トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

日日是好日

2018-11-06 19:34:57 | 映画
2018年10月13日公開の映画、「日日是好日」を静岡セノバ9階のシネシティザードで観てきました。大森立嗣監督、主演は黒木華さん。エッセイイスト森下典子さんの「お茶が教えてくれた15の幸せ」という人気エッセイを映画化したものだそうです。武田先生というお茶の師範役で、最近亡くなられた樹木希林さんが出演しています。希林さんの遺作となった映画です。主人公典子の20歳から45歳までを描いています。典子は特に何をしたいという目的がはっきりしないまま、20歳の時に母親から進められ、近所の武田のおばさんの家にお茶を習いに行くことになります。従妹の美智子と2人で通い始めた当初の所作が笑えました。お茶にはたくさんの決まり事があり、最初はとても戸惑う感じがよく表れていました。大学卒業後、美智子は会社員になり、典子は編集の仕事がしたくて、アルバイトで編集に携わっていました。最初はあまり乗り気でなかった茶道の魅力にだんだん取り込まれ、典子はなんと24年も茶道の稽古を続けることになるのでした。その間に、失恋、父親の死などがあり、また新しい恋にも巡り合ったり。季節が巡る度に、お茶室のしつらえも変わり、冬のお点前、夏のお点前、初釜など、観ていてとても楽しい映画でした。私も若いころ、お茶を習っていたことがあり、炉も風炉も経験しましたので、懐かしく映画を観ました。頭で覚えずに体が自然に動くよう長い間かかって何度も稽古を重ねればいいという教えを、私は守らなかったなと思いました。樹木希林さんが演じた武田先生は、とても存在感があり、ちょっとだけコミカルで、樹木希林さんって、いい女優さんだなぁと思いました。日日是好日というタイトルのように、日々を大切に生きたいと思わせる映画でした。お勧めです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする