私はマニュアルをかなり重視する人間だが、
料理だけはどうしてもレシピ通りに作る、ということができない。
なんか、やってる最中にどんどん思いつきで適当な方向に向かって行ってしまう。
だから、毎回作り方がちょっとずつ違う。
以前はカレーを週1回は作っていた。その頃はうまくできたと思う。
塾を経営するようになってからは、あまり作らなくなった。時間がかかるので。
でもたまに食べたくなって、作ってみるのだが、なんか、いまいちだ。
昔、うまくできていたころの作り方を忘れてしまっている。
適当な作り方、と書いたが、これを反省しているかというと、そんなことは全くなく、結構満足している。自分の食べるものくらい、好きに作っていいだろって感じだ。
ただ、カレーに関してだけは、せめてメモくらい取っておけばよかったと思う。
20代のころ、農業実習をコロラド州でやっていたのだが、大きなスーパーには2週間に一度、SBのカレーのルーが2つ入荷するので、ほぼ自分ひとりで買い占めていた。
あの頃作っていたのが一番おいしかった。
まあでも、気候のせいかな。コロラドは乾燥していて暑いから汗かくし、肉体労働だったから塩分は足りなくなっているし。
でもなんか、それだけではなかったような気がする。あの頃の自分にはわかっていた、必殺の隠し技、なんかあったような気がする。
年を取ったからと言って普段、「あの日に帰りたい」とは大して思わないのだけど、カレー作りスランプだけはあの日を取り戻したい、と思っている。
圧力鍋はまだ使ったことがありません。
いつか試してみたいと思います。