徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

余震のまにまに(11)

2016-05-02 20:03:06 | ファミリー
 ずっと気になっていたわが家の墓を見に行った。全壊だった。ショックではあったが、ご先祖がわれわれの身代わりになってくれたのではないかと考えると心が和らいだ。帰ってすぐに石材店に見積もりを依頼した。

 去る3月11日に宮城県名取市閖上地区で行われた東日本大震災追悼イベントで、鹿本農高郷土芸能伝承部の皆さんが山鹿灯籠踊りを奉納したことを、先月このブログでご紹介した。
 このイベントを見ていた名取市在住の方から、熊本地震のニュースを聞いて、あの鹿本農高の皆さんは無事だろうかというお問い合わせが数件あった。これを僕から鹿本農高に問い合わせていたが、郷土芸能伝承部のN様から全員無事であるとのご連絡をいただいた。それによれば、地震発生直後の緊急速報からすぐに仙台市、名取市、閖上地区の皆様から、心配・励まし・アドバイスなどが届いたそうである。そして今も定期的に連絡が届いているという。これを聞いて宮城県と熊本県の被災者が遠く離れていながら心と心が繋がっているような気がしてとても嬉しかった。

▼鹿本農高郷土芸能伝承部(2014年の熊本県高校総文祭パレードより)