星を見る目がついている 星を見る
☆
落選になった僕の川柳、これは。
目は、もちろん、星だけを見ているんじゃないけど。
でも、星を見ることができる目が、僕に施与されているって、凄いことなんだよねえ。
ゼッタイゼッタイそうできることには、特別な訳があるんだよねえ。
☆
人間の目は、星が見えるようになっている。
この事実確認は、この男には人生の後半の後半にやって来た。
星を見る目がついている 星を見る
☆
落選になった僕の川柳、これは。
目は、もちろん、星だけを見ているんじゃないけど。
でも、星を見ることができる目が、僕に施与されているって、凄いことなんだよねえ。
ゼッタイゼッタイそうできることには、特別な訳があるんだよねえ。
☆
人間の目は、星が見えるようになっている。
この事実確認は、この男には人生の後半の後半にやって来た。
夕方、畑に出た。空豆の苗を植え込んだ。
ジャンパーを着込んで、寒くないようにして。
畑は数日前にスコップを使って深く耕していた。畝を盛り上げていた。
窒素リン酸カリが10:14:10の高価な国産肥料を施肥した。
終わりかけに、雨が降り出してきた。
逃げるようにして、家の中に入った。
☆
僕はもう老いている。いつまでこうやって畑に出て作業ができるのだろう。
出て行けなくなったら、僕はどうするのだろう?
そんなことも考えた。
じゃ、僕はそうできるかなあ?
人をすんなりさっと受け入れられるかなあ?
できそうもない。
特異才能の持ち主じゃないとできないよなあ。
不思議だなあ。世の中にそういう人がいるってことが。
僕とは違うなあ。天と地の開きがあるなあ。
無謀の僕なのに、簡単に受け入れてもらった。
あの人は、もしかしたらこの世に下りて来たangelなのかなあ?
じゃぶじゃぶじゃぶと愛情の泉の水を浴びたら、もう僕の中の幼児性が満足をした。
今日はあっちこっち放浪した。
放浪を締め括って、逢いたい人に逢いに行った。
もう随分随分逢っていない。我慢の限界に達した。
逢えた。拒否はなかった。受容された。
にこにこして逢ってもらった。
嫌な顔をできる人じゃない、もともと。
10分いたかなあ。もういい。安心した。
出て来て、手を振って見送ってもらった。
嬉しい一日になった。
もうしばらく逢わないでも暮らしていけそう。