あれは,あれで良いのかなPART2

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実はシナリオどおりの展開だった小沢代表辞任

2009年05月11日 21時43分46秒 | 政治・選挙
民主党の小沢代表が,党代表を辞任する意向を明らかにしました。記者会見で,小沢代表は,政権交代にために挙党一致が必要であることを強調するなど,総選挙に向けた民主党の体制作りをアピールしましたが,一方で西松建設問題には全く触れませんでした。

「政権交代」意欲にじませ=繰り返し「挙党一致」-民主・小沢代表、辞任表明会見(時事通信) - goo ニュース

やはり策士イチロー,タイミングが絶妙

今回の辞任劇,多くの人は「遅きに失した」や「責任放棄」,さらには「説明不足だ」など,あまり評判はよろしくありません。
確かに,ぱっと見タイミングはめちゃくちゃ悪いようにも見えますし,西松問題に関しては,何ら説明をしていないため,実に歯切れが悪いようにも思えます。
しかし,去年末に少し書きましたが,実は小沢氏は「ハナから自分が代表で総選挙に臨もう」とは思っていなかったと考えられます。悪人顔の小沢氏ではおよそ勝負にならないってことは,当の本人が一番よく知っているからです。
むしろ,小沢氏は淡々とタイミングを見計らっていたのです。それは,「解散前に民主党の注目度を上げるための間合い」です。ただ,唯一の誤算が「西松問題」だったといえるでしょう。逆に言うと,西松問題がでてすぐに辞めてしまうと,「やっぱり民主党も政治と金の問題か」ということで,評価を下げるだけになったでしょう。だからこそ,ここは踏ん張っていた訳なのです。

では,何が絶妙なタイミングといえるのでしょうか。それは,次の点です。
1 総選挙前に党首選のニュースを連日流せることで民主党の支持率上昇が期待できる
2 総選挙前に政策アピールをしやすくなる
(自民党との違いを強調しやすい)
3 民主党地方議連との結束が図れる(党首選挙の投票などがあるため)
4 「反小沢反麻生」議員の取り込みがやりやすくなる(自民党の切り崩しや保守系無所属の取り込みをやりやすい)
5 自民党の仮想敵国がなくなって,批判が難しくなる
6 少なくとも5月中は解散できない(補正予算審理があるため)ので,党首選挙に全力をつぎ込める。そして,それが実質的な事前運動になる
(とにかく,大義名分を持って動きやすい)。
7 「8月選挙説」に対する牽制(夏休みの選挙は,浮動票が期待できないため,民主党には極めて不利な選挙になる。しかし,8月選挙に万全な体制を取っていると自民党に見せつけることで,任期満了か繰り上げ解散を余儀なくさせる思惑もある。)。

このあたりでしょうか。辞任なのに,にこやかっていう不気味さが,小沢流ってところでしょうね。
もちろん,小沢氏は,完全に辞めるわけではありません。いわば「院政」を敷いて「小沢上皇」になるだけのことです。だから,民主党自体が大きく変わるわけではありません。

さて,次の問題は,後継者です。
私は,菅さんかなと思っていたのですが,それではサプライズ感がありません。
次の党首の条件は,これまでの布石をふまえると,次のとおりです。
1 企業献金を受け取っていない
2 世襲議員ではない
3 知名度が高く,国民の人気が比較的高い
4 社会保障に強い(今回の選挙のメイン論点の一つになる)
5 既に地方の選挙ポスターに顔写真が載っている(印刷し直さなくてよい)
6 良い意味で「えー,この人!」っていう驚きがある
7 小沢上皇のポチになれる


そう考えると,菅さんの場合,1から5までの要件はがっちり充たすのですが,6は微妙ですし,7は完全に否定されます。
本命の鳩山氏は世襲だし,小沢一派扱いされるため,陰で支える方がいいでしょうし,岡田氏や野田氏の場合,正直インパクトは弱いです。
若手として前原氏の出戻りっていうことも面白いかもしれませんが,完全に小沢氏を無視しますので,挙党一致どころか民主分裂が起こります。
ダークホースとしては,細野氏や長妻氏あたりっていうところもあり得ますが,選挙の顔としては弱いです。
んー,いないなあ・・。やっぱり菅さんか??

ただ,全体的にお読みなってお分かりかもしれませんが,この一連の流れ,完全に「永田町の論理」です。国民生活第一と言いながら,どうも党利党略第一に考えているとしか思えません。
辞任も挙党一致もいいのですが,「これで国民生活がどう変わるのか。政権交代でどんな明るい未来が待っているのか」という国民目線の話をまず最初に持ってきてほしいものです。

さてさて,国会はこれからどこに迷走するのでしょうか??

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