あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

戦争のない世の中って

2006年09月18日 03時27分10秒 | 外交・海外情報
15日にCXで放送した「Dのゲキジョー」は,綾小路きみまろinハワイということで,単にハワイネタが仕入れられるだろうと思い,ビデオに録画して後でゆっくり見てみました。
まあ,全体的には結構ベタなハワイ情報と芸能人の絡み(特に高畑淳子さん,あれが素ならば完全に中高年の仲間入りですね(^_^;))っていう感じで,それはそれで十分楽しむことができました。
でもって,この類の番組のもう一つのベタである「お涙ちょうだい」コーナーでは,日系二世の方を紹介し,その中で昔の苦労話を語るというものでした。そして,その苦労話が,「第二次世界大戦」にまつわる話でした。

正しい戦争は本当に存在しない

今日の「僕たちの戦争」のパクリではありませんが,日系二世の方の話を聞き,改めて「正義のための戦争」なんていうものはこの世の中に全く存在しないんだなあ,って痛感させられました。
この日系人の方の話は,日系人であったが故の不遇の待遇,それを打開するためにアメリカ兵として戦争に参加し,激戦区のヨーロッパに送り込まれ,成果を上げたものの,一方で多数の犠牲を出した,という有名なエピソードの紹介でした。
そして,その方が後日御礼の手紙のなかで,大変興味深い一文がありました。
戦争をしない世の中を作る政治家が誕生してほしいものです。」と。
さすが,ハワイもアメリカだけにこの部分は非常に切実な問題なんだろうなあと思いました。

しかし,そこでふと考えました。「戦争をしない世の中って一体どうやれば作れるのか」と。
例えば,社民党や共産党のいうように,自衛隊を解消または縮小し,日米安保条約を破棄すればそれで良いのでしょうか。
それは,単に「守りを弱くした」だけで,戦争をしない世の中を作るとはいいがたいです。かえって,守りが弱い分,他国やテロルからの攻撃に耐えられれず,戦争以上の犠牲を強いることになりかねません。
では,自民党のように日米安保強化,国際貢献可能な自衛隊を作ればよいでしょうか。
確かに,これなら他国からの攻撃にはある程度耐えられるかもしれません。しかし,多国籍軍とて,結局は「戦争に行く」訳ですから,決して戦争をしない世の中を作るものではありません。
公明党や民主党の対国防施策が今ひとつよく分かりませんが,少なくとも確実にいえることは,「自衛隊を何らかの形でいじるだけでは,決して戦争のない世の中を作るという命題は解決しない」ということです。

じゃあ,一体何をするべきなのでしょうか。どんな政治家が求められるのでしょうか。
正直,私にも本当に分かりません。これが分かるくらいなら,すぐにでも政治家になるくらいです。
ただ,外交努力,これは少なくとも必須アイテムなのでしょう。後は,世界でより多くの国が平和憲法を採用するよう平和憲法を持つ日本やコスタリカなどが他国に対してもっともっと平和憲法の大切さを理解させるということも大切なのかもしれません。
とはいえ,本当に具体例が思いつきません。それだけ,「戦争と平和」の問題は難しいのでしょうね。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地道な活動が (ともっち)
2006-09-18 11:14:18
こういった問題に特効薬はありません。

地道な市民レベルの活動が

必要なのでしょう。

あきらめるのは簡単ですが

この問題ばかりはあきらめてしまっては

自分の命が危ないでしょう。



武力を全く持たないのは

私も危険だとは思います。



大事なのは、それをどう使うかと

いうことです。

武力はいつでも暴力に変わることを

我々は認識するべきです。



多くの方は軍隊を持つべきだと

いうことは盛んに言いますが

それをどう統制するかという

一番肝心な問題が論議されないまま

武力を持つということが

国民にとっては一番不安なのです。



ましてや今の政権にそれができるか

どうかと考えると・・・・・・。



しっかり慎重な議論が必要なことと

絶対に戦争は許さないと言う

強い想いでしょう。
戦争の克服 (まさ)
2006-09-18 20:18:26
僕は戦争だけじゃなく軍隊すら嫌です。だって軍隊では上司の命令にすぐさま反応して実行できる様な非人間的な訓練をしてるわけでしょう?戦争のリスクをそんな人たちに任せて自分たちは安全に楽しく暮らしましょうなんてとても思えないです。欧州では戦争をなくそうとする動きが少しずつでも出てきている様ですし。集英社新書の「戦争の克服」に詳しいです。
Unknown (ぢょや)
2006-09-18 21:12:23
半分冗談、半分本気で思っているのですが、戦争が決まったら、国民が全員逃げる、というのはどうでしょうか?

よく「愛する国を守る」と言いますが、すでに戦争状態に突入しようとしている段階で、愛する国とは違った形の国になっていると思いますし、人を殺してまで守りたい国土というのが存在するなんて、そんなくだらないプライドを植え付けるくらいなら、「人の命は地球より尊し」の思想の元に、みんなで逃げる、という選択肢を選ぶのも一つの手かなぁ、と思っています。

これなら国に軍隊も防衛権も何も要りません。戦争は存在しないでしょう。そういうの、ダメですか?(でもこれだとテロとの戦いが考慮に入ってないんですけどね。)
ともっちさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-09-18 23:03:12
こんばんは。

今の憲法では,シビリアンコントロールが働くようになっているため,軍部(自衛隊)が政権を取るようなことはなく,また自衛隊は首相の指揮監督下にあるため,かつての関東軍のような暴走も許されていません。

っていうのは,あくまでも建前の話で,実際に何か起こったときに,果たしてそれがどの程度機能するのか,よく分かりませんし,極端な話,クーデターが成功すれば,憲法を変えてしまうことすら可能です(それを阻止するために国民投票があるわけですが)。



おっしゃるとおり,憲法9条の改正議論では,あくまでも自衛隊の海外派遣を可能にすることや正式に軍隊として認めるべきであるという点ばかりが議論の対象となっていますが,まず統制権のあり方,特に国民との関わり合い方についてしっかりと検討することが大事といえるでしょう。

まささま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-09-18 23:07:49
こんばんは。

旧日本軍は,上官の命令は天皇陛下の命令であり絶対だ,という思想の元,かなりの無理を強いた部分があります。結果,人命を単なる駒としか思わない上官らによって,相当無謀な戦いを強いてきました。

ところが,今の時代でもまだまだ旧日本軍の軍隊的思想が多く残っているのではないでしょうか。

例えば,会社で「課長の命令は社長の命令,絶対にこの仕事を今日中にやれ」と相当無理(っていうか不可能なこと)を強いておきながら,当の課長は先に帰って酒飲んでへらへらしている,そんな会社ってまだまだ多いのではないでしょうか(もっとも,こういう会社の多くが経営破綻や不祥事隠しをやっているような気がしますが。)。

戦争をなくすための一環として,まずは旧軍隊のような組織を改めていくことも考える必要があるのかもしれませんね。
ぢょやさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-09-18 23:12:38
こんばんは。

究極の話,難民とはこのように戦火を逃れるために祖国から逃げた人たちです。

国を守るよりまず自分や自分の家族の命が守られればそれで十分,そんな発想の人たちも今の時代多いといえるでしょう。

1億総難民,そんな状態もありなのかもしれませんね。

内敵、外敵 (hitotubu)
2006-09-19 10:56:04
 戦争や平和を論ずるとき、軍国主義や全体主義を先ず頭に浮かべるのは内敵主義者、外国の脅威を主に頭に浮かべるのを外敵主義者とよんでみたい。

 この両者が議論すると、全く議論がかみ合わないのであるが、両方共に脅威はあるのだから、区分して考えるべき。

 
レスへのレスです(笑) (まさ)
2006-09-19 15:08:52
とゆうより、戦場で戦う軍隊(現代でも)ってのは人間らしい心があっては出来ないものですから。だからイラク戦争でも捕虜に対して屈辱的な事でも平気でやれてしまう。普段の訓練で心を殺すって意味でその類の事をやってるから平気でできるんだと推測します。
そもそもこれからは今の国って概念自体なくしていかなきゃならないと思ってますよ。なので安倍さんの「美しい国へ」も古いです。「美しい世界へ」じゃないと。今回のテロ~イラク戦争の流れを見ても、自分たちの国だけ平和ならいいって考え自体通じないです。世界の平和なくして自国の平和もありえません。
hitotubuさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-09-20 01:37:35
こんばんは。

なるほど,外敵の問題と内敵の問題,よくごっちゃにして議論をして,全くかみ合っていないということがありますね。

何が良くて何が悪いのか,その点を議論する際にも当然考えるべき内容ですね。
まささま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2006-09-20 01:39:22
こんばんは。

戦争とは「殺し合い」な訳ですから,職業軍人の場合,その殺し合いを覚悟して戦うことになります。

だから,当然普通の神経じゃ勤まらないと思います。

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