若いころはよくインスタントラーメンを食べた。
インスタントラーメンの袋には作り方が書いてあるが、ほとんど読むことはなかった。
適当にお湯をわかし、適当に麺を煮て、スープの粉を混ぜるだけ。それで十分おいしかった。
しかし、「もっと美味しく作りたい」と、あれこれ工夫し始めると、ちょっと醤油をたらしてみたり、ごま油を加えてみたり、試行錯誤。
結局、袋に書いてあるレシピの通りに作ってみると、それが一番おいしかったりする。
レシピは、いろいろ考え抜かれた末に考案されたものだから、それがベスト、なのだろう。
でも、その素晴らしさ、オーソリティを実感できるのは、試行錯誤があってこそ、でもある。
インスタントラーメンなら、話は簡単だ。失敗しても、自分がまずいラーメンを食べるだけだから。
問題は、もっとでかい話、人の成長過程における試行錯誤だ。
これには、周囲の大人、受け入れる社会が懐が深く、包容力がなければならない。
そのような大人でありたいし、そのような社会を守っていかなければ。
堪え性のあるおっさんになりたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます