囚人の「囚」の内には人 一人 薬王華蔵
☆
僕の落選の川柳。重たすぎるかもしれない。僕はこれを川柳としたが、川柳にはなっていなかったかもしれぬ。
☆
囚われ人である、誰もが。誰もが妄念執念怨念の囚われ人である。一人で牢に入っている。藻掻いている。苦しんでいる。
誰も、しかし、それは妄念執念怨念だと言って取り払ってはくれぬ。死ぬが死ぬまで、己一人、大事大事に扱っている。
囚人の「囚」の内には人 一人 薬王華蔵
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僕の落選の川柳。重たすぎるかもしれない。僕はこれを川柳としたが、川柳にはなっていなかったかもしれぬ。
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囚われ人である、誰もが。誰もが妄念執念怨念の囚われ人である。一人で牢に入っている。藻掻いている。苦しんでいる。
誰も、しかし、それは妄念執念怨念だと言って取り払ってはくれぬ。死ぬが死ぬまで、己一人、大事大事に扱っている。
友人が、午前中に我が家の野菜畑に来て、第5回目の殺虫剤撒布をしてくれた。
僕は頼んではいないが、彼は放置できない性分。見て見ぬふりができなかったようだ。
僕が、左足麻痺だから重たい噴霧器を背負っては動けない、そういうところをカバーしてくれているのだろう。
すまないすまない。重たい噴霧器を背中に背負って、表と裏、それに東の畑を動き回ってくれた。
何を返していいのか分からない。善意に甘えるばかりになっている。せめて薬代を取ってくれというけれど、要らないと彼は言う。
終わったら、ベランダに腰を下ろして、お茶と果物を差し上げた。我が家の柚子(ゆず)を、帰りに、彼は「もらっていくよ」と言って、幾つか摘んで行った。
ミヤコワスレの株分けの時季が到来している。午前8時から12時までこれに掛かった。1株が分蘖して5株ほどになっている。
ミヤコワスレは日陰花。裏の花壇で育てている。これまでのはみな抜いた。
土をスコップで掘り返した。ドクダミが侵入を図っているので、すべてこれを除去した。
土を柔らかくし、ここに新しい有機培養土を加えて、こんもりの畝を盛った。
ここに1株ずつ丁寧に移植して行った。1畝に2列ずつ。そして最後にたっぷり水撒きをした。
少し余ったので、これは午後から移植用のポットに植え込んでおく。人様が訪ねて来られたら、欲しい人には、差し上げる。
ミヤコワスレは大好きな花。春になれば花を着ける。清楚な花だ。長く咲く。太陽を嫌うので、家の裏手に栽培する。