
「独立愚連隊(1959)」の雪村いずみ、三船敏郎、佐藤允

映画「独立愚連隊」の佐藤允さんが旅立たれた。78歳だった。いつまでたっても「独立愚連隊の…」という形容詞が付くことにご本人は忸怩たるものがあったかもしれない。その後も多くの作品に出演され、僕もかなりの本数を見ている。お歳を召してからもいい味を出しておられた。田中麗奈ちゃん主演の「はつ恋(2000)」での運転手など大好きだ。しかし結局、「独立愚連隊」を超えるものはなかったように思う。それほど「独立愚連隊」は衝撃的だった。佐藤さんはその風貌から和製リチャード・ウィドマークと呼ばれた。リチャード・ウィドマークという名前は僕はその前から知っていたが、注目するようになったのは佐藤さんが和製リチャード・ウィドマークと呼ばれるようになってからである。そして佐藤さんが主演する「独立愚連隊」とリチャード・ウィドマークが主演する西部劇「ワーロック」をほぼ同じ時期に観た。1959年のことである。それから二人の出演する作品は必ずチェックするようになった。それからもう50数年。2005年には「独立愚連隊」の岡本喜八監督が、2008年にはリチャード・ウィドマークも旅立った。でも佐藤さんには老境の独立愚連隊をもう一度演じてもらいたかった。合掌
私は若干22才ながら独立愚連隊シリーズの「独立愚連隊」・「独立愚連隊西へ」・「血と砂」を見ています。
まだ、「どぶ鼠作戦」や「やま猫作戦」などは見ておりません。
岡本喜八監督の戦争映画は「肉弾」以外は見ています。
独立愚連隊を始めてみたときはこれが日本の戦争映画か!?と驚きを隠しきれませんでした。
それ以後独立愚連隊シリーズにハマり現在に至っています。
他にも岡本喜八監督の戦争映画は軍の細かい装備や防暑衣の胸の階級章の上に「簡易部隊章」というのが再現されていることがすごいと思いますね。
小林正樹監督作品の人間の條件にも三式軍装の胸のところに「簡易部隊章」は再現されていたと思います。
乱文・長文失礼しました。
岡本喜八監督の映画は私も相当見ておりますが、やはり一番印象深いのは「独立愚連隊」でしたね。
ストーリー展開には荒唐無稽なところもありますが、岡本監督自身、陸軍におられたわけで、ご指摘のように小道具などの考証はこだわっておられたと思います。