巫女舞は記紀に書かれた「岩戸隠れ」の神話をその起源とする。天の岩戸にお隠れになった天照大神をつれ出すために岩戸の前で天鈿女命(アメノウズメ)が舞った神がかりした激しい舞。これが巫女舞の起源であり、また日本の芸能の始まりともいわれている。かつては巫女舞も神がかりしたような舞だったらしいが、今日では雅やかで美しい舞となっている。これは近代になってから見せる神事芸能として、より洗練された舞や神楽歌が作られたことによるものらしい。普段、見る機会が多い能や日本舞踊の源流として巫女舞を見るとまた味わい深いものがある。
※右の絵は梶田半古の「天宇受売命」
※下の映像は梅林天満宮例大祭における
太宰府天満宮の巫女舞「扇の舞」
※右の絵は梶田半古の「天宇受売命」
※下の映像は梅林天満宮例大祭における
太宰府天満宮の巫女舞「扇の舞」