多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

麻疹の怖さ

2018-05-08 16:04:23 | 病気あれこれ
今 麻疹が 流行している。


把握できた患者数だけでも、増加し、全国に感染者がいる事がわかる。


麻疹くらいで何を騒ぐのかという人もいるが、


麻疹の感染力は インフルエンザより はるかに強く、


飛沫感染だではなく、 空気感染もするし、接触感染もする。


マスクだけでは 防げない。


感染者の そばを 通っただけでも 感染する。


私の 夫は 幼い時 麻疹に罹り、重篤になり


生死の境をさまよったが、何とか助かった。


しかし 体力が落ちた時期に 入院先で他の病気に感染し、


その治療ができる医師を探し、何度も転院して治療をし、


大変な思いをした。


夫の きょうだいたちも 当然感染し、


そのうち 一人は 亡くなった。


夫の 祖父母の世代も、麻疹で 子どもを亡くした人は多かった。


一人 感染し、発疹が出るころには もう他の子どもに


感染した後である。


「あそこの家の子が 死んだ」「こっちも危ない、どうしようもない」と


親たちは なす術もなかった。


「麻疹は 子どもの命定め」といい、これを通過し、


生き残る事が 子どもの試練なのだと 親たちは


自分の気持ちを 納得させながら 看病をした事だろう。


わが家の 仏壇にも、幼くして亡くなった 夫の叔父叔母、


夫のきょうだいの位牌がある。


治療法がないのは今も昔も同じだが、


ワクチンがなく、感染を避ける事もできない。


そんな中で なんとか子どもを助けようと、


必死に 知恵を絞った親たち。


夫の 祖母は、「これは 麻疹の熱さましになるから」と


蝉の抜け殻を 集めて 瓶に保存していた。


また 「麻疹には 馬肉がいい」と聞けば、


人手を頼って 手に入れて、子どもの


胸や 頭に 張ったりもしたそうだ。


ワクチンの副作用を恐れて、お子さんにワクチンを接種しない親御さんが


いるそうだが、麻疹のほかにも、破傷風や 日本脳炎など、


罹ったら 命に係わる病気がいっぱいある。


接種した人がある割合以上いれば、発症が抑えられ、流行が減る。


風疹は 妊婦さんが罹ると お腹の赤ちゃんに 様々な障害が出る事がある。


妊婦さんが感染しないためには、成人でも子どもでも、


周囲の人が ワクチンを接種する必要がある。


最近は 室内外の犬が多くなり、狂犬病ワクチンを接種していない


犬が多いと聞く。狂犬病がどんな病気か、ご存じない方は


是非調べてほしい。








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