ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

ケチャップとタバスコとチーズの想い出~ナポリタン物語

2011-02-25 11:06:48 | 第1紀 食べる・飲む
誰でも想い出を一つや二つ持っている食べ物メニューってのはいくつかあるだろう。

そう、カレー? オムレツ? ハンバーグ? お好み焼き? ケーキ? アルコール? 酒? ぐでんぐでん???

ねっ、名前を聞いただけでも、あぁあの時のアレって情景が浮かんできませんか。

そう、ワタシタチ年代はスパゲティー、いやスパゲティーといえばナポリタンかミートソースだった、あの食べ物に、一つや二つどころじゃない物語を浮かべることができるんじゃないでしょうか。


ワタシも少し思い起こせば、ナポリタンって、そりゃナポリタンが主人公だけど、脇役もすごくて、ケチャップ(当時、レトルトソースなんてなかったころ家庭ではケチャップで作っていたんだ)、タバスコ、チーズ、ベーコン、ああこの一つ一つだけでも充分に語れるほど、、、、

ナポリタンを語るって、だから長編小説じゃなく、珠玉の短編集ってかんじなんだよね。

当時、洋食っぽいものって誕生日くらいしか出ないし、パスタという言葉もなく、スパゲッティーはたいへんなご馳走。

そして「喫茶店」(今はさがしてもなかなかない)なんかのお外で食べるのって、自腹では大概スパゲッティー(ワタシはナポリタン派)だった。
  追記:ファミレスもなかったから、ね、外食は「喫茶店」が主

タマネギとベーコン、このベーコンが厚切りだと得した感じ。

ソースも濃い方が好きで、「オヤジ、ケチャップけちるなよ!」なんて薄めの醤油とかソースかなんかで味を誤魔化した色の薄いそれを見て心の中で怒鳴ったりしていた。

そして、粉チーズ!!!

もう、一本丸ごとかけたいんだけど、当時は優等生の名残があったから、ウエイトレスさんの目を気にしたりして(あああああ、上町角二階の「レブロン」のキレイなネエチャンを思い出してしまった)、少しずつ何回もかけたものだった。

あの、雪印かクラフトの緑に黄色の蓋の奴を持った瞬間、軽いと愕然、開けたばっかりの感じだと、よしっっっと笑みがこぼれた。(・・・家には常備していなかったから、まぁ、一つの贅沢)

アンド、タバスコ。

これは強い想い出を持っている方がたくさんいようから、ワタシは遠慮するよ。
今でも気が狂ったように瓶を降り続ける人がいるが、あれは冷麺の辛み(カクテキ)を何度もおかわりする人と共通して、なんか小市民的、あるいは係長的、主任的、下の方の(失礼!)中間管理職的悲哀を感じるわけです。

そういうワタシも、今日も買ったばかりのタバスコを台所でロボット的に降り続けていた一人です。

これは記憶が曖昧で、同じ昔ご馳走仲間のオムライスとか親子丼とかと勘違いしているかもしれないが、店によってはナポリタンの上に刻んだパセリとかじゃなく、グリーンピースが乗っていたような気がする。

もっとも定食屋さんなんかは、当時、何にでもグリーンピースをのっけていたのだが。。。。



そして今日の朝麺は、「ナポリタン丼」。

2時半就寝、6時起床だったから、おとなしく「普通」の乾麺100g盛り。(いつもは150~200gくらいで、毎回、茹で上がった量にびっくりしている。まぁ、これを軽く食べる自分にもびっくりするのだが)。

具は珍しく冷蔵庫にあったシメジをバター、いやマーガリンで炒めて。

ソースはケチャップじゃなくて、某社のレトルトソース。

少し「ゆるかった」からチーズをたっぷり入れてとろみを増す。

ワタシは粘着質がわりと好き。

後はタバスコと内緒で唐辛子も(香りが、よか)。

市販ソースだからお上品だが、麺はわざと茹ですぎ。

レストランではアルデンテでも、ラーメン屋では「バリカタ」でも、自分で作るときはラーメンもスパゲッティーも「茹ですぎ」くらいが丁度いい。

長かった学生生活の知恵で、茹ですぎて太った麺は貧乏者のお腹に適していたわけなのだ。


さて、仕事。

じゃあ、ね。。

草を食む(クサヲハム) ZUBROWKAな夜

2011-02-25 01:10:20 | 第1紀 生きる
店は早仕舞いだ。

昨日と今日はそんなに違わないようで、点を見ると大きく差が出る。

そんな「差」に、覚悟はできてもよろめく夜。

午後一杯、一台のパソコンで二台のプリンターを駆使し、1200通のDM封筒をつくり上げた(妻よありがとう!)。

そして今、L版の用紙にクーポンをその枚数、印刷しようとしている。

まあ無理だ、明日の朝早く、6時ころに起きてやってみよう。

じゃあと冷蔵庫を開けても、アルコールは無い。

わずかに冷凍庫に眠っていたコイツ。



ズブロッカ。

若いころ、ずいぶんとジンやウォッカのお世話になった。

安くて、がつんときて、うまかった。

蒸留酒が好きだ。

人をだめにするきちがい水は、少しだけ芋や麦や木の樽や泥炭や荒海の潮や、そして草の香りを含む。

もう、人間という世界の渕から落ちそうになる快感を、この蒸留酒たちは教えてくれる。



ズブロッカには、そして一本の草が入っている。

その草を食む(はむ)。

少し甘い、

この甘さは純粋なアルコールの甘さで、草がもたらすものではなく、その草は氷土にたなびいていたのか、ぴくりとも味がしないはずなのである。

深夜、1時半を廻ろうとしているが、プリンターは今夜の勤めの4/1で、しかしながら一生懸命、紙を吐き出している。

どうも、インクの方がヤバイ(不足)かなという感じだが、もうしばらくつきあってみるか。

こういう夜は、勤め人の頃から、実は好きなのである。