傷跡は残っている。見えなくなっても残っている。時々疼く。程度が強いと苦しい。だが、本人にも気づかない程度、ということもある。この場合、傷跡があることで警戒心をもったり、思慮が深くなったりするので、必ずしもマイナスとは限らない。むしろ、全く傷跡のない人間、というのは想像上の存在でしかない。つまり、傷跡もまた身体と人格の一部、ということになる。苦しまない程度なら、癒そうとしなくても隠そうとしなくてもいい。苦しいのなら向かい合い、対処を考えねばならない。傷は誰にでもある。だれもが程度に差はあるが、引きずっている。
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