徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

滅びゆく農村文化

2018-10-23 17:57:47 | 日本文化
 昨日のBSP「プレミアムカフェ選」は2003年に初回放送された「中国山地 湧き水の村の四季」だった。広島県旧豊松村に800年前から湧き水を使った稲作を続けてきた旧家の一年を、5年に一度行われる供養田植などの伝統行事を中心に描く。農村の機械化とともに牛馬による耕作はなくなったが、供養田植は牛馬を供養し、五穀豊穣を祈念して早乙女たちによる大田植を、男たちの田囃子が盛り上げる。この家の中学生の娘は来年は高校進学のため村を離れなければならない。早乙女を務める最後の機会に臨む娘と、心配そうに見守る母と祖母。日本の農村に代々継承されてきたこの文化ははたしていつまで受け継がれていくのだろうか。そんなことをしみじみと考えさせる番組だった。