ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

天国と地獄 地獄編

2015-08-13 12:17:19 | 自然、読書、仕事、そして生きている
タイトルほど大げさなないようではない。
人に伝える内容でもないし、愚痴の一種だと思って、おもいっきり寛容で暇な方のみおつきあいいただきたい。


当店屋外催事の二大イベント、「松園夏まつり」(7月25~6日)、「盛岡さんさ踊り」(8月1日~4日)が終わり、酷暑をなんとか切り抜け例年ならさんさ翌日あたりに臨時休業をいただいていたが、催事と比べ実績があまり芳しくない店の予約がパラパラと入っていたので、完全休養は8月9日(日)の定休日まで延びた。

酷暑である。
4月後半から「真夏」が波状的に何度も来て、最後は居すわった感があり、今年は湿度も高く夕立もなく夜中中暑かったから予想以上に体にダメージは残っていたのだろう。

なにせ、「さんさ」の4日間、会場の「中の橋 プラザおでって前広場」で都合30時間強陣取ったが、一度も用足しに行っていない。
いびつな筒の先からチョロチョロと出る前に汗として蒸発してしまうのだ。

最初の不幸は「松園夏まつり」の初日。
記憶力と準備が不足していた。
会場の「松園中央公園」は砂場で、ちょっとの雨でも足場が悪くなる。
だから、それでなくとも重い機材を置くテーブルには、キチンと下にコンパネを敷いた。

問題は自重がやや多い我が身、我が足なのだが、今回、催事中に右足が砂場にすっぽりはまり身動きがとれない。
対策をとろうにもおかげさまで始終、行列だ。

次の日は下に木の板を敷いて凌いだが、初日の無理な体勢で右足の薬指あたりが痛い。
骨折かひびが入ったか、あるいはこの場所は学生時代のバイト時に100キロはある冷凍機を運んで太い釘を踏みつけ、一カ月ほど寝込んだところで、毎年この時期に思い出したようにうずく。

治るかなと思いきや、次の日から右足の厚みは左足の倍となり靴を履くのも不自由する。
いや、歩けないのだ。

さんさ期間中、会場の中の橋から店に戻る途中、あ~ら、をの字の旦那、とうとうあたったべか?
という会話が聞こえてきたが、杖をついて歩く姿は、見た目はまさしくその通りであった。

まぁしかし、痛いのもいずいのも2週間立てばなんとかなるもので、かかりつけの皮膚科も内科もこの足の件については「ほっといたら」という反応で、今日なんかは厚みも戻り痛みが少し残るだけである。

(この件に関してはワタクシの葬儀委員長であるK歯科医師に多大な心配をかけた。早く救急病院に行けという矢の催促を無視していたら、そのご通信がない。二人の数十年の親交は終わったのかもしれない。彼はけがより持病の静脈瘤の方を心配していて、実はワタシもそうだった。)

さて、長い話は途切れないが、脈絡もなく時空を自由に飛び交う。

その久しぶり、20日ぶりの完全休養日8月9日(日)の昼間では、ご苦労さんとばかりに天使からご褒美をいただいた(後述:天国編)。

しかし、その直後、帰途に近くにできたばかりの花巻生協に立ち寄るときに、体が車から出たくないと駄々をこね始めたのである。

休養よりは苦労、休息よりはチャレンジという長年のモットーも、還暦とともに「体に聞いてから動こうね」となってきたワタシではあるが、久々の自宅、久々のきらきらした魚、今ならカツオかイカか。
この重要ポイントを中年女と年端もいかない少女にまかせるわけにはイカンと、カートに導かれながら重い体で売場を丹念にチェックした。

しかし、歩くほど体は重くなる。
さっき呑んだ350ミリリットルのサッポロ黒ラベルのせいか?
否、
いやなんだろうと思いながら、渾身の力で帰宅し寝る。
実はその後、少しだけ例の「もっきり屋」に顔を出したのだが、日本茶一杯で帰る。

夕食も三週間ぶりの我が家の夕餉ながら、缶ビール半分。

翌朝、正体はばれた。
たぶん風邪だろう。
そうとうの高熱にやられていたんだろう。
(ワタシは熱には強い方で、翌朝の内科の計測は37.5度であったから、たぶん39度以上あったと思う)
夜中中、寝れない。
左右に向きを変えても胃液が食道に逆行し、熱いものがこみあげる。
これがしんどい。
座っていれば何とかなるから、修行僧のようにソファーに座り込んでうたた寝するが、しょせん無理はある。

翌日のかかりつけ内科医の判断も風邪で、「ああ、内臓がやられたね」という。

信頼すべき医者からぽつんと出る、きっと悪意はないが、さりとて胸にぐさっと刺さる言葉ってあるよね。

風邪と長い間の酷暑による消耗で、すっかり喉と胃袋がやられたみたいだ。

そのご今日(木曜日)まで固形物はとらず、液体と薬で体を治す方向に向かわせようとしている。

体がご機嫌に、さぁ治ろうと言わない限り治らないし、この歳では体がそう思っても神が無関心になる場合が多い。

なんとか店は開けながら続けるが、今日から従業員も夏休みだし、半病人とその妻でどうなるのかと我ながらそう思う。

(長文、おつきあい、ありがとうございます。これを書けるまでは体力が持ち直したといい方にとらええいただければ幸いです。)

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