①「50/50」の一場面。セス・ローゲン演じる悪友カイルもナイスキャラ。GF役のプライス・ダラス・ハワード、セラピスト役のアナ・ケンドリックもキュートだったなあ。音楽も良かったです。
②駅まで歩いていく道に点々とわんこの足跡が。途中、深雪ではしゃいでいる様子も丸わかり。かわいいなあと一人ほのぼのしながら歩いていったのでした。
③ねこは雪が降っても喜びません・・・。ヒーターのそばでぬっくぬくのにゃんちん。
「これって、私のこと?」
始めにTV番組で予告編を見た時に思いました。
『5年生存率50%のガン宣告』
でも、ありがちなお涙ちょうだい系の闘病ものではないのです。
お涙ちょうだい系もそれはそれでありかもしれないけれど、私から見ると、それはリアルではなくって、やっぱりどこかドラマや映画の世界。
それに対して、この映画は自身の闘病を元に脚本が書かれているので、すごくリアルに感じられました。
ガン宣告されたって、日常は続いていくのだし、泣いているばかりでもなくて、悲観してばかりいるわけでもなくて、苦しんでいるばかりでもない。
でも、泣いている時もあるし、悲観してしてしまう時もあるし、心身共に苦しんでいる時もある。
そのあたりの揺れを主人公アダム役のジョセフ・ゴードン=レヴィットがうまく表現していて、笑っているような、苦しんでいるような微妙な表情に心の内が現れていたと思います。
特に、私は、主人公と母親との関わりが私自身の経験と重なり、なんとも複雑な気持ちになってしまいました。
ただ、私が主人公と決定的に違うのは、抗がん剤治療のしんどさを味わっていないこと。5年弱、抗がん剤治療を続けたけれど、体がしんどくなったことはほとんどなく、これは良かったのか、悪かったのか・・・。
また、病気の受け止め方や反応は人により違いがあるものだし、がんと一口に言ってもそれぞれの状況は違うので、みんながアダムに共感できるかどうかはわかりません。
でも、よくある闘病ものとは違って、シリアスでありつつも、コミカルな要素もあり、自分事として考えさせられる作品と思います。