トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

春をお届け

2021-02-24 21:01:08 | お出かけ
2月23日、天皇誕生日の日に、近所の朝比奈川の土手に河津桜を観に行きました。暖かい春らしい日だし、休日だから人が多いと予想したのですが、思いのほか人がいなくて、ゆったり観ることができました。やはり、自粛の影響か。コロナの流行前の春は、満開時には観光バスや自家用車がたくさん来て、駐車場では収まらず、道沿いに縦列駐車がすごかったのですが、今年は、駐車場さえガラ空きでした。徒歩で行ける地元民だけだったのかも。2月23日は数年前から静岡県民にとっては富士山の日で、学校が休みになっていたのですが、現在の天皇陛下の誕生日と重なり、全国的休日になりました。夫はこの日、9時頃家を出て、山仲間と河津桜を観て、その後、ハイキングに行く予定だったので、私は1人で10時頃に桜を観に行きました。帰宅後、急いでスーパーに買い物に行き、その後、1年半ぶりに藤枝山間部の瀬戸谷温泉ゆらくに行きました。久しぶりの温泉は、超気持ちよかったです。夫は、まだ地元の温泉さえ警戒していかないまま我慢しています。大きな浴槽に浸かった後、露天風呂に入り、また中に戻り、最後は炭酸泉にゆっくりつかりました。入浴後は、館内のレストランで鉄火丼を食べました。その時、友人からラインが入り、急遽、午後映画を観に行くことになりました。映画も1年以上いっていなかったです。菅田将暉さんと有村架純さんの共演のラブストーリー「花束みたいな恋をした」を見ました。菅田将暉さん、可愛いなぁ。友人とも1年ぶりくらいだったし、1年以上自粛していたことを二つこなして、楽しい休日になりました!





ゆらくの玄関横に大きな木彫りのイノシシがありました。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水曜日の手紙

2021-02-17 00:16:18 | 
森沢明夫さんの「水曜日の手紙」を読みました。水曜日郵便局宛てに自分の水曜日の物語を書き綴った手紙を送ると、水曜日郵便局から誰か見知らぬ人から届いた手紙を送っていただけるというサービスを利用した井村直美、今井洋輝、光井健二郎の物語。井村直美は夫、息子二人の四人家族の主婦。両親が創業した会社を引き継いだ夫は、常務とは名ばかりで、休日返上で働き、傾きかけた会社をなんとかささえている状態。直美はパートで家計を助けているが、高校時代の友人で玉の輿に乗った伊織が妬ましく、心にたまる毒を日記に吐き出す毎日で自己嫌悪に陥っている。そして伊織から聞いた水曜日郵便局へ、手紙を出そうと思い立つ。手紙には高校時代の夢だったパン職人になり、自分の店をもって繁盛しているという理想の自分を描いて送った。そしてその手紙は水曜日郵便局で働く光井健二郎によって、今井洋輝に送られた。片や今井洋輝は、結婚をまじかに控え、安定を求めて文房具の会社に勤めているが、フリーのイラストレーターになる夢を捨てきれない。同期で入った小沼が会社をやめてフリーのイラストレーターになり、6人展などを開き、輝いている様子を羨ましく思う。今井はそのもやもやした気持ちを手紙に綴り、水曜日郵便局に出したのだった。今井洋輝の手紙は直美に配達された。互いの手紙は2人の人生にどんな影響を与えるのか。2018年ごろは、実際に宮城県東松島市宮古島の今は使われていない旧鮫ケ浦漁港に水曜日郵便局が開局していたようです。今は閉局しています。ロマンチックなプロジェクトですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チョコレートコスモス

2021-02-14 13:15:10 | 
恩田陸さんの「チョコレートコスモス」を読みました。チョコレートコスモスって花をご存知でしょうか。コスモスなんですが、茶色っぽいやや小ぶりのコスモスで、ちょっと地味な感じの花。この本のタイトルがなぜ「チョコレートコスモス」なったのかが最後にわかります。このあたりの展開、恩田陸さんってうまいなぁと実感。演劇の世界の物語です。芸能一家に生まれ、物心ついたときには女優デビューをしていた東響子は20歳そこそこだが芸歴は長く、才能豊かな舞台女優として活躍していた。小松崎という前衛的な脚本家兼演出家のもとで、「真夏の夜の夢」の設定を現代に置き換えて小松崎が書き換えた「ララバイ」という芝居の稽古場で居心地の悪さを感じながら、稽古に参加していた。共演者は、実力のある若手男優2人と安積あおいというアイドル出身の女優。芝居が上手くいかず、中断されたときに小松崎から課された「エチュード」の場面でのヒリヒリした現場。怖いなぁ。
一方、脚本家の神谷は、新しい脚本の書き出しが上手くいかず、じりじりしていたとき、事務所の窓から偶然見かけた少女に注目した。少女は駅前に集う人たちをすごい集中力で観察し、そのうち誰かを定めると、存在を消すように近づき、真似をすることを繰り返していた。姿かたちはまるで違うのに、その類まれな技に神谷は舌を巻いた。少女の名は佐々木飛鳥。彼女はW大の1年で、後日、W大の演劇研究会から独立し、男10人で新たに作った劇団に加わることになる。劇団の名前は「ゼロ」。ゼロの旗揚げ公演の「目的地」という演目で演じた佐々木飛鳥の演技は、玄人たちの注目を浴びることになり、芹澤泰次郎という映画界の巨匠が手掛ける舞台へのオーディションに呼ばれることになったのだが・・・演劇のプロの厳しくも真剣な世界の話で、緊張感が途切れることなく興味深く読みました。お薦めです。手元に2冊予約した本がきました。



追伸=昨夜11時過ぎの地震は福島県沖が震源で震度6強。横揺れが長く続いたので、東日本大震災と阪神淡路大震災の悪夢がよぎりました。10年前の3.11の大地震の余震だとか。朝になって被害状況がわかってきました。被災された方々にはお見舞い申し上げます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春を探して俳句を

2021-02-14 09:54:46 | 俳句
久しぶりに俳句の記事をば。(*^^*)
9日は梶の葉火曜句会でした。最近は平日忙しく、なかなか俳句脳になっていませんでしたが、火曜日夜の句会に間に合わせるべく、俳句作りのために5日(金)に十輪寺に散歩に出ました。困ったときの十輪寺。毎年3月に木蓮祭を開催するお寺です。春を探しに行きました。1枚目の写真は十輪寺の白木蓮の枝を撮影したもの。どの枝にもたくさんの新芽が出ていました。可愛い産毛の新芽。



「蒼穹に産毛輝く木の芽かな」

十輪寺の墓地の横にある沈丁花は蕾をつけていて、匂いを嗅いだら、微かに香りがしました。
「沈丁の蕾微かに香りけり」

帰りに通ったいつもの梅並木の白梅は満開でした。



「人影のなき白梅の小道かな」
9日の句会に出した他の句は
「玻璃越しの庭の明るさ春隣」
「春の宵チーズフォンデュと赤ワイン」
「夫の声抑へぎみなる鬼やらひ」

9日の句会で間島先生から入選と秀逸にとっていただけた句だけをご紹介しました。また頑張ろうっと。(*^^*)
これからも句づくりに困った時は、外に出て感じたことを詠みたいと思います。
ちなみに家の近所の朝比奈川堤防の河津桜は2月5日はこんな感じでした。この木はかなり咲いていましたが、全体的には見ごろはまだという感じでした。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムーミン展@静岡県立美術館

2021-02-04 10:50:27 | 美術
昨日は習字の帰りに静岡県立美術館で開催中のムーミン展に行ってきました。土日はかなり混んでいるようなので、平日狙いで行きました。美術館は月曜日休館で、私は水曜の午後しかあいていないというリタイア組と思えない忙しさ。(^^;)
昨日静岡県知事の川勝さんが、感染者数が減ってきたので、家族で外食するのは、飲食店を応援することになるから良いと言われました。県境を越えた移動はまだ自粛要請中ですが、県内での不要不急の外出自粛を取り下げたようです。家族と静かに会食してくださいだそうです。こんな時期なので、友人をお誘いせず、1人で行ってきました。会期は3月14日まで。巡回展で静岡会場がどうやら最終のようです。ムーミンは昔、テレビでマンガ放送していたとき、たまに見たくらいで、よく知らなかったのですが、今回の展示で世界的に人気だったことを知りました。絵本もとても美しく、多くのイラスト、挿絵、原画、スケッチなど、500点に及ぶ大展示会でした。紙に黒いインクで描いたモノクロの挿絵を多く見ましたが、さすがという感じ。さりげなく描いたような軽いタッチですが、適格な線。上手いなぁと思いました。トーベ・ヤンソンさんは1914年生まれ、彫刻家の父、挿絵画家の母の間に生まれ、兄弟も芸術家の芸術一家でした。生きておられたら106歳ということになります。自画像や写真もありました。2度来日なさったそうです。浮世絵の影響も受けた絵も少し、展示されていました。

外看板です。



美術館に着いたのは12時半頃でしたので、まず館内レストラン、ロダンテラスでお昼ご飯を食べました。期間限定メニューのキーマカレーを食べました。ドーナツ状のご飯の真ん中にキーマカレーが詰めてあり、上からチーズクリームソースがかけてあり、卵の黄身が乗せてありました。サラダ、コーンスープ付きで1450円。+200円で飲み物を頼めたので、コーヒーも頼みました。とても美味しかったです。お薦め!



食後、ゆったりと時間をかけてムーミン展を通覧しました。楽しいムーミンの世界。絵本を読みたくなりました。ムーミンのキャラクターのフィギュアもありました。特に陶製の小さなフィギュアがとても可愛かったです。トーベさんの自筆の手紙を見ましたが、美しい筆跡でした。
帰りぎわに富士山が美しかったので撮影しました。晴れていても雲がかかっていることがよくありますが、昨日は冬型で風が強かったからか、久しぶりに綺麗な富士が見られました。



記念に一つマスクケースを買いました。このミィのマスクケースは前売りチケットとセットになっていたものだそうです。



追伸=会期最終日は3月14日です。訂正しました。すみません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする