小川糸さんの「ツバキ文具店」を読みました。鎌倉で小さな文具店を営みながら代筆屋をしている雨宮鳩子の夏から春までの一年を綴った物語である。鎌倉に生まれ育ち、祖母のかし子に育てられた鳩子は幼い時から祖母から書の手ほどきを受け、厳しく仕込まれる毎日を送っていた。祖母は文房具店を営みながら、代筆屋も兼ねていたのだった。十代で自分を生んだという母親から引き離された鳩子は両親の記憶はない。高校2年のある日、それまで祖母の言いなりだった反動が一気に起き、鳩子は不良になってしまった。海外を彷徨うこと数年の後、祖母の死後、ツバキ文具店を引き継ぐことになった鳩子。彼女の中には、厳しかった祖母の教えが深く生きていた。夏、秋、冬、春と移ろう季節の中で静かに営まれる伝統に根ざした静かな暮らしと、人との交流、亡き祖母への想いが描かれる一冊。お薦めです。
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昨年11月に初めて鎌倉に旅行したですが、行く前にこの本を読んでいたら、もっと楽しめた気もします。