1
日が翳った。風も吹いて来る。おお、寒。
2
僕は炬燵に足を延ばしてちゃっかりお昼寝。しようと思ってじゃなくて。睡魔に引き込まれてするすると。これが気持ちがいいんだよなあ。水飴の飴型が火に炙られて溶けるように、とろりとろりして。
3
でももう目が覚めた。熱いコーヒーが目の前に置かれていた。チョコと共に。家内がフラダンスの教室から戻って来たらしい。
4
窓の外の日は、なおも翳っている。冬の空になって、風がひゅるひゅる吹いてアスパラガスがナヨナヨしている。
5
ああ、僕を眠らせたのはYouTubeの癒やし系音楽だったかも知れない。まだ流れている。そろそろ午後3時だ。
6
コーヒーを飲み終わった。お爺さんは干し柿作りに取りかかろうかな。包丁で渋柿の皮を剥いて干し柿用のロープに結んで棹に吊す作業だ。計100個もある。夜なべ仕事になりそうだ。