塾の講師をやっていると、年がら年中「ここが勝負どころ、今が頑張りどき!」と叫んでいる。
全く、年中行事もはなはだしいな、と思うのだが、
嘘偽りの言葉を吐いているわけではない。
勉強は、基本的に苦しい。もちろん、学ぶ喜び、というのはあるが、高い集中力を発揮しなけれ場ならないので、ぼんやりとテレビを見て笑っていたり、友達とたわいない会話をしている方が、はるかに楽で、楽しい。ついつい避けてしまう。
試験から遠い時期なら、まさにその時期にこそ差をつけられる時期だから頑張らなければならない。
試験に近い時期なら、言うまでもなく頑張らなければならない。
だから、塾の講師はいつだって背中を押してあげるのが役割だ。
できることには限界はあるが、それで少しでも効果があるのなら、
年がら年中叫ぶことが仕事だ。