平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

御霊は一つ、信仰は一つ(2015.11.15 礼拝)

2015-11-16 00:23:41 | 礼拝メッセージ
2015年11月15日宣教聖日礼拝メッセージ
『御霊は一つ、信仰は一つ』
【エペソ4:1~6】

はじめに
 きょうのメッセージのタイトルは『御霊は一つ、信仰は一つ』です。ビデオで各宣教地の宣教師の先生方からの報告を視聴して、私は改めて御霊は一つ、信仰は一つであることを感じています。宣教師の先生方はアジアの各地、アフリカ、南米と様々な場所で活動しており、そこに住む人々の様子は私たち日本人とは随分と異なるように見えます。しかし私たちは同じ主イエス・キリストを信じ、御霊によって一つとされていることを感じます。
 私はこれまで沼津教会で会堂問題に取り組んで来て、御霊によって一つになることの大切さを強く考えさせられました。私たちは皆それぞれ、違う環境で育って来ました。皆それぞれ異なる土地で生まれ育ち、職業も違いますし、信仰歴も違います。これほど様々に違う私たちが一つになることは絶望的に難しいことです。しかし私たちには信仰があります。私たちは同じ主イエス・キリストを信じています。そしてイエス・キリストを信じる者は誰でも御霊を受けます。この御霊は一つですから、私たちは御霊によって一つになることができます。この御霊による一致だけが唯一、私たちが一つになることができる道でしょう。これ以外の道では、私たちは一つになることはできません。私たちはそれぞれがあまりにも違い過ぎますから、御霊による一致だけが唯一、私たちが一つになることができる道です。

パウロの説く「一つになること」と「互いに愛し合うこと」
 ここで改めてエペソ人への手紙4章を見てみたいと思います。3節から見ます。3節から6節までを交代で読みましょう。

4:3 平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。
4:4 からだは一つ、御霊は一つです。あなたがたが召されたとき、召しのもたらした望みが一つであったのと同じです。
4:5 主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つです。
4:6 すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのもののうちにおられる、すべてのものの父なる神は一つです。

 このようにパウロは御霊によって一つになるべきことをエペソの教会の人々に熱心に説いています。この「一つになる」ということに関してパウロは、ローマの教会の人々に対しても勧めています。ローマ人への手紙の12章16節です。

12:16 互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません。

 このようにパウロはローマの教会の人々に、互いに一つ心になるよう説いています。そしてパウロは互いに愛し合うようにも説いています。12章10節です。

12:10 兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。

ヨハネ伝のイエスも説く「互いに愛し合うこと」と「一つになること」
 この「互いに愛し合うこと」と「一つになること」は、ヨハネの福音書のイエスさまも弟子たちに説いていますね。ヨハネの福音書とパウロの手紙は、とても良く似た面があると言えます。先週のメッセージでは、ローマ人への手紙とヨハネの福音書は、どちらも「信仰の従順」のサンドイッチ構造になっているという話をしました。ローマ書もヨハネ伝も、どちらも「信仰の従順」で始まり、「信仰の従順」で終わります。このことだけでもローマ人へ書とヨハネ伝とはとても良く似ていると言えますが、それに加えてどちらも「互いに愛し合うこと」と「一つになること」を説いている点でも、とても良く似ています。
 ヨハネの福音書に書かれている「互いに愛し合うこと」と「一つになること」も確認しておきましょう。よく開く箇所ですが、まずヨハネ13章34節です。ご一緒に読みましょう。

13:34 あなたがたに新しい戒めを与えましょう。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。

 そして、一つになるべきことは17章の祈りの中にありますね。ここもよく開く箇所ですが、20節から22節までを交代で読みましょう。

17:20 わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにもお願いします。
17:21 それは、父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです。また、彼らもわたしたちにおるようになるためです。そのことによって、あなたがわたしを遣わされたことを、世が信じるためなのです。
17:22 またわたしは、あなたがわたしに下さった栄光を、彼らに与えました。それは、わたしたちが一つであるように、彼らも一つであるためです。

 このように一つになるべきことの大切さがヨハネの福音書の中で説かれ、またローマ人への手紙でもエペソ人への手紙の中で説かれているということは、私たちが一つになることがいかに難しいかということを、よく物語っていると思います。しかし、幸いなことに御霊が与えられた者たちは、御霊によって一つになることができる希望があります。先ずは同じ教会の中の兄弟姉妹が一つになる必要があります。そして、教会を越えて一つになりたいと思います。宣教ビデオで見たように、世界各地で場所は異なっても同じ主イエス・キリストを信じ、同じ御霊が与えられますから、世界の人々も一つになることが可能です。そうして世界の人々が一つになるなら平和が訪れます。

おわりに
 そのように御霊の一致を得て平和を得るためには私たちは霊的に成長しなければなりませんから、「私たちは、平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つこととを追い求めましょう。」(ローマ14:19)
 最後にもう一度、エペソ人への手紙4章の今度は3節から5節までを交代で読んでメッセージを閉じます。

4:3 平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。
4:4 からだは一つ、御霊は一つです。あなたがたが召されたとき、召しのもたらした望みが一つであったのと同じです。
4:5 主は一つ、信仰は一つ、バプテスマは一つです。
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