夫との外食 名古屋モーニング編

夫とコーヒーショップに行った。夫はコーヒーがあまり好きではない。家では飲むが、お店のコーヒーが気に入らないらしい。

人に誘われたら行くが、自分からコーヒーを飲みに出かけることはまず無い。その夫が、珍しくコーヒーを飲みに行くと言うので、お供をした。

夫はあまり買い物をしないので、物の値段に疎い。ガソリンの値段には詳しく、どこが2円安いとか、どこどこでは3円安いとか、色々教えてくれる。安いスタンドまで何キロ、何十キロ走ることも珍しくない。

往復の時間と、消費するガソリンを考えたらムダでは、と思うけど、スタンド巡りが夫の娯楽なのだろうから、説明しても納得しないだろう。

名古屋のコーヒーショップで、コーヒーを二つ頼む。モーニングは小倉トーストか、ミニサンドイッチが選べますと言われ、サンドイッチを頼んだ。

夫は注文後にメニューをしげしげと見て、「コーヒーって、こんなに高いのか？」と驚いている。人に誘われた時しか行かないし、誘った方に支払いしてもらうことばかりだから、値段を知らなかったらしい。

ここのお店は、普通の値段で、特に高いわけじゃないよ、と言ったら目を丸くしていた。夫が想定していたコーヒーの値段は、多分昭和の相場じゃないだろうか。

夫はそわそわしだし、「俺、小銭しかないから、足りない分払ってくれ」といい出した。大丈夫、安心して、と言ううちに、コーヒーとサンドイッチが来た。小皿に乗ったサラダも付いている。

テーブルには、フォークとスプーン、割り箸が入ったトレイがある。夫は割り箸でサラダを食べ、嬉しそうにしている。良かったね、と思って見ていたら、夫が予想外の行動に出た。

箸でサンドイッチを倒し、パンを剥がして口に運ぶ。具も箸で摘んで食べる。ほー。なかなか独創的な食べ方ですなぁ。こんなの初めて見た。

長年夫婦やってますが、夫の新しい一面をまた見られるとは思わなかったです。

にぎり寿司だって、昔は手で食べるのが当たり前でしたが、お箸が付くのが当たり前になりましたしねえ。サンドイッチも手づかみで食べる方が少数派になる時代が来るかもしれません。

夫と出かけて、名古屋でモーニングコーヒーが飲めて、楽しかったです。支払いの方は、不足分を私が足して払いました。久しぶりのモーニングコーヒー、美味しかったです。