八方美人

八方美人は、のちに破綻する。しかもそれは、よりによって、というような場面において、だ。
そうならないように、どこかでできないことにはハッキリとノーというべきだし、それでその時嫌われたり、あるいは疎遠になったとしても、後になって迷惑をかけるよりよっぽどましだ。

不必要に事を荒立てるのは愚かだし、いつでもニコニコしている人は素晴らしい。でも、言うべき場面では言わないともたなくなる。曲がりまっすぐ行くにせよ、八方美人ではどこかで躓く。

空理空論

実践を伴っているか。
それがなければ、空理空論、ただの理想論に過ぎない。
自分には到底実践できないけど、世の中には正しくあることを求める、というのは、どうしたって間違っている。

現実から浮遊した理想だけを語るのは簡単だし、麻薬のように作用するのだろうか。

実践を伴って、そう言うことができるのか。
それは本当に大事なことだ。

いつも気になること

いつも気になることがあって、それが自分に関することで、四六時中頭から離れないのなら、間違いなく、過剰な心配だ。

気にしなくてもいいことを気にしている。自分以外の人間の、誰もそんなことを気にかけていない。だれも、他人のことをそんなに長時間気に留めない。

だから気にするな、ということになるが、そう簡単に気持ちを切り替えられるものでもない。そこで、よくよく悩み、どうすればいいのか、あるいは、どうすることもできないし、このままでも問題ない、などと見極め、たくさんのエネルギーを費やしているうちにいい加減バカバカしくなって、そもそも自分のこと考えている暇があるのならもっと別のことにエネルギーを使ったほうがよほどハッピーになれる、と気づき、としているうちに、気にならなくなる。

まあだけど、振り払うには時間がかかる、ことは間違いない。

余白

余白のないノートは見づらい。読み直してもどこに何が書いてあるのかわからない。
知っていることを全部言おうとするものはうるさいし、最大筋力を出そうとすると体がコチコチになる。

形となって見える部分が全体の一部、であるほうが安定感があり、威力迫力がある。
全部出そうとすると余裕がなくなりフラついて倒れやすくなる。
自信がないから全部出そうとする。そうしないと見栄えがパッとしないから全部出そうとする。
でも逆効果しか生まない。
全部出さなくてもいい、という状態になるまで積み上げることが、何より大事だ。

練習

練習は大事だし、力を伸ばす唯一の方法なのだが、ただただ練習に依存すると、本番で負けてしまうことがある。
本番は、必ず想定外のことが起こる。シミュレーションが余計な慣性力となって柔軟な対応を阻害する。また、安心は弛緩を呼ぶ。

練習は安心を得るためにするのではなく、成果を得るためにするものだ。練習は練習に過ぎないと良くわかったうえで練習を重ねれば、成果につながるはずだ。