あれは,あれで良いのかなPART2

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霊感ヤマカン第六感で霊感商法にだまされるな

2007年12月26日 23時58分12秒 | 社会問題
フランキー堺さんのテレビ番組の話ではありません。
有限会社神世界をめぐる霊感商法疑惑について,サロン経営者が記者会見を開き,詐欺でないことを改めて主張していました。

「神世界」サロン経営者の女性が会見 霊感商法事件(朝日新聞) - goo ニュース

心の隙間にご用心

今回の件については,未だ詐欺と断定されたわけではないので,あくまでも一般論という前提で話をしますが,それにしてもいわゆる霊感商法にだまされる被害者がなぜ多いのでしょうか。
実は,霊感商法にはいくつかのキーワードがあります。簡単に言えば,「人の心の隙間に見事に入り込むコールドリーディング」という点です。
具体的には,次の点が見受けられる場合は,一歩ひいて考える必要があるでしょう。対象は宗教団体だけではなく,ヒーリング,マッサージ,化粧品,宝石,占い,よろづ相談など一見すると宗教ぽくないところも含めてさまざまです。

1 顔を見た瞬間に「あら,結構困っているのね」という(だから相談してるのに)
2 話をしっかり聞く(正しくは聞いた振りをしながら,次の情報探しをしているだけ。しかし,多くの人は,話を聞いてもらえるだけでその人に対する信用度がアップしてしまう。)。
3 「それは人には相談しにくいね」といって,共感する(家族や知人に相談しにくいから来ているのにねえ。また,共感するというのは,実は自分の心を開きやすいのである。)。
4 続けて「あなたの先祖が悲しんでいる。最近,お墓に言ったりしてないでしょう。」など先祖の話を出す(そうちょくちょくお墓に行く人は少ないため,該当すると思ってしまう。)。
5 さらに「あなたや家族で最近足の具合が悪い人がいませんか。これ,先祖からのシグナルよ。」などという足の怪我やひざの故障は比較的起こりやすい。特に高齢者はほとんど持病で持っている。だけど,急に言われると当たっていると思ってしまう。)。
6 そして,「これは宗教じゃないよ。でも,ちょっと試してみる。お金はあとでもいいよ。」などといってちょっとした小物を用意する(ここまで不安をあおった後で救済グッズが出ると,まさに地獄に仏として飛びついてしまう。まして金額が小さいとなると,これくらいいいやと思う。いわゆる「軽い催眠術」にかかった状態になる。)。
7 最後に「これで楽になるよ。大変になったらまたおいで」という(ここが最大のテクニック。結局一番気になる問題についてはまったく解決していないし,少したてば軽い催眠術もさめるので,急に不安だけがよみがえってくる。そうして二度,三度と訪れるようになる。)。
8 訪問回数が増えるにつれて,だんだん高いものを進めるようになる(はい,ここでカモ確定!)。
9 完全に信じきった客に対し,今度は「あなたの体験を友人に伝えたほうがいいよ。そうすると,あなたも救われるし,その友人も救われるよ。」などといって,友人を紹介するように促す(新たな顧客の獲得へ。もちろん,友人をたくさん紹介すれば幹部になるという手法もある。)。

こうして被害者が拡大してしまいます。
もちろん,まじめに取り組んでいる業者もいるため,この要件に合致したら即霊感商法というわけではありませんが,まじめに取り組んでいる業者の場合,少なくとも「悩み解決に直結した解決策」を提供します。ここが最大の違いといえるでしょう。

では,怪しい業者か否か,どうやって見分ければよいでしょうか。大きなポイントは「ものを売りつけようとするか否か」と,「今すぐ買わないと不幸になる」と意地でも何かを買わせようとする点にあります。
あとは,自分のシックスセンス(第六感)を信じるしかないでしょう。なんとなく馬が合わないと思ったら,すぐに止めたほうがいいと思います。そういうセンスも実は大切なのです。

霊感商法は,普通のマルチ商法などと違って,自分がだまされていることに気がつきにくいです。宗教を信じてはいけないという意味ではなく,何かというときに「一歩引いて自分を見る」という姿勢が大切だといえるでしょう。
あとは,「本当に相談できる友人知人を作る」ということも大切でしょうね。実はここが一番重要な点かもしれません。

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