トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

東西の絶景

2016-04-15 18:00:50 | 美術
静岡県立美術館の開館30周年記念展の東西の絶景を見てきました。今年度、県立美術館のボランティアをするにあたり、11日(月)に学芸員さんの解説付きで内覧会に参加し、一通り見ることができましたが、昨日は、一人でもう一度見たくて行ってきました。この展覧会は、4月12日(火)~6月19日(日)までの会期で、美術館が収蔵する名品の数々を一堂に見せるめったにないチャンスです。第一章「日本画-豊饒なる山水/風景」と第五章「コレクションを伝える」の部屋で、前期後期で絵画等の入れ替えがあります。写真は研修時にもらったものでファイルに閉じてしまったため、閉じ穴がついてしまっていますが、ポスターの一部です。画像をクリックすると大きくなります。



第一章の式部輝忠の富士八景図は、富士山の風景の掛け軸で、8つあるうち、前期に1~4幅、後期に5~8幅が展示され、16世紀初めのもので、県立美術館の収蔵品で、最も古いものだそうです。どの日本画も美しいですが、県立美術館の顔ともいえる伊藤若冲の樹花鳥獣図屏風は、前期のみの展示です。ガラスケースいっぱいに広がる大きな屏風はとても美しく必見だと思います。右側の屏風は動物、左側の屏風は鳥が描かれています。ポスター上部に一部あしらわれていますが、まるまるとした白象が印象的。大好きな絵です。この第一章は特に見どころ満載。ぜひ足を運んでください。個人的にすごく好きで見とれたのは、下村観山と横山大観の日・月蓬莱山図。観山が太陽の照る蓬莱山を大観が月夜の蓬莱山を描き、とても美しい。そして秋野不矩の廻廊。金箔を使った日の当たる部分と影の部分のコントラストが鮮やかで、美しい。照明の当て方もとても良いと思います。廻廊も前期のみの展示です。私は西洋画よりも日本画の美しさに惹かれるので、第一章をたっぷり楽しみましたが、第五章までそれぞれの意図に基づいて展示される内容はとても充実していました。第二章は日本人の油彩画。第三章は西洋-近代の風景画、第四章は戦後から現代へ。お気に入りの絵がきっと見つかると思います。

後期に入ると池野大雅の龍山勝会・蘭亭曲水図屏風(重要文化財)の展示があり、横山大観の群青富士(ポスターの一部にあしらわれています)も出てきます。そのほかにもどんな絵が見れるか楽しみ。後期も行くつもりです。4月24日(日)に「あれから30年-日本画収集をふりかえって」という講演があるので行ってみようかと思います。講師は山下善也氏(東京国立博物館主任研究員、元県立美術館主任学芸員)です。きみまろ風のタイトルですね。(^^ゞ

写真は私が昨日、美術館で買ったシャープペンシル。たまたま筆記具を忘れてしまったので、買いました。展示室にもちこむには、鉛筆またはシャープペンシルなんです。



模様はぷーさんです。


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