あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

よく分かる(?)シリーズ 収賄罪について(その1)

2007年12月06日 23時46分05秒 | よく分かる(?)シリーズ
 守屋前事務次官夫妻が収賄罪で逮捕されました。
 ところで,収賄罪というと「賄賂もらったからでしょう。」という認識は多いかと思いますが,「ところで賄賂ってどういうもの?」とか「賄賂もらっただけで同じ罪になるの」,さらには「公務員じゃないのに賄賂の罪で捕まるの?」などいろいろな疑問をもつ人もいるのではないでしょうか。
 そこで,今回は久々のよく分かる(?)シリーズにおいて,収賄罪の概要について説明したいと思います。ただし,中にはいくつか考え方が分かれているものがありますので,ここでは概要の説明という観点から,難しい考え方の違いは特に触れず,基本的には判例の考え方で説明していきたいと思います。

1 収賄罪って何
  公務員が,その職務について,賄賂をもらうことをいいます。
  ただし,賄賂をもらうという方法にもいろいろな脱法行為があったことなどから,実はかなり罪の種類があります。とりあえず,次のとおりです。
(1) 単純収賄罪
  公務員が職務についてとにかく賄賂をもらうことです。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「いつもお世話になってます。これからもよろしくね。」といって渡された現金を受け取る行為があげられます。
(2) 受託収賄罪
  公務員が,その職務について賄賂をもらうのですが,その際に請託を受けた場合に適用されます。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「今度の道路工事,是非とも我が社にお願いします。」といって渡された現金を「よしゃ,分かった」といって受け取る行為があげられます。
(3) 事前収賄罪
  今は公務員でないものに対し,公務員になった暁にはよろしく頼むといって渡された賄賂をもらうことを言います。
  たとえば,市長候補者に対し,道路工事業者が,「市長に当選した暁には,我が社が道路工事を独占できるようにお願いします。」といって渡された現金を,「よっしゃ,任せておけ」といって受け取り,その後晴れて市長に当選した場合があげられます。
(4) 第三者収賄罪
  公務員が,その職務に関して,請託を受けて賄賂をもらうが,直接本人がもらわないで第三者に与えるようにした場合をいいます。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「今度の道路工事,是非とも我が社にお願いします。」といって渡された現金を「よしゃ,分かった。だけど自分が直接もらうとやばいので,私の妻に渡してくれ。」といって事情がよく分からない妻がそれを受け取る行為があげられます。
(5) 加重収賄罪
  公務員が,その職務に関して,請託を受けて賄賂をもらい,そのあげくに不正行為をして,または相当な行為をしなかった場合をいいます。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「今度の道路工事,是非とも我が社にお願いします。」といって渡された現金を「よしゃ,分かった」といって受け取り,そのあげくに入札結果を偽装して,その業者が落札したようにしむけた行為があげられます。
(6) 事後収賄罪
  かつて公務員であったものが,在職中に請託を受けて不正行為をしていた場合において,退職後に賄賂をもらった場合をいいます。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「今度の道路工事,是非とも我が社にお願いします。」といわれて,その通り入札結果を偽装して,その業者が落札したようにしむけた行為を行い,退職後にその業者から「いやあ,助かりました。ありがとうございます。」といって渡された現金をもらう行為があげられます。
(7) あっせん収賄罪
  公務員が,請託を受けて賄賂をもらい,他の公務員に対して不正行為をするなどのあっせんをした場合をいいます。
  例えば,土木課の職員に対し,道路工事業者が,「実は,税金が高いので,安くなるように税務課にお願いできないかなあ。」と依頼し,その依頼を受けて土木課職員が,税務課職員に対し,「あの道路工事業者の税金,安くしてあげてよ」と仲介に入る行為をいいます。

2 賄賂って何?
  賄賂とは,金銭に限らず,不正の報酬としての一切の利益をいいます。したがって,現金はもちろんのこと,およそ人の需要や欲望を満たす利益であれば何でも賄賂となります。
  例えば,旅行券,芝居チケットはもちろん,飲食やゴルフ接待,さらには風俗店の接待や一般女性を情交目的で紹介するなども賄賂になります。
  ここで問題となってくるのが,「謝礼」と「賄賂」の境界線です。
  我が国では,伝統的には冠婚葬祭時にいくらか包むという風習があります。これがすべて賄賂となるのかどうか争いがあるところです。
  これについては,「社会通例上相当と認められる範囲では賄賂にならない」といわれています。
  例えば,公立学校の先生が何人かの生徒に対して授業外に補習授業を実施し,その親が先生に対して謝礼として数万円の商品券を渡した場合,これは社会的に相当といえるために賄賂にならないとしています(ただし,教育委員会の方針ではこのような行為もよろしくないといっていますが,それは別の話です。)。

長くなりそうなので,続きは次回に

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学力低下が進んでいるが,弱いのは応用力では?

2007年12月05日 18時42分33秒 | 教育問題
OECDが3年に1度実施している国際的な学習到達度調査(PISA)において,日本は各項目において学力低下が進んでいることが明らかとなりました。
これをうけて文部科学省は学習指導要領の見直しの前倒しなどを実施する模様です。

日本、数学10位に後退=下がった読解力も前回並み-OECD15歳調査 (時事通信) - goo ニュース

ゆとり教育だけが悪いんじゃないけどなあ・・

このニュース,多くのコメンテーターが「ゆとり教育の弊害」と指摘しており,とにかく「脱ゆとり」みたいな論調を得意げに展開していました。
もちろん,ゆとり教育の弊害が皆無であるとは言えず,いわゆる基礎学習時間が削減されたことが今回の結果に影響しているということ事態は否定できません。
しかし,今回の調査で分かったことは,「応用力の低下」です。そして,ゆとり教育とは詰め込み教育で問題となっていた「応用力が養えない」という点をフォローするために始められた制度なのです。
さらに,PISAの調査は2000年から実施されたものであり,日本がちょうどゆとり教育に切り替えてその成果が出始めたあたりからスタートしている調査にすぎないのです。
とすると,ゆとり教育だけに責任を押し付けるのは筋違いといえるでしょう。
もちろん,応用力の低下は非常に由々しき問題であり,この点を改める必要があるのは事実です。
では,応用力が低下した背景はどこにあるのでしょうか。その点をまずは検討する必要があるといえるのです。
かつて詰め込み教育時代に応用問題が苦手という背景は,「暗記中心主義」の副作用で「問題が読めない」という点した。例えば,「1+1は」と聞かれれば「2」と答えられるのですが,「りんご1つとみかん1つ,あわせて果物はいくつある」と聞かれると答えられなくなるというものです。もっと実感のある例をだすと,小学校の算数でやる「食塩水の濃度」の問題などはかなり悩んだ人が多かったのではないでしょうか。あれこそ,まさに応用問題の典型です。

ところが,近年の応用問題苦手の背景にはどういうものがあるでしょうか。もちろん,「問題が読めない」という点があるのは今でも同じですが,それ以前に「応用を解く前の基礎学力が低下している」ことや,「そもそも解こうとしない」という敵前逃亡型,予備校が中心となる「マニュアル教育」などが考えられます。特に,敵前逃亡型やマニュアル教育型が顕著だなあと感じるのは,子供たちにある問題を解かせようとすると,1分もしないうちに「答え教えて!」と言ってくることが多いという点です。応用問題なので,考える時間が必要なのですが,問題読んだ瞬間に「考えることを放棄」して,「まあ,答え聞いておけばいいや」という発想になってしまうのです。つまり,「自分で考える」という作業をすることをまったく学んでいないということです。また,マニュアル教育型の場合は,予備校が逆に「応用問題のパターン集」を作り,それを学ばせて理解したつもりになっているのですが,これは実際はパターンの暗記にすぎません。
ちなみに,マニュアル教育型については,近年の資格試験(司法試験,公認会計士試験等)においても,その問題点が指摘されており,受験生が論証といわれる論文模範解答を暗記して試験に臨み,その暗記した問題を答案に吐き出すというスタイルが主流となっています(当然,試験委員もあの手この手で丸暗記だけでは太刀打ちできないような問題を作り始めていますが。)。

いずれにしても,話は戻りますが,この調査は「応用問題が弱い」ということが判明したに過ぎないわけですから,犯人探しよりもまず「応用力が強くなる教育」を考えればいいだけの話なのです。
さらにいえば,総合順位の上位は必ずしも先進国ではありません。つまり,上位の国の多くは「スーパーエリートもいないが,まるでだめ夫くんもいない」という感じの子供たちが多いものと思われます(フィンランドはその典型例です。)。
とすると,日本の場合,「スーパーエリートとまるでだめ夫」の格差が徐々に開き始めてきているともいるのではないでしょうか。もちろん,日本の場合,スーパーエリートをさらに伸ばすという教育ルートが確立されていませんから,この辺もしっかりと方針を見極めなければならないといえるでしょう。
格差教育を容認するのか,それともエリートを伸ばさなくても底辺底上げを図るのか,あるいはエリートを伸ばしながら底辺の底上げも図るのかなど基本方針も考える必要があるでしょう。

とにかく,「ゆとり教育が悪かった。めでたしめでたし。」で終わりにしてはいけない問題といえるでしょう。

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ハニカミ王子をどげんかせんと,でもそんなの関係ねぇ

2007年12月04日 01時08分41秒 | 社会問題
今年の流行語大賞が決まりました。
「ハニカミ王子」と「どげんかせんと」ということでした。
また,トップテンには,「そんなの関係ねぇ」「消えた年金」「大食い」「どんだけ~」「ネットカフェ難民」「食品偽装」「猛暑日」「鈍感力」が選ばれました。

「どげんかせんと」「ハニカミ王子」=「そんなの関係ねぇ!」も入選-流行語大賞 (時事通信) - goo ニュース

今年もいろいろあったなあ

流行語大賞は,多くの場合,流行語というよりも「その年に目立った人」が選ばれやすい傾向にあります。今年は,まさに東国原知事と石川選手がメディア露出度が大きかっただけに大賞になったのでしょう。
また,社会風刺的な言葉も毎年かなり選ばれます。今年は政治家ネタが影を潜め,本当によく聞いた言葉が選ばれました。「食品偽装」や「消えた年金」などは,流行語というよりも今年1年の社会の動きをまさに表す言葉といえるでしょう。また,「ネット難民」も格差社会の象徴であり,日本はまだまだ格差社会が拡がっていく現れといえるでしょう。
一方で,40年以上前にはやった「無責任社員シリーズ」ではありませんが,何か問題があったとしても,結局「そんなの関係ねぇ」ですべて解決しようという姿勢が随所に見られ,特に政治家の相次ぐ不祥事に対しては,ほぼ全員が「そんなの関係ねぇ」という態度で職を辞することなく居直っており,それが政局に大きく影響したといえます。一方で,そんな政治家に対しては,非常にむかつく人が多く,まさに「どんだけ~」と叫びたく場面も多かったはずです。そんなこともあってか,これらの言葉,非常に受けたのかもしれません。
ちなみに,流行語大賞を取った芸人は,一発屋になりやすい傾向にあります。特にサンミュージックの芸人は一発屋が多いです。小島よしおさん,はたしてどこまで引っ張れるでしょうか。なんとなくダンディの臭いがしているのが,ちょっとだけ寂しいです。

今年もあと1ヶ月。来年はどんな言葉がはやるのでしょうか。できることならば,ほのぼのとした言葉が独占するような平和な1年になって欲しいのですが・・。

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星野ジャパンがやりました\(^o^)/

2007年12月04日 00時43分04秒 | スポーツ全般
最後の難関と言われた台湾戦ですが,10対2で圧勝し,日本が北京オリンピックの切符を手に入れました。

星野ジャパン五輪出場決定 台湾に10-2で快勝(共同通信) - goo ニュース

ありがとう,星野監督,ありがとう,選手の皆様\(^o^)/

といいながら,実は今日は忘年会で試合をまともに見ていませんでした。が,時代の進化とは恐ろしいもので,1人が「ワンセグ携帯」を持っていたことから,「実況中継つき宴会」に変身!途中からは,何の忘年会だったかさっぱり分からない状態に。
とはいえ,時間の関係もあるため,私が飲み屋で見ることができたのはちょうど「7回の同点スクイズ」まで。
あとは,帰りの電車の中でこれまた車内ニュースで結果を知り,1人心の中でガッツポーズをしました。
したがって,細かい試合展開は正直全く分かりません。ただ,確実にいえること,それは「星野ジャパンが実力でつかんだ切符」ということです。
本当におめでとう。そして,次は「金メダル」に向けて更に頑張ってほしいものです。「勝ちたいんや」精神を選手全員が胸に抱いて,北京に乗り込みましょう。

がんばれ,星野ジャパン!!

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星野ジャパン,北京の背中が見えてきた

2007年12月03日 00時39分40秒 | スポーツ全般
北京五輪アジア最終予選で,一番難関と言われた韓国を敗りました。
これにより次の台湾戦で日本が勝てば,北京行きの切符を手に入れます。

日本、韓国に逆転勝ち 野球の北京五輪アジア予選(共同通信) - goo ニュース

頑張ったジャパン

最後の最後まではらはらものでしたが,最後は上原投手がきっちり抑えて,逃げ切りました。本当によかったよかった,と思える瞬間でした。
あとは台湾戦だけ。すべてはダルちゃんに託しましょう。そして,美しく勝って星野ジャパンの北京行きを見届けましょう。

頑張れ,ジャパン!そして,ありがとう星野ジャパン!!

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暖房器具の買い替え,でも何が得なのかなあ

2007年12月02日 14時48分19秒 | 徒然日記
久々に自分自身のニュースです。
我が家にあった石油ファンヒーターが故障してしまい,この冬を乗り切るために何らかの暖房器具を購入する必要が生じてきました。
でもって,メインで使うという観点から候補に挙がったのが次のとおりでした。

1 エアコン(ただし,今まで暖房機能を使っていなかっただけなので,これにすれば新規購入不要)
2 石油ファンヒーター
3 ガスファンヒーター
4 オイルヒーター
5 ちゃんちゃんこ


でもって,まず考えるが「ランニングコスト」ですが,これが調べてみるとみんな言うことが違います。詳細は後ほど書きますが,結論から言うと「あまりランニングコストに振り回されないほうが良い」ということでした。

次に考えるのが,「実際の使用方法」です。我が家は超古い団地(3K,でもある意味本当に3Kな家です)で,故障したファンヒーターは主に6畳間の自称メインリビングで使用していました。で,そこにはエアコンもあります。
そんなわけで,当初は「よし,これを機にエアコンにしよう」ということで使い始めました。ところが,ここで問題が2つ。ひとつは「思ったほど暖かくない」こと,もうひとつは「ブレーカーが飛ぶ」ということです。特に後者については,夏場の冷房でも問題となっていたのですが,冬になるとさらにコタツの電気もかかるため,よけい飛びやすくなってしまったのです(これについては,「アンペア契約変えればいい」という発想もあるのですが,飛ぶ場所がアンペアではなく黒いやつ(昔でいうヒューズボックス)なので,そもそもの電気系統の問題なのです。ただ,賃貸物件はやたらと電気系統いじれませんので,簡単そうで難しい問題となっちゃったのです。)。
とすると,「エアコンで暖をとる」のは難しい,「ハイ消えた!」

次にオイルヒーターです。オイルヒーターといえば,デロンギ社が有名です。でもって,これも電気屋でいろいろ見てきました。
デロンギのオイルヒーターそれ自体は本当に良い商品だと思います。ところが,重大な問題点として,「温まるまで数時間」と「電気代が結構かかる」という点が上げられました。我が家の構造では,おそらく「暖まるそばから冷えていく」という状態になりそうだったことと,前述のブレーカー問題があったことから,泣く泣く「ハイ消えた!」

次にちゃんちゃんこですが,コタツにちゃんちゃんこで私は十分耐えられるのですが,妻が「それでも真冬は寒いからいや」と駄々をこねましたので,「ハイ消えた!」。ただし,ちゃんちゃんこを併用すれば,暖房代節約につながるため,引き続き継続審議に。

でもって,いよいよ残りは「石油vsガス」に。
個人的には,給油の手間がかからないガスファンヒーターがほしいと思っていました。ところが,ここの問題は,「器具が高い」,「ランニングコストが高い」,「引越し先で使えない可能性がある」,「設置場所の融通が聞かない」という点が出てしまいました。おそらく,持ち家で引越しの可能性がなく,かつガス工事が容易という家庭であれば,ガスファンヒーターもかなり有用かと思いますが,賃貸物件ではなかなかしんどい話です。というわけで,これも「ハイ,消えた!」。

というわけで,石油ファンヒーターが候補に残りました。確かに,「給油が面倒」,「灯油が高い」,「喚起が必要」などという問題点がありましたが,まず何よりも「すぐに暖かくなる」という点と,「比較的手軽」という点が勝因となりました。
さらに,我が家の故障を知ってかどうか分かりませんが,近所でヤマダ電機がオープンし,その開店記念セールでかなり安く売っていた(8900円くらい)という点が決め手となり,ナイスタイミングといわんばかりに購入。
小さなボディーにこの冬の暖房を託すのでありました。ちなみに,試運転の結果は上々であり,これならばこの冬がどんなに寒くても大丈夫だろうと確信しました。

ちなみに,冒頭に書きましたランニングコストの話ですが,これは本当に人それぞれです。ある人は,「高いといっても石油が一番いい」といえば,別の人は「エアコンの電気代が一番良い」というし,さらには「使い方や諸経費によってはガスが割安」などという方もいます。
したがって,はっきりいえるのは,「何が一番安いと断言できる暖房器具はない」ということです。あとは,使う地域,部屋の作りや広さ,使う時間などによって,ランニングコストは大きく変わってくるのです。
とはいえ,ひとつだけ認識を改めたのは,「エアコンが高いというのは神話だった」ということです。近年のエコタイプエアコンならば,省電力で高パワーが出ます。COPなどの値で石油と比較してみると,電気代と石油代でほとんど変わりないようです
したがって,暖房器具を選ぶ際は,ランニングコストが5円10円違うという点に集中するよりも,「どういう部屋をどういった形で暖めたいのか」という点を考えた方が良いと思います。石油は早く温まりますが,エアコンだと時間がかかります。しかし,エアコンならば火を使わないため空気はきれいなので,子供にも安心です。ハロゲンヒーターならば瞬間的に暖かくなりますが,あくまでも人一人が温まるだけのものです。などなど,用途に応じた暖房があるのです。

灯油がどんどん値上げしていきます。ただ,これにつられて電気もガスも値上げします。この冬は,体だけではなく懐も寒くなりそうです。理想的な暖房器具を探すとともに,いかに省エネで暖房費を最小限にするか,いろいろ考えながらこの冬を乗り切りたいものです。
まずは,「鍋」と「おでん」で暖を取ります(結局そっちか!)。

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