過ぎて、折り返しつつ登ってく


二つ目の沢渡り
ポツンとある黄色のヘルメットは何を意味するのか・・
沢のやや上流に小さな滝があるが
沢自体が小さいので、水も少ない

その先の尾根筋に出たあたりが四谷の遠望地となってるが
杉の木々に隠されて、ほとんど見えず
そこから先も折り返しつつ、杉林の中を進む
このあたりは道がはっきりしてるし
石仏の番号を数えながら進むと現在地が判るので迷うことはないだろう

ただ、道はやや荒れ気味
石畳も落ち葉や流れ込んだ土で隠れつつある
ある程度の道幅があり、折り返しが多いのは
この道が牛馬道だったからだろうね
勾配もそんなに無い

人しか通らないなら、もっと細くて勾配があっても直線的に登ってくだろう
逆に馬車道なら、もっと勾配が緩くなるだろうし
切り替えしのカーブも大きく取らなくちゃならないだろう
そんな歴史を感じつつ
角石場から20分も登ると、右下に黒壁のような物が見えた
「面白いものがあるなぁー、帰りに寄ってみよう」と思いつつ登って行ったら
丁度その黒壁の上にでて、それが釜滝と気が付いた


画面右が釜滝
落水は殆んど見えない
足元には不動滝があるのだが
こちらも落水は殆んど無い


釜滝の上のケヤキとカエデ

ケヤキは巨木にふさわしい太さ
年輪を重ねてるのが、そのゴツゴツした根元からも伺える
カエデは根元が大きく湾曲してて
ケヤキと根元が絡み合ってるようだ
一時期巨木を追ってたこともあるので、大変興味深く眺めさせてもらったよ

一応、釜滝の落ち口とその上流を確認した後
釜滝の下へ回り込んでみる


右の黒壁が釜滝、左の黒壁が不動滝になるのだろう
釜滝の名前に相応しく、その岩肌は黒くザラザラしてて
最下部はやさしい曲線を描き
まさに鋳物の飯釜を連想させる

落差は12mぐらいかな
不動滝は左手から土砂が崩れてきてるので、少し埋まってる
ギリギリまで下がったけど、画面に収まりきらないね


崩れてきてる土砂の上から
こちらの方が雰囲気が出てるかな?
滝の緑の葉っぱはイワタバコだろう

水が無いのは残念だったけど
山道をエンヤコラと登ってきた甲斐がある
素晴らしい風景だったよ

一通り撮影した後
最初の「はっつけ場・赤子淵」へ降りていってみる
どちらも良く判らなかった

はっつけ場の由来は
昔、飢餓の折にある男が別のの男と共謀して
村の非常食料庫に押し入って盗み
倉に火を放ち逃げたが、捕まってしまった

役人の厳重な取調べの結果、磔の刑に処することになり
このはっつけ場(はりつけ場)で村人の前で処刑された
続いてこの男のただ一人の赤子も処刑されようとした時
見かねた村人達が助けてくれるよう役人に嘆願した

役人は暫く考えた後
「おまえたちの気持ちは判るが
親の無い罪人の子がはたして今後幸せに暮らせるだろうか?
ならば今のうちに親の後を追わせるのも手ではないか?」
と冷たく言い切り
四谷川の淵に沈められてしまった
その淵が赤子淵と呼ばれるようになったそうだ












コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする