ハワイから帰ってきたばかりでしたが,いきなりのサプライズ辞意となりました。
今後の予定は,9月12日の臨時国会に向けて総裁選,そして新総理誕生という運びになる見込みのようです。
福田首相が突然の辞任、新たな布陣で政策実現を(gooニュース) - goo ニュース
選挙管理内閣なので,「綺麗に負ける内閣」を作るだろう
この突然の辞意,いろいろいわれておりますが,一つ確実に言えるのは,「これにより衆議院の解散総選挙が具体的に動き出す」ということです。
今回の辞意は,サプライズ的要素が含まれており,おそらく次の総裁,すなわち首相もかなりの確率で「サプライズ」になると思われます。すなわち,麻生氏ではなく,別の第三者ということです。
では,どういう人材になるでしょうか。必要な要件は次のとおりです。
1 インパクトあるサプライズ総裁でなければならない(選挙対策のため)
2 選挙に負けて責任を取ってクビ切っても自民党自体屁でもないような人でなければならない(敗戦処理のため)
3 次回の選挙は「負けない選挙」ではなく「美しく負ける選挙」にする必要があるため,花が必要(負けて可哀想,っていう世論がほしいため)
4 それなりの知名度と実績が必要(いくら何でもドラマのようにはいかないため,最低限政治家としての実績がなければ,小沢氏と戦えないため。)。
そう考えると,具体的に誰かというと,私は野田聖子氏あたりに白羽の矢を当てるのではないかと思います。
絵としてはこうなります。
1 まず総裁選候補として,野田聖子氏と小池百合子氏を擁立します。これにより,総裁選は「初の女性首相誕生へ」「女の戦い再び」など,世間の注目を一気に持ってくることができるとともに,総裁になれる順序としてはまだまだあり得ない位置にいるため,まさに「サプライズ的要素」が大きくなります。
2 総裁選の注目は,「脱小泉」vs「小泉継続」。今,世論は「小泉改革自体はよかったが,こんなになるとは思わなかった」という論調なので,「脱小泉」になびきやすいです。そして,小泉改革の被害者的存在の野田氏に同情論が集まります(っていうか,自民党としてはそっちに誘導します。小池氏は当て馬なのです。)。また,これにより民主党の無投票総裁選のニュースは完全に消えます(つまり世の中自民党一色になる。)。
3 野田氏が総裁選で当選すれば,当然「初の女性総理」「自民党体質改善へ」などで一気に支持率が上がります。これは一時的ですが,一時的でも上がれば十分。
4 野田氏が首相になることで,最大の懸案であった郵政民営化の見直し論が再燃します。これをエサに,民主党支持に回った特定郵便局関係の組織を再び自民党に持ってくることができます。
5 さらに先日発表した総合経済対策は,基本的には民主党政策のパクリなのですが,財源的裏付けがあることから,実効性があるとして農工商団体やトラック団体なども再び自民党支持に戻すことができます。また,定率減税も実施すると公言するため,浮動票を取り込むこともできます。これを野田氏が改めて首長することで,イメージ的には「女性の視点からみた生活者重視政策」を強調することができます(総裁選ではここを強調して小池氏と論戦するのです。)。
6 それで解散すれば,まず自民党の傷口は小さくなりますし,運がよければ単独過半数までは維持可能です。
7 一方,それでも自民党が単独過半数を維持できなかったとした場合,おそらくそれでも公明党と連立与党をかろうじて維持できる程度の議席までは維持できます。とはいえ,その場合は総理の責任問題が発生するため,野田氏はそこで辞任となります。自民党的には,彼女は現在「外様大名」なので,第一線から退いても痛くもかゆくもありません。むしろ,数年後の火種を消すことができたというメリットすら出てきます。
8 なお,野田氏はいうまでもなく現在消費者大臣であることや,かつて史上最年少大臣を経験するなど,一応の実績があるため,肩書きには申し分がないです。
9 以上の手法は,現在劣性といわれているアメリカ大統領選挙の共和党マケイン氏のやり方と類似しております。大統領選においても,アラスカ州知事を副大統領候補者にするなどサプライズ人事や,ヒラリー氏の発言を共和党の広告で使うことで民主党内部の崩壊を画策するなどしてノッチことオバマ氏の民主党に対抗しようとしています。
以上が私が考えたシミュレーションです。ただし,この類の推測,いつもはずれますので,話半分で聞いてください。
一応,先のキムタクドラマのように,「短命前提の選挙管理内閣」になるといえます。
とはいえ,いよいよ選挙も近づいてきました。前述のとおり,総合経済対策により,自民党と民主党の政策の違いが分からなくなってきました。だからこそ,各党が何をやりたいのか,よーく見極めるようにしましょう。目先のアメちゃんにすぎないのか,それともしっかりと先のことまで考えているのか,あとで前言を撤回することはあるか否かなどを見極めたいものです。
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http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/36415.html
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今後の予定は,9月12日の臨時国会に向けて総裁選,そして新総理誕生という運びになる見込みのようです。
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選挙管理内閣なので,「綺麗に負ける内閣」を作るだろう
この突然の辞意,いろいろいわれておりますが,一つ確実に言えるのは,「これにより衆議院の解散総選挙が具体的に動き出す」ということです。
今回の辞意は,サプライズ的要素が含まれており,おそらく次の総裁,すなわち首相もかなりの確率で「サプライズ」になると思われます。すなわち,麻生氏ではなく,別の第三者ということです。
では,どういう人材になるでしょうか。必要な要件は次のとおりです。
1 インパクトあるサプライズ総裁でなければならない(選挙対策のため)
2 選挙に負けて責任を取ってクビ切っても自民党自体屁でもないような人でなければならない(敗戦処理のため)
3 次回の選挙は「負けない選挙」ではなく「美しく負ける選挙」にする必要があるため,花が必要(負けて可哀想,っていう世論がほしいため)
4 それなりの知名度と実績が必要(いくら何でもドラマのようにはいかないため,最低限政治家としての実績がなければ,小沢氏と戦えないため。)。
そう考えると,具体的に誰かというと,私は野田聖子氏あたりに白羽の矢を当てるのではないかと思います。
絵としてはこうなります。
1 まず総裁選候補として,野田聖子氏と小池百合子氏を擁立します。これにより,総裁選は「初の女性首相誕生へ」「女の戦い再び」など,世間の注目を一気に持ってくることができるとともに,総裁になれる順序としてはまだまだあり得ない位置にいるため,まさに「サプライズ的要素」が大きくなります。
2 総裁選の注目は,「脱小泉」vs「小泉継続」。今,世論は「小泉改革自体はよかったが,こんなになるとは思わなかった」という論調なので,「脱小泉」になびきやすいです。そして,小泉改革の被害者的存在の野田氏に同情論が集まります(っていうか,自民党としてはそっちに誘導します。小池氏は当て馬なのです。)。また,これにより民主党の無投票総裁選のニュースは完全に消えます(つまり世の中自民党一色になる。)。
3 野田氏が総裁選で当選すれば,当然「初の女性総理」「自民党体質改善へ」などで一気に支持率が上がります。これは一時的ですが,一時的でも上がれば十分。
4 野田氏が首相になることで,最大の懸案であった郵政民営化の見直し論が再燃します。これをエサに,民主党支持に回った特定郵便局関係の組織を再び自民党に持ってくることができます。
5 さらに先日発表した総合経済対策は,基本的には民主党政策のパクリなのですが,財源的裏付けがあることから,実効性があるとして農工商団体やトラック団体なども再び自民党支持に戻すことができます。また,定率減税も実施すると公言するため,浮動票を取り込むこともできます。これを野田氏が改めて首長することで,イメージ的には「女性の視点からみた生活者重視政策」を強調することができます(総裁選ではここを強調して小池氏と論戦するのです。)。
6 それで解散すれば,まず自民党の傷口は小さくなりますし,運がよければ単独過半数までは維持可能です。
7 一方,それでも自民党が単独過半数を維持できなかったとした場合,おそらくそれでも公明党と連立与党をかろうじて維持できる程度の議席までは維持できます。とはいえ,その場合は総理の責任問題が発生するため,野田氏はそこで辞任となります。自民党的には,彼女は現在「外様大名」なので,第一線から退いても痛くもかゆくもありません。むしろ,数年後の火種を消すことができたというメリットすら出てきます。
8 なお,野田氏はいうまでもなく現在消費者大臣であることや,かつて史上最年少大臣を経験するなど,一応の実績があるため,肩書きには申し分がないです。
9 以上の手法は,現在劣性といわれているアメリカ大統領選挙の共和党マケイン氏のやり方と類似しております。大統領選においても,アラスカ州知事を副大統領候補者にするなどサプライズ人事や,ヒラリー氏の発言を共和党の広告で使うことで民主党内部の崩壊を画策するなどしてノッチことオバマ氏の民主党に対抗しようとしています。
以上が私が考えたシミュレーションです。ただし,この類の推測,いつもはずれますので,話半分で聞いてください。
一応,先のキムタクドラマのように,「短命前提の選挙管理内閣」になるといえます。
とはいえ,いよいよ選挙も近づいてきました。前述のとおり,総合経済対策により,自民党と民主党の政策の違いが分からなくなってきました。だからこそ,各党が何をやりたいのか,よーく見極めるようにしましょう。目先のアメちゃんにすぎないのか,それともしっかりと先のことまで考えているのか,あとで前言を撤回することはあるか否かなどを見極めたいものです。
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