トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

楽園のカンヴァス

2017-01-29 16:34:24 | 
原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読みました。美術品絵画の有名なコレクターであるコンラート・バイラーに彼の持つルソーの絵画の真贋を見極めてほしいとの依頼を受けて、スイスのバーゼルの屋敷に招かれたティム・ブラウンと早川織絵。ティムはニューヨーク近代美術館のアシスタントキュレーター。織絵はソルボンヌ大学卒の新進気鋭のアンリ・ルソーの研究者だった。ティムは本来ならチーフキュレーターのトム・ブラウン宛に来た話だと思うものの、ミスタイプのためか宛名はティムとなっていたことで、夏期休暇中のボスに内緒でバイラーの屋敷に乗り込んだのだった。ティム自身はアンリ・ルソーの絵画の信奉者であり、また研究者でもあったことから、是非ともルソーの知られざる絵を観る絶好の機会を逃したくはなかったのだった。バイラーの屋敷で彼らが見た作品はニューヨーク近代美術館に所蔵されているルソーの「夢」とそっくりの作品、「夢を見た」だった。7章からなる物語を1日1章ずつ2人は交互に読み、最終日に絵についての講釈と絵の真贋の判断をのべ、勝者となった方が絵を譲渡されるという条件だった。彼らの読んだ物語は、まだ世間に真価を認められていない生前のルソーの話が綴られていた。ティムに陰で取り引きを持ちかける弁護士のコンツ。ルソーの絵を守って欲しいと頼むインターポールのジュリエット。「夢を見た」の下にはブルーピカソが隠れているのか?物語はルソーについての史実も描かれており、非常に興味深く読める小説でした。アンリ・ルソーの絵をもっとたくさん鑑賞したくなりました。そして原田マハさんの本を3冊また借りて来ました。
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どんな句ができるでしょうか?

2017-01-23 17:36:44 | 俳句
先日、2月の句会用の句作りのために、蓮華寺池公園と近所の公園に水鳥と蝋梅を見に行きました。兼題は「水鳥」または「浮寝鳥」だったのですが、炬燵に入って考えていてもできないので、出掛けました。白い水鳥がたくさんいました。某男性が餌をあげていて、彼のほうに一斉に飛び立って群れている様子はなかなか騒がしく、たくましい生命力を感じました。というわけで、一句できたので、俳句ポストに投稿しました。去年3月まで私たちの俳句の会の指導者であられた故、米山潤三先生が、ポストのペンキを塗ってくださっていたことを思い出し、できた水鳥の一句をポストに初めて入れました。毎週見ているテレビ番組の「プレバト俳句の査定ランキング」では、写真を見て出演者が句をつくりますが、皆さんならこの写真をご覧になってどんな句ができるでしょうか。







季語に蝋梅を入れてみようと出掛けた公園で撮った写真はこれ。スマホで無造作に撮影したので、ちょっとぼけていますが。(^^ゞ





結局、蝋梅では句ができず、「水鳥」「春近し」「風花」で一句ずつ作り、事務局の先生に葉書を出しました。次回の句会で何て言われるか・・・ 年度末が近付き、今年度も自選の10句を載せた句集が3月にできてきます。俳句を始めて2年目の私。少しは上達したでしょうか。2月は各サークルの合同展示会があり、私たちの作品も志太教育会館大会議室に展示されます。ここでは一人3句ずつを選び、短冊に書いて展示します。私は先生から入選にしていただけた3句を選びました。

先日、蝋梅を見た帰りの梅並木に、一本だけ白梅が咲いていました。

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源氏物語

2017-01-22 16:38:47 | 
昨夜、源氏物語を読み終わりました。市の図書館から借りて全10巻読了。瀬戸内寂聴さん訳のものです。実は昔、一度挫折したのですが、今回は私も還暦を過ぎ、主人公を突き放して読め、寂聴さんの訳がわかりやすく、最後まですんなり読み進めました。この平安時代の王朝物語は、次々に高貴な方々の恋物語が展開して行きますが、実際にはこれほどのことはなかったでしょうが、帝を取り巻く複雑な姻戚関係はあったのかなとも思いました。第七巻で最愛の紫の上に先立たれ、悲嘆にくれた光源氏はついに出家し、52歳くらいで亡くなったとのこと。源氏の死の様子は雲隠とあるだけで描かれていません。8巻以降は孫の匂宮と女三の宮と柏木の君の間に光源氏にとっては不義の子としてうまれた薫の宮の恋愛模様が中心になりました。夜の暗さが印象的。女性は御簾をへだてての対面で、几帳の中にいて姿を見られることを極力避けていたこと。それでも手紙のやり取りやほのかな声や気配、ちらりと見えた様子などから美しさを感じ取って男君が女性のもとに通いはじめたのです。この物語では男の身勝手さが際立ちました。光源氏と孫の匂宮は類い稀な美貌と教養を身につけ、魅力的な好色浮気者でそっくり。彼らに腹立たしく思いながらも最後までグイグイ読者を惹きつける紫式部の筆力は大したものだと思います。
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新年会

2017-01-16 19:27:34 | 俳句
先週は火曜日と土曜日に新年会がありました。火曜日は志太俳句の会の新年会。土曜日は合唱団らららの新年会でした。毎年1月の句会終了後にやっている新年会では新しい趣向として12月の句会でいつもの三句の投句に加えて、冬または新年の季語を入れて「とり」の一語を入れ、ユーモアのある初笑い句を作るという宿題がありました。三句をはがきに書いた後、一生懸命知恵を絞り、出来上がったのは「丸焼きの鶏をチンしてクリスマス」と「歌留多取り前のめりしてお手付きす」の二句。いまいちながらもはがきに書いてこれも投函しました。通信欄に「初笑い句なかなかできず四苦八苦」なんて書いちゃったりして。^^; 当日、初笑い句の最高得点に輝いた句は「なにはとも酉にさんずい笑初」作者は岳洋さん。次点は「取り舵と面舵に酔ふ宝船」作者は具巳さん。品格があり、お正月らしくて上手だなぁと思いました。ちなみに私の拙句の歌留多取りの句にも2点入りました。取ってくださったのは岳洋さんと昌彦さん。お二人とも句歴も長くお上手な方です。ありがたや。さて2月の句会の兼題は水鳥または浮寝鳥。まだできてないのです。明日、水鳥を見に行く予定です。やっぱり実物を見て観察しなくちゃ。自由題の二句もまだ推敲中。23日までに必着なので追い込まれています。土曜日のらららの新年会では今年はグループ毎の余興はやめて歓談をしましょうということだったらしいのですが、蓋を開けたら芸達者な人が多いので、次々に余興があって楽しい会でした。替え歌、ゲーム、カラオケなど。私たちソプラノ有志はPPAPをやりました。大勢参加してくれて、やってる私たちも楽しかったけど、見ていた人たちも笑ってくれて良かったです。これでお正月行事は終了です。😊
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風邪でダウン

2017-01-11 19:37:07 | ぼやき
私じゃなくて夫ですが。^^;
医者嫌いの夫もついに昨日、医者の診察を受けて薬をもらってきました。幸いインフルエンザじゃなく、肺炎にもなっていなかったですが、まだ熱が上がり下がりしていて、食欲がありません。午後、38度7分まで上がってしまったようで、寝ています。今日は鏡開きですが、とてもお汁粉を作る状況じゃなく、私だけは今日の午後、新年会の出し物(秘密です)の練習をしに、ソプラノのパート長のお宅に伺い、練習後、お汁粉をいただきました。昨日、うちでは鏡餅をおろしただけて、まだ食べていないのです。今夜も消化の良い料理を作り、簡単に夕食をすませることになります。いつも手の込んだ料理をしているわけじゃないけど、相方が食べられないと張り合いがないです。今のところ、私には移っていないですが、気をつけないとね。過労は禁物ですから夜更かししないようにしないと。瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語は面白く、現在7巻目を読み進んでいます。10巻まであるのです。今回は最後まで読めそうです。
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