多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

久々に入院した話 その8

2023-10-03 15:44:00 | 病気あれこれ
入院生活にも慣れ、治療も進んで、体重はなかなか減らないものの、食事療法と運動の成果が出てきた。見た目も体重も変わらないが、データ上は改善されていて、主治医もスタッフも笑顔である。

これ以上長く入院しても、できる治療がないし、あとはかかりつけ医にバトンタッチという結論になった。退院まであと数日。

あまりストレスが溜まらない程度に食事に気をつけて、できれば運動を続けてほしいと主治医からも看護師からもリハビリスタッフからも要望があった。

私は自転車に乗れない。昔は乗っていたが、今は無理である。家でできる運動と言われても、思いつかない。通院や買い物がある日は移動中に結構歩くけれど、一日家にいる日はあまり動かない。

「ご近所に、公共施設とかないですか?公民館や体育館。」と言われたが、市の体育館ははるか彼方、公民館には小さな広場があるけれど、運動できるスペースはない。

「やっぱりお家で工夫するしかないですね」とあれこれ体操を勧められたが、もともと運動が好きではないのて、気が進まない。

関節に難があるので、負担がかかるのも困る。結局ラジオ体操でもいいし、自己流で手足バタバタでも何でもいいから、とにかく動いてくださいね、という事になった。

リハビリで一緒になった方たちは、退院したらジムに通うだの、公民館の体操教室に申し込むだの、しっかりプランを練っている。

適当に返事をすれば、解放されるのだろうが、私はこういう時にごまかしができない。毎日「退院後の運動、大丈夫ですか?」と聞かれ、「やる気はあるけどできません」と返答して、みなさん困った顔である。

退院後もこの病院の外来でケアをしてもらえば、リハビリ室を利用できるそうだが、ただでさえ大混雑の外来より、かかりつけ医のほうが気楽だし、家から近い。バスと電車を乗り継いで、ここに通うのは時間も交通費もかかる。

そのうちに「運動を継続して欲しいですねー」と会う人すべてに言われるようになり、げんなりしたので「頑張ります」という返事をすることにした。

退院の日取りも決まり、息子達が面会に来てくれた。面会時間は15分。慌ただしく退院の日の段取りを決め、使わなくなった荷物を持ち帰ってもらった。幸い退院日の希望が出せたので、夫と長男の休みに合わせた。

入院生活も残りわずか。体脂肪が少し減り、代わりに脚の筋肉が増えたとリハビリの先生が教えてくれました。体重は変わらず、見た目も変化なし。

「…母ちゃん、ちっとも痩せないね」と次男。二週間で劇的に痩せたら、それは怖いですよ。

入院中に減ったものは、体脂肪と内服薬。下がったのは中性脂肪と血圧。上がったのは脚の筋力と握力。まずまずの結果だと、主治医から合格点が出ました。退院後も結果を維持するのが私の目標だそうです。
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