トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

ルノアール展と明治神宮

2016-06-30 22:00:54 | お出かけ
今日は横浜の友人と国立新美術館で開催中のルノアール展を見に行きました。ピエール・オーギュスト・ルノアールの全貌にせまる展示会でした。ちらしにも一部が印刷されている「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」という絵画は日本初の展示だそうです。実物はかなり大きい絵でした。



そして、「田舎のダンス」と「都会のダンス」が45年ぶりにそろって来日したそうです。上の絵が田舎のダンス、下が都会のダンスです。





田舎のダンスの女性は、のちにルノアールの奥さんになった人だそうです。体格の良い健康的な女性に見えましたが、かなり年下だったのにルノアールより先に亡くなってしまったらしいです。それでも3人の立派な息子に恵まれたようです。フランス国家買い上げになったという「ピアノを弾く少女たち」、最晩年の傑作「浴女たち」など、見どころ満載の展示でした。オルセー美術館とオランジュリー美術館の収蔵品100点を超える大展示。ゆっくりと2時間近くかけて鑑賞しました。平日ながら多くの人が観覧していましたが、充分楽しめる程度の混み具合で満足しました。ルノアールは晩年、リュウマチに苦しみ、思うように絵筆が握れなくなり、手に筆をくくりつけて創作したとか。そのようにして数か月かけて描き上げたのが、バラ色の肌の裸婦の絵、「浴女たち」だったということです。お土産は、いつものように、絵がたくさん載っているクリアファイルとチケットファイルにしました。
ランチは、少し歩いて、東京ミッドタウンのイタリアンレストラン「ピッツェリアトラットリアnapule」で、ピザを食べました。ランチメニューができたし、お水も無料になり、前よりお得な感じになりました。サラダ、食後のコーヒー付のピザランチは税込1600円でした。
食後、今度は緑のあるところに行こうと明治神宮に出かけました。先日、テレビで明治神宮の森について放送していて興味がわきました。明治神宮の森は、計画的に作られた人工林であり、それが今は、都会のオアシスともいえる、多様な生物、昆虫が育つ森になったんだそうです。都会の真ん中で森林浴ができました。明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后が祀られる神社ですので歴史は古くないですが、初詣では例年日本一の参拝者数を誇り、都民にとって大切な神社なのでしょうね。近頃、きな臭いアジア情勢や、東京都政、日本の政治も危うい状態ですので、個人的なお願いと共に、日本のこともいろいろお願いしてきました。明治神宮の鳥居には菊の御紋がありました。



本殿です。



レトロな感じで可愛いJR原宿駅。建て替えの計画があるらしいですが、この良さを残したいものです。



原宿駅そばのドトールでお茶して、4時半頃、2人で山手線に乗り、彼女は渋谷で東横線に乗り換え、私は品川で新幹線にのりました。楽しい1日でした。

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アリスのままで

2016-06-26 17:23:16 | 映画
WOWOWで映画「アリスのままで」を見ました。コロンビア大学の言語学教授として、輝かしいキャリアを築いていたアリス・ハウランドは50歳。日常生活の中で、少しずつ異変を感じていた。講演中に適切な単語が思い出せず詰まる。人との約束を忘れる。いつも作っていた料理の作り方がわからなくなり、スマホでレシピを検索したり。大学での講義もうまくいかなくなり、退職を余儀なくされる。ある日、アリスは大学構内をジョギング中に道に迷う。周りの景色がぼやけてゆがむ。アリスの表情が恐怖と苦悩に歪むのを見て、私も恐怖を感じた。医者の検査を受け、若年性アルツハイマーと診断される。ある晩、夫にその事実を打ち明けた。彼女のアルツハイマーは遺伝子が関係する家族性のものだと診断された。遺伝子検査を受けると、将来、アルツハイマーになるかがわかるのだが、遺伝子を持っていれば100%発症するという。娘2人と息子にもその事実を告げる。長女のアナは、アルツハイマーの遺伝子陽性、長男のトムは陰性だった。次女のリディアは、検査を拒否する。アリスはスマホに質問とその答えを入力し、少しでも記憶をとどめようと努力する。自分の誕生日、子供たちの名前など。ある日、アリスはパソコンの中に自分に宛てたビデオメッセージを入れる。質問に答えられなくなったら、誰もいない時に、2階の引き出しの中にしまってある錠剤を水で、全て飲むようにというメッセージだった。アリスの症状は急速に進んでいき、パソコンの操作もおぼつかなくなるが、偶然のようにパソコンの中にそのメッセージを見つけたアリスは、その指示に従おうとするのだった。64歳以下で発症するアルツハイマーを若年性アルツハイマーというのだそうです。もし、そんな症状があらわれたら本当に悲惨です。でも、映画の最期に長年アリスにとっては心配の種だった次女のリディアの介護を受けたアリスが、彼女との会話で笑顔を見せた。それに少しの救いがありました。家族の絆の物語でもあります。渾身の演技でアリスを演じたジュリアン・ムーアはアカデミー主演女優賞をもらっています。またこの映画の監督のリチャード・グラツァーはALSという難病を抱え、ワッシュ・ウェストモアランドのサポートを受けて、この映画を完成させたそうです。悲しい映画ですが、お薦めです。
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初孫と対面&お宮参り

2016-06-21 18:58:23 | お出かけ
18日、19日の土日に名古屋の長男宅に行き、孫娘に会いました。5月7日に生まれたのですが、私の悪質な風邪が治るのに約1か月かかり、その後は、吟行旅行、県民合唱祭など行事が続き、すべて終わってようやくの対面になりました。すご~く可愛い赤ちゃんです。ひいき目なしに器量よしなの。(ばばバカかしら?)ほほほ。成長が楽しみです。良く太り、発育も順調です。抱っこしたら、私の顔をつぶらな瞳でじっと見つめました。目覚めていたときは、手足を元気に動かしてました。18日は、私の母もひ孫が見たかったらしく、私と姉と3人で長男宅に行きました。その晩は姉の家に泊めてもらい、19日(日)にお宮参りをしました。熱田神宮に詣でました。白いベビー服の上に優雅なレースのドレス&帽子をかぶった孫はとても素敵でした。熱田神宮は立派な祈祷殿があり、祈祷をしてもらいました。その後、本殿前で私が孫娘を抱いて、お嫁さんのご実家が準備してくださった赤い着物を上から羽織らせて長男夫婦、私、お嫁さんのお母さんとで集合写真を撮りました。良い記念になったと思います。これで、一応、男側の祖母の役割は果たせました。赤ちゃんが疲れるといけないので、お昼はお弁当を買い、長男宅で食べました。夕方まで遊んでゆっくり孫を見れてうれしかったです。お嫁さんのお母さんは市内にいるので、産後、平日はずっと通いで手伝ってくれています。本当に助かります。今年の夏は、例年通り、私たちは長野に避暑に行きますが、孫は生後3か月なので長距離ドライブはまだ無理。孫を連れて我が家に来るのは、年末になるかなぁ。気軽に日帰りで顔を出せる距離に住んでいるといいのですが。また、季節の良い時に私が会いに行くかも。
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吟行散策の旅

2016-06-15 18:22:50 | 俳句
6月9日(木)に俳句クラブと短歌クラブの共同行事である吟行の旅に参加しました。行先は小田原。焼津駅を7時10分に出発し、バスで小田原に向かいました。最初に行った場所は、小田原城。この5月に天守閣がリニューアルオープンしたそうで、白亜の壁が真っ白。天守閣内部も最上階に武士の守護神と言われる摩利支天像がありましたが、木の壁や柱も真新しく清々しい。梅雨空の下、天守閣から眺めた四方の景色は、雲で遠くまでは見渡せませんでしたが、紫陽花や花菖蒲が美しく、なかなか良いお城でした。



城主は何度か変わりましたが、北條早雲に始まる5代の殿様が有名です。その後、小田原文学館で小田原出身の文学者の北村透谷、牧野信一、尾崎一雄、川崎長太郎、北原武夫らの写真や手紙、原稿などを見ました。北原白秋は小田原出身ではありませんが、大正7年から8年間小田原に住み、その間に童謡作品の多くを創作したそうで、それが「白秋童謡の散歩道」となって市中に残っていました。文学館の周りや白秋の散歩道には立派なお屋敷が多かったです。文学館見学の後、自由時間に白秋の散歩道を歩きましたが、白秋が一時住んでいたと言われる山荘跡は伝肇寺というお寺とみみずく幼稚園になっていました。山荘跡の看板があるだけで、隣はお寺の墓地でした。伝肇寺から更に急坂の白秋の散歩道を登りましたが、集合時間の都合もあり、歌碑を最期までたどるのはあきらめて、途中から小田原駅西口へ行く近道を下っていきました。途中に神奈川県立小田原高校がありました。部活動が盛んらしく、全国大会出場の垂れ幕がいくつか下がっていました。小田原駅西口前には北條早雲の像がありました。



昼食は鈴廣という蒲鉾専門店の2階で、金目鯛の炙り飯という定食を食べました。昼食後は、1階でお土産にあげ蒲鉾と色々入っている珍しい蒲鉾を2本買いました。最後に行ったのは、二宮尊徳記念館でした。尊徳の生家が記念館の隣に移築されてありました。記念館の職員が彼の業績を説明してくれました。

二宮尊徳の像がありましたが、等身大ということで驚きました。昔の人ですが、180㎝を超える長身だったそうです。薪を背負い本を読む少年時代の像が有名ですが、大人になってからは、藩主の財政を立て直したり、各地の村づくりに尽力した偉人だということがわかりました。彼の教えは、至誠、勤労、分度、推譲ということで、内容は写真を見てくださいね。



尊徳記念館を見た後は、東名高速で帰路に着きました。吟行の旅ですので、句集を出すため、帰宅後、5つ俳句を作り、短文と一緒に事務局の先生に郵送しました。私の句は平凡ですが、他の人はどんな句を作ったのか楽しみです。他の写真はフォトチャンネルにまとめましたので、ご覧くださいませ。
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静岡県立美術館ボランティア

2016-06-08 21:01:20 | つぶやき
今日、初めて美術館のボランティアをしました。私は展示室グループ学校班の所属なので、学校単位で美術館の見学に来る生徒と一緒に絵を鑑賞する役割のボランティアです。6月4日、11日に中学生の絵画部の生徒たちとの鑑賞ボランティアの打診がありましたが、2度とも土曜日で、合唱の練習日に重なり参加できません。土曜日に結構、出番があるのかなぁ。土曜日は第一、第二、第四が合唱に重なります。ともあれ、今日のボランティアは楽しくできました。久しぶりに子供たちと話しながら、私も絵を楽しみました。出番は、1時10分から2時までと2時10分から3時までの2度。一人で3人の子供を連れて企画展の絵を見て回りました。小学2年生なので、かみ砕いて優しく説明するよう努めました。退屈しないように、時々質問したり。質問すると3人とも一生懸命考え、答えてくれました。可愛いなぁ。狩野探幽の「竹林七賢・香山九老図屏風」では、絵の中に何人いるか、数えてもらいました。(^^ゞ23人、24人、25人と答えはまちまちで、数えなおしたり楽しみました。人物をしっかり見たかしら。水墨の良い絵なんですよ。池大雅の「龍山勝会・蘭亭曲水図屏風」や、円山応挙の「木賊兎図」、横山大観の「群青冨士」、徳岡神泉の「雨」など「東西の絶景後期」も美しい絵がたくさん展示されました。数が多いので、50分では全部をじっくりは見れませんが、これは是非見てほしいと思った絵は、じっくりと3人で鑑賞しました。美術館て楽しいなぁって思ってもらえたなら、ボランティアとしての役割は果たせたことになります。次回のボランティアは、7月9日~9月8日の企画展、「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」で、うさこちゃんシリーズを始めとしたブルーナの絵本を楽しむコーナーが設けられるそうで、その読み聞かせボランティアをすることになります。会期が8月にかかるので、日程的にボランティアが何度もできませんが、初めて読み聞かせに挑戦しようと思います。7月11日(月)に内覧会があり、13日に研修があります。楽しみです。
コメント (2)
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