ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

石、小水とともに産まれ出る

2016-06-27 17:47:12 | 自然、読書、仕事、そして生きている
動物は母の胎内で育ち、産まれ出る。
鉱物の一部は、否、らしきもののほんの一部は腎臓で育ち尿道から産まれ出る。

その事を知ったのは三十過ぎたころ、救急車で担ぎ込まれたあのとき以来だ。

何回かの同じような痛い経験を経て、十数年ぶりに今日、便器にこやつがポトンと産まれ出たのだ。



腎臓内で暴れ回ること二十数日。
「石だ、結石だ。否、新しい投薬の副作用だ。」と大病院の行くたびに変わる担当医の行くたびに違う見解にまどわされ、二回の血尿以来、右背中の鈍痛と、結石でない場合、かつ副作用でない場合のその臓器の深刻な病気の疑いに身と心を震わせていたワタシにとっては朗報である。

先々週の入院で尿道からパイプを入れられた効果(?)か、そいつがわりとすんなりと新居の底のカーブが緩い新型便器に落ちたとき、かまわず確認のために清らかな小水まじりの水に手を入れ確かめたのだ。

「石だ、石だ、石ですんだ」と心ウキウキになったのは、経験者でなければわかるまい。
小学生のころ、急性腎炎での二ヶ月の入院生活の経験と比較すれば、(最初はあまりの痛みに驚いたけど)石くらい出てしまえばお終いさと、そう思う。
日頃「痛いのは神経で病気ではない」と豪語するワタシにとっては、恐ろしい腎臓の病を逃れた感に浸って、小さなシアワセ気分なのだ。

さて、そういうことで、ただいま事務所移転中で寝る場所が見つけれない今日であるが、これからロンリー店主、開店である。

PS:先週、心配してきてくれたK歯科医師の、このあいだ連続して出たよという二つの石を見ました。「石仲間」にしかわかりえない、あまり気分のよくない暗所のお話でありまして、ご気分よろしくない方にはまことに申し訳ありません。結石の痛さは陣痛並みと申しますが、ワタクシは残念ながらそれを経験したことがなく比較できませんが、最初のときの床から一歩も這い出せずやむを得ず救急車を呼んだ時を思い起こせば、やはりそうような類の希なる痛さかと存じます。神は耐えられない痛さは与えないと(一部では)申しておるそうで、我等「石族」はその御言葉にすがって痛さに歯を食いしばるのです。

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