ドラマ「八日目の蝉」は明日が第2回目。原作モノの映画化やドラマ化は、シナリオを勉強中の僕にとって、特別の楽しみがある。どういう脚色をし、どういう風にストーリーを再構成するか等々だ。そういう意味で、「八日目の蝉」の第1回目には、ちょっとしたサプライズがあった。このドラマのシナリオを担当しているのは、テレビドラマではすっかりお馴染みの浅野妙子だが、なんと1回目に、希和子(壇れい)を捨てた秋山(津田寛治)に、娘の恵理菜=薫(北乃きい)が、まるで希和子になり代わったような侮蔑の言葉を浴びせるシーンが出てきたのだ。このシーン、原作では第2章、つまり後編の中盤あたりに出て来るが、僕はひとつのクライマックスになるかなと思っていたシーンだ。過去と現在を同時進行させる手法は、同じ角田光代原作の「対岸の彼女」でも使われていたので、違和感はなかったが、このシーンがいきなり出てきたのはちょっと驚いた。明日の第2回目以降の展開が面白くなってきた。
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