考えるということ

考えると言うことは、良く考えることであってちょっと考えたとか、サラッと考えた、では考えたうちに入らない。ウンウン唸って、思いついたことをメモし、それら全部がどうも気に入らなくてまた考え、を繰り返していくうちに考えがまとまってくる、と言うのが「考える」だ。
すでに頭の中にあることを、さして労力もかけずに取り出すのは普段の営みだけど、普段以上の何かを出力したいのならそれでは足りない。

同じアホなら

無限の可能性とは、言葉の綾であり、有限であるに決まっている。ただどうなるのか、どこまでいけるのか予測がつかない。わからないのなら、限界のラインを引きようがない。その意味において無限と言ったって差し支えない。それで希望が持てるのなら好都合だ。悲観に支配されて、実際の所は怯懦を悲観で誤魔化しているのだが、何もしないより、はるかにいい。調子の良い言葉に踊らされるのは愚かなのか。いや、躍らず見物を決め込んでいる方が愚かだ。

いつかは壊れる

壊れる前に、前兆があったはずだ。気づかなかったというのなら、それはボンヤリが過ぎる。今日も昨日も何事もなく動いていたら、明日壊れるとは思わない。たが永遠に動き続ける事はないのだし、昨日と今日ではどこか違っていたはずだ。

明日壊れるかもしれないからといって、今日はやめとく、というのも下策だ。明日壊れるかもしれないが、それはそれで覚悟しておいて、今日やれることはやっておく、という態度でありたい。よく見れば不確実なものに囲まれて生きているのだが、ビクビクせずに、腹を据えて楽しむ者でありたいと、切に願う。

伝える事で

自惚れでもなんでもなく、誰でも、自分だけしか知らない事、わからない事は、ある。

そのままにしておくのもいい。

が、誰か別の人に伝えようとするとき、それは他者にとっても価値のあるものになる。

伝えようとするから、伝わる言葉に置き換え、余計な部分をそぎ落とす。

そのままにしておくのもいいが、伝えようとするのはもっと良いのでは。

もっとも
伝える相手を見つけなければならないのだが。

本能

時々、本能が教えてくれる。
むずがゆくなることは、やめておいたほうがいい。
が、アタマが痛くなることからは、逃げないほうがいい。
　
異臭、異音には特に気をつけるべきだ。
が、他人に対する違和感は、ただの思い過ごしであることが多い。偏見は捨てるべし。

本能が時々教えてくれるが、間違っていることもある。本能は大事だ。が、それだけでも生きていけないのが、人間社会だ。