徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

花しょうぶが咲く頃

2016-05-29 21:04:18 | イベント
 玉名市の高瀬裏川で初夏恒例の「花しょうぶまつり」が始まった。まだ三分咲き程度らしいが、今度の週末あたりは見ごろになるだろう。(写真は3年前の風景)
 高瀬裏川というのは、今の玉名市中心部が肥後高瀬藩だった頃、菊池川流域の米を舟運で運んだ運河で、河岸には蔵が軒を連ねていた。今も往時の風情を感じる町屋が残っている。僕は1971年年初から数か月、この町屋の一軒を工場建設要員の定宿としていた懐かしい街でもある。
 花しょうぶと言えば、あやめまつりで有名な茨城県の潮来あやめとは、実は花しょうぶのこと。まつりで踊られる潮来音頭・潮来甚句も全国的に有名だ。その潮来甚句は、江戸時代、北前船や東廻り廻船で宮城県の塩釜港に伝わった「牛深ハイヤ節」が「塩釜甚句」となり、さらに舟に乗って銚子から利根川をさかのぼり、潮来に伝わったといわれる。
 毎年、花しょうぶの季節になるとそんなことなどを思い出す。