小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

在来6000を作りたい。竣工編

2020年11月21日 00時59分30秒 | 相模鉄道


久々に着工から竣工までコンスタントにブログを書いた気がするな...
というわけで竣工編です。
海老名方Tcのジャンパ栓のみφ0.3の穴をあけてφ0.2の真鍮線でケーブルを付けました。
このジャラジャラ感が昔の相鉄ですね。
探せばゴムホース的なより良い素材がありそうな気がする。


ケーブル取り付け前の様子。
ちなみにグレーのジャンパ栓は、
この向きだと本来逆側(車掌台側)に付きます。
ケーブルと干渉しまくるのでおかしいなーとは思ったのですが...(^^;)
傾いているのも含め要手直しといったところでしょうか。
本体はGMの201系胴受けにモールドされているパーツに、
真鍮線で作った取り付けピンに割ピンを引っ掛けて白く塗って碍子としました。
B表記は本来赤文字のはずですが、ちょっと変化がつくかと思い入れてみました。

エアホースはレールクラフト阿波座のを初めて使ってみましたが、
とても好ましい雰囲気でおすすめです。プラ材で台座を作って
差し込むと安定します。
今回珍しく先頭にTNカプラーを用いていますが、幌が当たって連結できません。だめじゃん...


横浜方Mc。こっちはもろもろ正しい配置です。
とかくアルミ試作車6021ばかりがフォーカスされがちなので、
敢えてプレーンな鋼製Mcを作ってみたかった。


ジャンパケーブル取り付け前ですが、少しでも粗が目立ちにくい角度でw

方向幕は懐かしのあまぎモデリングイデア製キットよりデカールを流用。
プラ板に貼り、上からハセガワの透明両面粘着シート+塩ビシートを重ねたものを
はめ込みました。
前面ガラスの塩ビともども断面をマッキーで黒く塗りつぶして反射を抑えるのがポイントです。

車掌台側の表示類は種別が鳳の西武旧101用種別板、運番がGMの古い京急用ステッカーから
拾ったもので、どちらも一度黒いステッカーに貼った後、縁取りが残るように切り出したものです。
ベースは安直にイエローサブマリンの灰色のプラペーパーで、
ある程度窓の輪郭に沿った大きさに切り出したのち、塩ビはめ込みガラスの特権を生かして
ガラスの内側ギリギリまで寄せて接着してあります。
このへん、けっこう力技で乗り切った感があります。


第二の顔である妻面。
違和感を覚えた方は鋭い。
完成後しばらくして気づいたのですが、妻窓はもう少し中央寄りです。
貫通路の両脇が変に間延びしている分、側板とのコーナーが狭く何とも言えず似てない...
資料写真はそれなりにあったはずなのに、まったく気づかず作ってしまいました。
さらに言えば貫通路自体800mm相当の旧国用幌枠を使っていますが、
後になってもう少し狭い気がして調べたら実車は750mmでした。
仕上げの面でもここをこうすれば良かったという箇所は多々...
それなりに苦労して作ったので、いざ判明して残念に思わないといったら嘘になります。

ただ、今回はそれで良かったのだとも思います。
これを予め全部クリアしようとすると竣工は到底おぼつかなかったのは
想像に難くありません(なにせ12年も着工できずにいた実績がある)
冷静に思い出してみると今回のテーマは「とりあえず今できるベストでいいから作る」であって、
その意味ではきちんと完成した時点で目標を達成できたと思います。
今回作ってみてわかったもろもろ、を反映してより良い相鉄6000系ないしは3010系を
増備したい所存。...この顔はいくらいてもいい!
作りかけが工作机にのってるのを眺めるだけで幸せになれる、好ましいスタイルです。


ちょいちょい完成間近のころの写真が混じり、種別幕に文字が入っていなかったりしますが...

車番は好適なサイズの文字を探した結果、トレジャーのTKK旧3000シリーズ用を使ってみました。
若干厚みのあるインレタとのことで、確かに切り抜き文字の感じが少し表現できたと思います。
前面はサイズの都合上GMの小田急用から拾いました。

裾の引き通し管はφ0.4のアルミパイプで、トレジャーの配管止めを車体裾に植えて保持しています。
抵抗器のメッシュは元のモールドが大味なので、富士川のクーラー貼付用メッシュステッカーを
添えてみました。


引き通し管は2段になる箇所もあるのですが、見え方も考えて多少アレンジしました。
それでもなお、若干大げさになってしまった感が否めず...このあたりは次回改善したいと思います。

C-1000コンプは西多摩の3Dパーツを使う気満々でしたが、動力ユニットを組み込む車に
付けられないと判明して意気消沈。
工作中に破損してしまったことも相まって、動力車は種車のレリーフを流用、
Mcは手持ちのモリタ製を取り付けて一旦竣工としました。
応荷重装置もゴリゴリに作りこむつもりがその余裕がなくなってしまいました。
黒で塗りつぶしたのもわざとらしくなってしまい、反省点。


反省点続きで気が滅入るので、お気に入り箇所を。
モヤ700を除けばつい先日の新7000系全廃を以って姿を消したと思われる黄緑の空制表示灯。
駅で乗り込むときに煌々と灯る不思議な色のランプは必ず再現したいと思っていました。

幸いなことにトレジャーから側灯用のクリアパーツが発売されているので、
これを調合したエナメル塗料で彩色してはめ込むだけです。
光に反射したとき、上記の印象がよみがえってきます。よき。


側灯も。
実際にはもっと暗い色のほうが実感的なのでしょうが、
模型的な見栄えも期待してこういう感じにした。


深緑と屋根布の境目を塗り分けるにあたっては、マスキングテープを帯状に切って
配管をくぐらせたのち、配管だけゾルでカバーする工法を採りました。
かつてはテープに切り込みを入れて配管をくるんでみたり色々やりましたが、
今回のように高さがある場合は平面と立体を分けてマスクしたほうが綺麗に仕上がります。


一番時間がかかったヒューズボックスの脚も、60点くらいにはなったかな?
一番悔しいのは、割ピンで碍子を再現したのに白を差したら案外汚くて
止む無く全体をグレーで塗りつぶしたこと。
改良には少々工夫が必要そうですが、一台当たり8個もひしめく碍子は
とても特徴的なので、次回は再現したい。
それにしても相鉄を作ろうとすると大体どれもこのヒューズ台座を使っていて
1両当たり2個装備が多数派なので、骨の折れることこの上ない...

上に乗る箱はプラペーパーを枠状に組んだもので、
きちんとした長方形になるよう注意しました。
の割に台の板がやや歪んでいてお恥ずかしい...


平べったい屋上を引き締める誘導無線アンテナ。
送信側はKATOの京急2100用です。
色々比べましたが、サイズが最も好適で
軟質プラなので強度もまずまずです。
プラペーパーで台座を設けてから載せました。

受信側は製品のモールドが逆向き(個体差があるのか...?)なので、
ランナー引き延ばし線やプラ材を駆使して自作しました。
配管はM車の母線より一回り細く見えるので、φ0.3のアルミパイプに
φ0.1の真鍮線(インフィニモデル製)を差し込んでみました。

...とこのように竣工した相鉄6000。
今月発売のTMS2020年12月号で発表があったとおり、
TMSコンペで入選に滑り込ませていただきました。
反省点は多々あれど、長年の夢をカタチにしたものが
晴れがましいことになり、喜びもひとしお。
めったに作例を見ないけど個人的には思い入れたっぷりの
相鉄電車で誌面を飾り、他地方の車両と共演できたのもうれしいです。

いつかはほほえみ号を...と大風呂敷を広げて締めくくりたいと思います。
(待てど暮らせどマイクロエースから出ないのは、やっぱり絵柄の著作権関係?)
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