長良川クリテ・レースレポート

今日は長良川クリテリウムに参戦。個人ＴＴに出たいために申し込んだレースです（クリテ参加者がＴＴに無料で出場可。ＴＴのみの参戦はなし）。

天気予報通り、雨＆風。しかも予想最高気温は１２℃くらい。メチャメチャ寒かったです。
長良川クリテに初参戦したのは、２００３年。今日で６回目の出場ですが、入賞ゼロ。なぜかというと、コースが不向きだからです。
ここは、１周３キロの超長い長方形。長辺が１．５キロみたいな感じです。短辺は５０ｍくらいかな。
こんなに直線が長いコースは、ごまかしが利かないので結果もでません。白浜クリテなんかもこの部類。
花吉野みたいな上りがあればそこそこ自分の領域に持ち込めるし、舞洲みたいに直線が短いと戦略で生き残れる道も出てきます。

今日はいつもの風と逆で、行きは追い風。当然帰りは向かい風、しかも強風です(^^; だから、最終コーナーを回ってからゴールまでの約１キロがかなりキツイ。ちなみに、行きの追い風区間は個人ＴＴの速い人で時速６０キロ越えてたそうです。

まずは一番目的のＴＴから。２０秒ずつスタートします。ツールの個人ＴＴに出ている気分です。１０秒前からカウントダウンで
スタート！最初は力みすぎないように、気をつけて走りました。ケイデンスが上がりすぎているので、シフトアップ。
作戦は前半セーブして、後半の向かい風区間で頑張ること。
スピードが出すぎて、最初のコーナーが難しい。直線区間に出ると、ものすごい風。もちろんエアロポジションで我慢の走行。
すると前走者が見えてきて、見る見る近づきました。まるで、ツールの映像のように一気に抜いて全力走行。
今までこんなに追い込んだことは記憶にないくらい走りました。ゴールは遠い。もうフラフラ。でも自分の力だけで走っている快感！
最後はダンシングせず、空気抵抗を減らしたエアロポジションのままゴール。ものすごい達成感がありました(^^)
データを見ると、平均心拍９４％。こんな数字初めてです。こりゃハマったわ！！
エントリーは６０人くらいいたと思いますが、こんな天候で走る物好きは少ないらしく、出走は２７人。大半がＤＮＳでした（笑）
結果は９位。初ＴＴは、なんとか一桁順位。今後が楽しみです。

このレースが終わった時点で、震えが止まらないくらいに寒く、急いで車で着替えてホットコーヒー。でも一向に温まらず。
もし、ＴＴで入賞していたら帰っていたと思います。こんな天気で転けるのいややし。でも、このまま帰って後悔するのもイヤなんで、
重い腰を上げてクリテの準備。
今日は、西チャレの反省から、レッグウオーマー２セット、ホットバルムレッドを持参。ウエアもワンピジャージと夏用ジャージ
なので、体を冷やすことはありませんでした。学習能力高いです（笑）
スタート１５分前までローラーを回しました。心拍を上げる必要がないので、ゆっくりと２０分。汗をかかないように気をつけました。
今日は一人で参戦だったので、レインジャケットを直前まで着ておくことはできません。当然、１０分ちょっと雨に濡れて待ちます。
アップで汗をかきすぎると、待っている間に冷えちゃうだろうからです。
案の定、待機しているところで、何人もブルブル震えていました。この時点で、「この人たちには負けないな」と思えます。
これだけで、気分的に優位になります。そして、今日もマトリックスの選手が一緒に走ってくれます。
マトリックスジャージを見て、はりちゅうでいい走りができたことを思い出し、またまたリラックス。いよいよスタートです。

いきなりクリート拾うのに失敗（悲）。肝心の場面でクリートが外れて転けるとイヤなんで、もう一度はめ直し。当然最下位です。
そこで、思い切って今日は最下位で走ることにしました。今度の花吉野クリテは、この位置になるだろうからシュミレーション。
苦手のコーナーの立ち上がりに集中して、無駄足を使わない練習です。１周回目でこれが見事にはまり、ほとんど脚を使いませんでした。
ＴＴの影響がどうでるのか全くわからないので、３周回までこの位置をキープすることに。１周目で２人が逃げましたが、終始同じリズムで走行。
追い風区間で縦長集団になっても、向かい風区間で団子状態になります。慌てずに走行。そして、残り５０ｍでスプリント勝負の作戦にしました。

３周回終了時点で、逃げとは８秒差。いよいよラスト２周。このあたりから、落車や中切れが危ないので、ジワジワと集団半ばまで上がりました。
そして、向かい風区間。逃げとはかなり接近。しかし、集団から１名飛び出し逃げは３人に。このまま逃げが決まるのか、
微妙な状況でしたがローテに加わり追走。ここで、初めて力を開放しました。でも一人では追わずにすぐに右から上がった選手と
スイッチ。数名パスして、うまく後ろに加わりました。合流の仕方はカンペキ。前を見ると、逃げを吸収していました。
さあ、振り出しに戻ってラスト１周。ロングアタックは決まらないことはみんな承知なので、勝負は残り１キロの直線区間。
当然スピードが上がります。この時点で１０位くらい。広い道路の右端に１本のラインが出来ています。
舗装路と草地の隙間は一人分。どうも前走者が左右に動くのでよく見ると、その前の選手が失速しそうな雰囲気で嫌っているよう。
これは危ないので、わずかな隙間を縫って上がろうとしたとき、前走者も右へ。思わず、後輪ブレーキを当て効きさせ、速度ダウン。
アブねえー、ちょっと草地に入ったぞ。体制を立て直して踏み直し。残り３００ｍ、一人が左からアタック。
向かい風なので、ここからは決まりにくいはず。ラインは当然左の方へグネッと動きます。その右側から上がりますが、まだまだ
ここからは行きたくない！しかし、アタックした選手はみるみるうちに距離を開き出しました。追走があんまりスピードが出てないよう。
右から上がった自分の方がスピードがあり、あれよあれよと２位に。しまったー、早すぎ。ゴールまで２００ｍはあるぞ。
しかし、ここから集団に戻っている余地はなく、こうなったら捨て身で逝ききるしかない。成り行きアタックです。
一瞬後ろを見ると、ついているような、でも数は不明。もうとにかくゴールに向かって走るしかない。
残り１００ｍ、当初発射予定だった地点です。ゴールまで長い～、いんどい～。もう後ろを確認する余裕もない。
でも、まだ左右の後方から気配を感じない。しんどいけど、先頭とは距離がつまってきた。そして、ゴールも近づいてきた。
残り５０ｍ、まだ左右に人影がこない。もう踏み切るしかない。先頭には届きそうにないけど、ゴールはすぐそこ。
後続におびえながらも、気付いたらゴールを通過していました(^^)

優勝した選手に近寄って、「おめでとう」と声かけ。集団を連れてゴール前まで行くと勝ち目がなさそうなので、ロングスプリントしたとのこと。
ちゃんと自分の脚質を見極めて飛び出したわけだ。とっても勉強になりました。0.7秒差まで追いついた自分にも拍手！
後でリザルトを見ると、３位の選手とは１秒差。ということは１０ｍくらい離れていたのね。弱冠１７歳の選手、これからあっという間に
追い抜かれるんだろうな(^^;

９年かけて、初めて上がった長良川の表彰台。ジャージ姿で立ちたかったけど、あまりにも寒くて着替えました。
あとの二人は震えながらもジャージ。やはり若さか！

今日も若者と競い合えて堪能しました。練習時間や強度は落ちていても、今までの経験値で体力をカバーできることが分かりました。
しかも、ＴＴおもろかったし、ロングスプリントで勝負できたという大きな収穫有り。今まで気づかなかったこの領域に活路を
見いだせそうな予感。これからは、ＴＴとヒルクラメインで頑張ろう！もちろん、出るレースは全て全開走行です(^^)v

個人ＴＴ→タイム４分１０秒６（３キロ）、平均時速４３．０９キロ、平均心拍１７３ｂｐｍ
クリテ　→タイム２３分３１秒０（１５キロ）、平均時速３８．２７キロ、平均心拍１５１ｂｐｍ