①絶筆となった『赤い蝋燭と人魚』最初のページの海の絵がなんともいえず印象的です。『戦火のなかの子どもたち』はどの絵もすごいけど、「母さんといっしょにもえていったちいさなぼうや」の絵が一番心に残っていました。 ②他にもいい絵本がいっぱいあります。この童心社の「若い人の絵本」シリーズは中高生の時から買って読んでいた愛読書のうちの一つです。今でも売っているのかな? ③脱力ぶっちゃん。急に暑くなってきた北海道です。ぶっちゃんは暑くても寒くても脱力していますが。。。
「そのうち行こう」と思っていた『いわさきちひろ展』
気づくと、明日までではないか!ということで、お急ぎで行ってみました。
大通でバスを降りると、ご年配の女性に「近代美術館はどこでしょうか?」と尋ねられ、「では、一緒に行きましょうか?」ということで、地下鉄で美術館へ。こんな偶然の出会いも面白いものです。
会場はすごい人で、ゆっくり見る雰囲気ではなかったけれど、やっぱり行ってみて良かった。
どの絵もすてきだったし、原画や使っていた画材を見ることで技法など「なるほど」と思う部分がありました。なかなか真似できるものではないけれど。
いわさきちひろは水彩のかわいらしい子どもの絵もすばらしいけれど、私の中では「戦火の中の子どもたち」「赤い蝋燭と人魚」のいわさきちひろとして、鮮烈な印象があります。
その「戦火の中の子どもたち」の原画もあり、心にグワッとくるものがありました。
また、いわさきちひろの生涯に触れ、戦争を経験し、働く女性、娘、妻、母として、どうやって生きてきたのかを垣間見ることができたことも私にとって収穫でした。
展示の最後の方にあった文がとても印象的でした。
~<前略>親達の小さな欠点が見えて許せなかった事もありました。しかし、逆の立場になって、私の若い時に良く似た欠点だらけの息子を愛し、面倒な夫が大切で、半身不随の母に出来るだけの事をしたいのです。これは、きっと私が自分の力でこの世をわたっていく大人になったせいだと思うのです。大人というのは、どんなに苦労が多くても自分の方から人を愛していける人間になることなのだと思います。(1972年)~
私はまだここまでには至っていないなあ・・・と思いつつ、でも、「面倒な夫」の下りには大きく反応してしまうのでした。
長野に住んでいる時に、見に行った記憶があります。
優しい絵を描く人人だからこそ、心に迫るものがあるよね。
たしか図録は取っておいたような・・・?
見た当時、私は20代の若造だったから(笑)「卵の殻をすりつぶしてカルシウムを摂取していた」ことに驚いたっけ。
面倒な夫・・・ね(^^;)
私も反応しちゃうわ(笑)
まったくねぇ。
もっと大きな人間になりたいけど、程遠いのかしらねぇ。
お久しぶりです。
そちらは暑いんだろうなあ・・・。
新しい環境はどうでしょうか?
いわさきちひろさんは、卵の殻をすりつぶして食べていたんだ~。それも、すごいなあ。
面倒な夫・・・やっぱり反応しちゃう?
私だけじゃなくて、良かった。
私もそんな夫も受け入れていけるそんな大きな度量・・・やっぱりないなあ。
それでも、なんだかんだ言いながら、一緒にいるのだから、少しは受け入れていることになるのかな。
心身共に大変な毎日と思いますが、どうぞお身体大事にして過ごしてね。
なかなか子供が出来なくて、不妊治療に通ってさずかった息子が生まれた時に買ったちひろさんの絵。
カーネーションを持ってお母さんに抱きついている絵なんですけど、
今も飾っています。
いわさきちひろさんの絵はあたたかくて、でも、生命力も感じられて、すばらしいですよね。
息子さんへの思いもこもった絵、宝物ですね。
夏らしくなってきましたね。どうぞ疲れをためませんように。