<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

我が家には桑の木がある 珍しい

2017年04月29日 20時28分55秒 | Weblog

我が家の桑の木が四月終わりの大空を目指している。柿の木を抜いた。身体全体に花をつけている。実がもうまもなく実るだろう。初めは赤い実だが、次第に黒くなる。すると食べ頃だ。甘みが強くなっている。摘まんで食べると舌や唇が赤く染まる。人食い鬼のようになる。子供の頃は食糧難だったので、美味しく感じられた。今時の子供は食べない。他に上等の果物がどっさりあるからだ。甘みも比較にはなるまい。昔は家ごとに蚕を飼っていたから、蚕が食べる桑の葉は欠かせなかった。畑に栽培されていた。座敷が蚕の部屋だった。平べったい竹籠にうじゃうじゃ這い回っていた。雨に濡れた葉っぱはダメで、乾かしてから籠に運んだ。やがて蚕たちはいっせいに繭を作り始める。出来上がりは早い。学校から帰宅するともう繭は出来上がっていた。家で一番偉いお婆さまがこれを熱湯につけた。繭から死んだ蚕が取り出された。これは魚の餌になった。しかし、それはいつしか化学繊維に取って代わられた。養蚕業はなりたたなくなった。桑の木は畑から消えた。だから、今時桑の木があるというだけで、珍しいのである。現代の人たちは多分見たことすらないだろう。ましていわんや、食べたことなどは。我が家の桑の実は道路に面しているのに゛泥棒されたことはない。食べられるとは思えないからだろう。やがて実が落ちて大地が赤黒く染まる。梅雨が到来して雨がこれを洗い流す。桑の葉は毛虫のデパートになる。近寄ると刺されてしまうからご用心だ。

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ひっそりのところだけは共通している

2017年04月29日 10時21分47秒 | Weblog

夜明け方の空模様から推察して雨になるのかなあと思っていたが、持ち直していまはからりと晴れ上がっている。五月晴れだ。今後どうなるかは分からないが、今のところ、雷が鳴るとの予報は当たっていない。晴耕雨読の前者に充てていい。日は高く昇った。作業着に着替えて畑に出て行くとするか。

昨日は夕暮れ時にヤエムグラの草藪を取り除いているときに虫(或いは蜂)に脇腹を刺されてしまった。上着下着を貫いて。気分が悪くなった。刺された部位が赤く腫れ上がった。パプリカの種蒔きをしているときに蚊にも食われてしまった。もう虫や蜂が抜去する季節になっている。注意をせねば。

老爺はひとり。いつもひとり。社交性というものがまるでない。人と交わらない。拒絶に近い。大型連休に入ってもやっぱりこれは不変のようだ。庭先に華やかな淀川ツツジが自慢げに咲き出した。繁栄が見て取れる。隆起している。クレマチスの純白がその陰に一輪ひっそり咲いている。ひっそりのところだけは老爺に共通している。

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決めた通りのコースは行かない

2017年04月29日 06時00分02秒 | Weblog

今日から大型連休である。行楽に出掛けたいところだ。馬のように気が逸る。このところ、天満宮のような赤い神社、赤い鳥居を見たがる。清気を吸いたがる。遠いところへ行きたい。が、どこもかしこも、先ずは交通混雑するだろう。泊まれるところなんかないだろう。じゃ、じっとしておくに限る。いつもの通り畑に出ていればいいのである。ここはいつも閑静である。

計画性のない男だから、早々に手を打っておくことをしない。思い付いてヒョイと立ち上がり、行動に移すというのが好きである。何でも後手後手で間に合わない。決めておくというのを嫌がる。決めた通りのコースを辿らねばならないというのに不快感を覚えてしまうタイプだ。あくまでも自由裁量をよしとする。宙ぶらりんの気儘さを愛している独り雲水さんに憧れる。大空を飛び回る雲さん風さんに憧れる。ずばり言えば、だらしがないのだ。

うううん、天気が悪そうだ。雨でも来そうな空模様である。だったら畑にも出て行けないな。晴耕雨読の雨読の番かな。久しぶりにクレヨン水彩画を描くのもよさそうだ。咲き出したクレマチスやアイリスや芍薬が題材になってくれそうである。

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絶対価値を手に入れているわたしという銀河宇宙生命体

2017年04月29日 02時42分42秒 | Weblog

生きているのが有難い。有ること難い。まぐれのようなもの。熟々(つくづく)有難い。真夜中の、やがて3時。静かだ。耳の中をちょろちょろ潺(せせらぎ)が流れている音。時が息をしている音。これしかしていない。触ると体温があって生温かい。わたしが生きている。その実態を腕組みして眺めている。不思議そうに眺めている。寝たままでお腹に手を当てる。呼吸しているので、膨らんだりへこんだりしている。死んだらこうはいくまいに、膨らんだりへこんだりしている。まぐれに当たった宝籤があったとしても、この比ではあるまい。絶対価値を手に入れているわたしという銀河宇宙生命体。この世で偉かろうと偉くあるまいと、そんなことはどっちだっていい。瑣末に過ぎない。

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