なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

歳とともに

2020-06-27 16:34:00 | 日記
子どもの頃、お年寄りの顔をみて、一つ一つの皺には知恵が刻まれているのだろう、と思っていた。
長く生きていろいろ経験して、簡単にはたじろがない様に肝が鍛えられているのだろう、と思っていた。


いま、自分自身が老人の側に近づいてきて、幼いころのそのような思いはどうやら錯覚だったのでは、と思う。
自分が浅知恵で、肝が据わっていないだけでは、と言われれば返す言葉もないが、周囲を見渡して、どうも自分だけではないような気がするのだ。


難しいことややこしいことは、むしろ考えなくなる。考えてもしょうがない、という思いの方が先に立つ。
肝が据わる座らない、というのはどうも、年齢だけでは解決しないようだ。持って生まれた性根と経験の質が大切なのでは。
深いことを考えているように見える老人は、実は何も考えていないのかもしれない。


でも、それでもいいか、とも思う。年を取ってよりややこしいことを考えるようになるのではしんどすぎる。
深いことを考える、というより、余計なことを考えなくなる、というのが進歩なのかもしれない。