糸島市の福吉の港にまで出掛けて来たところ。往復130km。雨の玄界灘は凪いでいた。雨になっても道の駅は混み合っていた。ここでさまざま珍しい魚を買って来た。ただし、貧乏人に買えるほどの値段のもの。これをお刺身と塩焼きと煮付けにして、バラエテイを富ませれば、うまい酒が飲めるだろう。そう思って夕食にわが友人を招いた。少し遅いが、われらの「さなぼり」としよう。
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「さなぼり」とは、わが近郷の三瀬村史の教えるところでは、田植が終わったあとの行事の名称で、「早苗振」が語源らしい。
「さ」は田植または田植をつかさどる神の意で、神上り(さのぼり)、つまり、田の神がお帰りになる意味がある。(田植えはじめを「さびらき」という)本来、田植が無事にすんで、田の神を送るための祭事であったが、のちには田植終わりの祝いや休養日と考えられるようになった。行事の内容はさまざまであるが、餅をついたり、まんじゅうをつくったりして、御馳走といっしょに神仏に供え、田植を手伝ってくれた人々を招いてお祝いをする。
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