気遣い

「自分は他人に対して気を遣っている」という意識は、なぜかブラインドを作り出す。
確かに気を遣っているのだろう。
だがそれを強く自負すると、見逃しもある、ことに気づかなくなる。
こんなに気を遣っているのに、なぜ、ということが起こるようになる。すると腹が立って対立が深まる。


一つのことを強く思うと、光の当たらないところが必ず生じる。
気遣いは基本的所作として、無意識にできるようになるのが理想だ。そうすればつまらない自意識に囚われて見落とすこともない。
それが理想だ。