ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

今日も食べすぎで

2007-05-15 15:56:53 | 第1紀 食べる・飲む
昨日、月曜日は「をかしら屋」定休日で、いつもは前日閉店後に花巻に帰るのだが、朝から電話工事があり盛岡。早い時間に作業が終了し、朝飯を抜いていたので軽く腹ごしらえに帰り道の途中でと四号線を南下。
矢巾を過ぎたあたりで、最近できたという盛岡の有名ラーメン店と同じ名前の店へ。
やはり看板も同じロゴ。最近あちこちに出店しているようだから、やはりあの店の支店か、暖簾分けか。
一般民家を改築している。明治橋近くの店と同じようにしゃれた外観。ちょっとわかりづらいけど、町屋風の木戸の玄関でした。

外食向け食材の開発担当をしている時からそうであるが、最近は特に飲食店に入るとついいろいろ同業の経営者の眼で見てしまう。

先ず、食券機である。
四人掛けテーブル三つ、カウンター二カ所6席、小上り2テーブルの店で食券機。
はて。
盛岡市内では有名な店だから常連であればメニューの内容はわかる。
しかし、この店はオリジナリティーあふれた麺のメニューが多いから、初めての人はまごつく。考えてしまう。
この客が迷い考えるのは店にとって大きなチャンスでもあり、リスクでもある。サービス力のある店員がいて、きちんとお客様とコンタクトとれるなら、このメニューで迷うのは店とお客様をつなげる糸口となる。
適切でいいアドバイスをフレンドリーにする店員に対する信頼が店への信頼となり、いい店員への親しみが店への親しみになる。
だからメニューを見ている間は、店員は客を注視していなければいけない。初めてのお客様がメニューを見て店員を必要とするタイミングを外してはいけないから。
店へきてメニューを選ぶことはお客様の楽しみの一つだから、友人どうしで楽しそうに選んでいるのに邪魔をしてはいけない(まして催促などもっての外)。でも、本当に迷っているときは店員のアドバイスが欲しいとき。そんなときは、後ろを振り向いたり、声をかけたりする。そのほんの少しだけまえに、笑顔でお声かけするのがいいサービスとなる場合がある。
さて、食券機。
数をこなすとき。少人数でサービスできる。お金に触らないから衛生的である。同様に店員がお金に触らないから管理面でいい。メニューの計数管理がしやすい。
もちろん高いレジならば同様にメニュー管理もできる。
けど、この席数。この広さで。と、経営者側に立っていろいろ考える。

で、頼んだのは、この店のお決まりである「キムチ納豆」にチーズをのせたという新メニューである。
「大盛り50円」。ん、なんと大盛りが50円。このあと、帰宅次第いつものように娘とどこか食いに行きたいのだが・・。まあ、俺の腹からすれば大盛りなんて・・、と思い食券機のボタンを押す。しめて1000円でした。

待つ間、壁には大きい画面の液晶テレビが。
いいね。私も欲しい。「をかしら屋」にも欲しい。
このくらい投資しろよ、と自分にいうが、そこにはせこい私がいるだけである。
最初に頑張っていれないと、後から機械を増やすなんてなかなかできないのだよね、(私)。

フロアが一人。厨房が二人。
新しい店は新しい客がいて、誰もが頼む定番メニューがまだないから注文はばらばら。大変だよね。特に麺類はスープと麺とトッピングが同時にできて、なおかつ違う注文の同じ席に同時にでた方がいいから。
などと厨房を盗み見るわけである。
この厨房。高い。
民家への増築であるから厨房は高くなる。
下水配管の勾配を取るためだ。当然、排水にはグリストラップが必要でしょう。

とチェックしている間に「レアチーズのせキムチ納豆ラーメン」みたいな名前の品がくる。

な、な、なんと。その一。
麺に乗っかる白い物体。そう、これがチーズ。なんやら柔らかくて甘いが、モッツァレッラチーズみたいである。
以外。これもありかな、なんていうレベルではない。たしかに創作ラーメンの店。驚きを楽しませてくれる。
相性は・・、個人的主観の部分ですので省略。しかし、この量でレギュラー「キムチ納豆」の70円増しとは驚き。原価はどうなっているのかな。

な、な、なんと。その二。
大盛りが、ほんとの大盛り。倍量ですね、中身は。丼もすごい大きい。
いや腹一杯。これじゃ帰ってから何もできない(ほんと、娘に申し訳ないがすぐ寝ました。かわいそうな娘はしょうがなくチキンラーメンを作っていました。冷蔵庫に卵が無いと怒りながら)。
で、ほんとに、ん・ん・ん は。・・レンゲ。
レンゲがでかいのだ。大盛りの丼も、それについてきたレンゲもでかいのだ。
でかいことはいいことなのだ。
が、このレンゲ、でかすぎて用を足さないのだ。
汁をすくうにも四苦八苦。飲むのにも四苦八苦。
確かにおもしろい。
おもしろいけど、たいへん。
でも、おもしろいから許しちゃう。いいパフォーマンスですね。

・・かんじんなお味については、主観の部分ですので控えます。
私は充分に満足して帰りましたよ。
払う価値のあるラーメンとお店でした。

おそるべしチーズ。おそるべし大盛り。
おそるべし「Y屋」さんでした。

(ほかにもいろいろ参考になりました。店員さんとか、調味料とか。
 いろいろチェックしました。ありがとう。)