最後の一押し

誰かを説得する際、理屈は補助的な役割を果たすにすぎない。客観的事実ですらそうだ。
最後の一押しは、情、パッション、カン、気合、その他モロモロの精神的要素だ。

どんな判断であっても合理性を最初から最後まで貫くことはできない。
どこかに曖昧な部分が残る。
そしてその部分が致命的に大事、であることが多い。
だから、最後は気合に頼るしかない。

したがって、誰かに何かの判断を促そうと思うなら、最後は気合で押し切ることになる。
ただ、そこに至るまで、理屈、客観的事実、合理性に基づく利害の調整、などは不可欠だ。
そこを避けてしまうと、ただの怪しい人になってしまう。
そして、とっておきの情熱を、最後の一押しに使うべきなのだ。